聞くに耐えない「トラとバイ」の論争

1.品のないまたトラと半分認知症のバイデンの米大統領選挙で、もはやアメリカの覇権は終わりだ。米国も日本と同じでリーダー不足。2期目に何を達成するつもりなのかうまく説明できず、トラの挑発に対して反応に苦慮し、トラのうそや失敗、背筋の凍るような計画について説明責任を問うこともままならなかった。発言を最後まで言い切れない場面がいくつかあった。 さらにNYT紙「今のバイデンにできる最高の公共の奉仕は、再選に向けた選挙戦を継続しない意向を表明することだ」と指摘。

 

2.有権者にトラの欠陥とデン氏の欠陥のどちらを選ぶのかという選択を強要し米国の安定と安全を危険にさらす理由はない。米国民が自ら目の当たりにしているデン氏の年齢や弱さを大目に見たり、割引いて考えたりすると望むのはあまりに大きな賭けだ。 NYT論説委員会はそのうえで、バイ氏かトラ氏かの選択になれば「明白な選択肢」としてバイ氏を支持すると言い添えた。

 

3.民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の第1回討論会は、「バイデン氏の事実上の敗北」との見方が大勢を占めた。民主党候補を正式指名する8月の党大会前の交代論が現実味を増してきた。バイデン氏は言葉に詰まる場面や言い間違いが目立ち、認知能力低下の懸念を強めた。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は28日、バイデン氏に撤退を求める社説を掲載した。ロイターも党内に交代論が浮上していると報じた。

バイデン氏に代わる人選で、福井県立大学名誉教授の島田洋一氏が以前から指摘しているのがバラク・オバマ元大統領夫人のミシェル・オバマ氏(60)だ。「本来後継候補となるべきカマラ・ハリス副大統領(59)はバイデン氏よりも人気がない。カリフォリニア州知事のギャビン・ニューサム氏(56)もいるが、黒人女性のハリス氏を降ろして白人男性のニューサム氏を起用することは民主党には無理だろう。ミシェル氏が大統領候補で1歳年下のハリス氏を副大統領候補とすればハリス氏の顔も立つ。ただ、バイデン氏が降りることが大前提で、説得できるのはジル夫人だけだ」と解説した。