『光る君へ』第21回「旅立ち」5月26日

1.父と越前の地へと赴くまひろ(紫式部)の旅立ち、そして「長徳の変」によって凋落した中関白家の行く末が描かれる。前回のあらすじ まひろ(吉高由里子)の父・為時(岸谷五朗)が、受領の除目(諸官職を任命する儀式)で淡路守に任官される。長らく不遇の時期を過ごしてきた為時にようやく転機が訪れ、一家は大喜び。しかし、為時の友人・宣孝(佐々木蔵之介)から父の昔話を聞いたまひろは、漢文に優れており宋の言葉を解する父は、宋人が多く来訪する越前守の方が適任ではないかと思い至る。

 

2.そこでまひろは「苦学寒夜 紅涙霑袖 除目春朝 蒼天在眼(苦学の寒夜は 涙が袖を潤し 除目(じもく)の翌朝は 蒼天が眼にある)」と父のふりをして申文を代筆する。それがまひろの筆跡だと察した右大臣の道長(柄本佑)は、一条天皇に進言。先に越前守に任じられていた源国盛が漢文に疎かったこともあり、国盛と為時がそれぞれ受領を交代することになる。定子(高畑充希)が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇(塩野瑛久)はショックを受ける。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周(三浦翔平)を実資(秋山竜次)らが捜索し、やがて発見するが…。定子を守ることができず落胆するききょう(ファーストサマーウイカ)を励ましたいまひろ(吉高由里子)は、中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイスする。越前へ旅立つ日が近づき、まひろは道長(柄本佑)に文を送り…

 

3.一方、藤原伊周(三浦翔平)と隆家(竜星涼)の兄弟が花山院(本郷奏多)に矢を放った一件は、たちまち一条天皇(塩野瑛久)の知るところとなる。帝の逆鱗に触れた伊周たち兄弟は謹慎を命じられるが、さらに女院・詮子(吉田羊)を呪詛した疑惑も浮上し、一層立場は危うくなる。相次ぐ兄弟の不祥事によって、一条天皇の中宮・定子(高畑充希)は内裏を出ることを命じられる。 定子の懇願もあって極刑は免れるが、隆家は出雲権守に、伊周は太宰権帥にそれぞれ左遷されることになる。ところが、定子のもとで身を隠す伊周は大宰府行きを拒み続け、ついには検非違使が乗り込んでくる事態に。絶望のふちに立った定子は、自ら髪をおろしてしまうのだった。

 

4.追い詰められた定子が自ら髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇は大きなショックを受ける。一方、伊周は任地の太宰府に赴くことを拒み、逃亡を続けていた。検非違使庁の最高責任者、別当を務める藤原実資(秋山竜次)らが捜索を続け、やがて発見するが、そこにはある事態が待ち受けていた。その頃、定子が髪をおろす姿を目の当たりにしたききょう(ファーストサマーウイカ)は、心から敬愛する定子を守ることができず落胆していた。そんなききょうを励ましたいまひろは、中宮のために何かを書いてみてはどうかと助言する。 そして、まひろ自身も、越前守に任ぜられた父・為時と共に越前の国へと旅立つ日が近づいていた。旅立ちの前に、まひろは道長に文を送り、感謝の言葉を表す。

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