伊東純也、7ヶ月ぶり代表復帰
1.「本当にうれしい。チームに貢献したい」性加害報道で離脱、招集渋るJFAに森保監督が尽力。8大会連続のW杯出場を目指すサッカー日本代表は、アジア最終予選の初戦(中国戦=5日、埼玉スタジアム)を前にした3日、さいたま市内で行われた代表練習に全27選手が集合した。週刊誌の性加害報道をきっかけに代表を離脱し、約7カ月ぶりに復帰した伊東純也(27)=スタッド・ランス=が取材に応じた。メンバーと久しぶりに顔を合わせた伊東は笑顔を見せた。「いやまぁ、本当にうれしいですし、チームに貢献したいなという気持ちです」と復帰をかみしめているようだった。
2.準強制性交致傷の疑いで書類送検されたが、大阪地検は8月9日に嫌疑不十分で不起訴処分とした。「ホッとしたのはしましたね」と伊東。伊東は「(森保監督から)連絡をもらっていた。(代表復帰について)いろいろと、言われることもあると思うが、(森保監督は)いろいろ考えてくれていた」と感謝。復帰までの道のりは決して簡単なものではなかった。
伊東は前回のカタール大会アジア最終予選で4試合連続得点を挙げ、代表の主力になった。圧倒的なスピードで駆け上がり、一瞬の隙をついて決定機をつくる能力で何度も代表を救ってきた。森保ジャパンの攻撃力は間違いなくかさ上げされる。「1戦目から良い状態で臨んでいければよりいい」と伊東。
3.復帰は実現したが、今回の女性トラブルは、伊東の軽率な行動から端を発したとして、関係者、サッカーファンの間には批判的な意見があるのも事実。この最終予選で伊東にできるのは、結果を出して日本代表に貢献するということに尽きるだろう。相手側女性との民事訴訟は今も続いているが、その中で、スキャンダルの盾になったのは森保一監督(56)だった。「純也のことを信じるのはチームとして当たり前じゃないですか」と、伊東招集を渋り続けた日本サッカー協会(JFA)と何度も折衝を続け、伊東の代表復帰を実現させた。