「住みここちランキング」でみなとみらい4連覇
1.賃貸住宅大手の大東建託は、「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2024(首都圏版)」の調査結果を発表した。住みここち(駅)では、みなとみらい(横浜市西区)が4年連続1位だったほか、住みたい街(駅)では、横浜が吉祥寺(東京都)に次いで2位に入った。調査は1都3県に住む20歳以上の約5万4000人を対象に実施。住みここち(居住満足度)ランキングは実際の居住者を対象にしており、自らが住む街を評価する大規模な調査は珍しいという。
2.住みここち1位のみなとみらいは「ターミナル駅が近い一方で海にも近く、公園や商業施設も充実していて利便性が高い」(61歳男性)などの意見があった。トップ10には神奈川県内からは他に、4位に片瀬江ノ島(藤沢市)、6位にセンター北(横浜市都筑区)、7位に元町・中華街(横浜市中区)がランクインした。今回の調査を分析した麗沢大の宗健教授(都市計画)は、みなとみらいについて、「もともとは人工的に造ったエリアで、大規模商業施設や観光スポットもある。横浜を連想させるタワーマンションが建ち並ぶ富裕層の街」と人気の理由を挙げる。4位に入った片瀬江ノ島は昨年はランク外だったが、自然豊かな昔ながらの別荘地で、高所得者層に人気がある。
3.一方、住みたい街の1位吉祥寺、2位横浜はいずれも6年連続で同じ順位だった。トップ10には県内からは他に、3位にみなとみらい、5位に鎌倉が入った。横浜に住みたい理由について、「週末楽しめるスポットがたくさんある」(31歳女性)、「都心より安く住めそうだから」(24歳女性)などの意見が出された。 宗教授は「横浜は賃貸物件が少なく分譲住宅が中心で若年層が住むのはなかなか難しいが、吉祥寺と共に住みたい街の2強になっている」と指摘する。【葛西大博】 ◇首都圏の住みたい街(駅)ランキング
1(1) 吉祥寺(東京都) 2(2) 横浜(神奈川県) 3(3) みなとみらい(神奈川県) 4(4) 大宮(埼玉県) 5(6) 鎌倉(神奈川県) 6(5) 東京(東京都) 7(7) 新宿(東京都) 8(―) 恵比寿(東京都) 9(―) 浦和(埼玉県) 10(9) 中目黒(東京都) ※カッコ内数字は昨年順位、―は圏外
【関連記事】
-
基準地価、2年連続で上昇 地方圏も31年ぶりにプラス
-
数百億円の“億ション”も 都心マンションは高根の花 中古も値上がり
-
国策で「作られた過疎」の村 人口減を和らげた戦略
-
「にぎやかな過疎」作る3条件 専門家に聞く
-
宇宙人「田舎暮らしは甘くない」 移住のミスマッチ解消に動画