Green Tyranny: Exposing the Totalitarian Roots of the Climate Industrial Complex – 2019/3/26 Rupert Darwall (著)

1.Rupert Darwall’s Green Tyranny traces the alarming origins of the green agenda, revealing how environmental scares have been deployed by our global rivals as a political instrument to contest American power around the world.Drawing on extensive historical and policy analysis, this timely and provocative book offers a lucid history of environmental alarmism and failed policies, explaining how “scientific consensus” is manufactured and abused by politicians with duplicitous motives and totalitarian tendencies.

 

2.欧州議会で各国の「緑の党」を中心とする環境左派が惨敗した。ウクライナ戦争後のインフレの最大の原因は、EUが化石燃料を敵視して投資を止めたせいだから当然だ。1960年代に西独でもベトナム反戦運動が起こった。そのイデオローグは米国から帰国したフランクフルト学派で、マルクーゼは旧左翼が敗北したのは労働者が豊かになって体制に取り込まれたからだと考え、資本主義の豊かさを否定する闘いが必要だと学生を煽動した。豊かさを否定する闘いの目標としてアメリカで選ばれたのは人種差別だったが、独では環境破壊だった。ドイツ人には自然回帰の傾向が強く、森林破壊に反対する右派が1977年に「緑の党」を結成した。そのロゴマークを描いたのは元ナチス党員で、太陽はナチスのシンボルだった。

 

3.他方ベトナム反戦運動が衰退すると、学生運動の残党は反公害運動に転身し、泡沫政党だった緑の党への「加入戦術」で党を乗っ取った。1980年代にNATOの巡航ミサイルと戦術核がドイツに配備されると、全ヨーロッパで平和運動が起こり、緑の党はその中心となった。ソ連は「平和運動」を支援し、東ドイツの秘密警察は西ドイツ国内に多数の工作員を送り込んで原爆と原発を混同させる宣伝戦を繰り広げた。これによって反原発運動が始まり、環境活動家が生まれた。それは冷戦でソ連が西側を分断するために送り込んだ「トロイの木馬」だった。

、「GREEN TYRANNY EXPOSING THE TOTALITARIAN ROOTS OF THE CLIMATE INDUSTRIAL COMPLEX RUPERT DARWALL WITH A NEW FOREWORD BY CONRAD BLACK」というテキストの画像のようです