こんにちは。

 

トランセンドのスピード実装にひっくり返りましたが、

 

 

撤退覚悟の20連で無事迎えられたのでよしとしましょう。

 

私は実馬の現役期間をリアルタイムで見てはいなかったのですが、競馬史を振り返った時にやはり2011年のドバイワールドカップは特別なものでして、「ニッポンワンツー!」の実況は耳に残りました。あと、スマートファルコンの覇道を振り返った時、ジャパンカップダートでトランセンドとの対決が幻に終わったのが少し残念だったかな……といった程度で、実はトランセンド自体にそこまで深い印象があるわけではないです。

 

強いのは重々承知していますが、ダート馬はキャリアの全貌を後から把握することがどうにも難しい。どの馬もキャリアが長く、どの馬が何のレースに出走してどれに勝ったのか覚えることは容易な事ではありません。コパノリッキーやホッコータルマエなんか、勝利したGⅠだけで2桁になるわけで、どれを連覇していてどれを連覇していないか何回振り返っても覚えられない。でもただただ強いのは分かっています。むしろニホンピロアワーズとかサンビスタの方が覚えやすいまである。

 

まあ、育成しながらより深く実馬についても知っていけるでしょう。ていうか、ファルコンとアキュート持ってる状態でトランセンド引いたらフリオーソとエスポワールシチーを引かないとおさまりがつかない気がします。沼は深い。

 

 

沼に引き込まれた人がここにも一人……

 

しかしまあ、勝負服を見てみるとノースヒルズがついに解放されたということにしみじみとした感慨を覚えます。デアリングタクトがいるなら、あの子がいて然るべき、という子がいますよね?きっとキングヘイローとかラインクラフトとかシーザリオとかと仲いいんやろなあ。タクトみたいに、メインストーリー第2章の最終話でカメオ出演する光景までばっちり見えましたね。

 

さて、オタクのウマ娘談義はいつまでも続けられるのでこの辺にしておいて、競馬の話題をいくつか。今回は1~3月の香港競馬の振り返りをお送りします。それではいってみましょう。

 

  香港GⅠ振り返り

1月~3月に行われたGⅠ4レースを紹介します。

 

香港短距離三冠の第1戦センテナリースプリントカップ、第2戦クイーンズシルバージュビリーカップ、および香港トリプルクラウンの第1戦スチュワーズカップ、第2戦ゴールドカップが終了していますが、有力馬の回避もあり新星の誕生や見事な復活劇などが目立つ結果となっています。

 

「現在進行形の伝説」ゴールデンシックスティは今シーズンでの引退を発表し、引退までのローテーションを香港マイル→スチュワーズカップ→チャンピオンズマイルの3戦に設定。香港マイルこそ完勝でしたが、スチュワーズカップは脚部不安で回避してしまいました。予定通りチャンピオンズマイルで引退が濃厚とは思いますが、引退のシーズンがたった2戦で終わってしまっては勿体ない。ぜひとも最後には日本で走ってほしいものです。どうせ引退後は日本に来るんだから!一昨年、昨年と出走が叶わなかった悲願を叶えに安田記念参戦の夢を見たい。「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアーとともに香港競馬が誇る二頭が来てくれるとなると、否が応にもテンションが上がります。

 

 

最強馬が不在となった年明けですが、中東遠征や日本遠征を敢行する馬などもいて、香港調教馬もワールドワイドな活躍を見せています。高松宮記念やドバイの招待競走を見るにあたっての前情報としても面白い。

 

1/21 スチュワーズカップ(1600)

 

 

 

ゴールデンシックスティが脚部不安、ロマンチックウォリアーが連戦の疲労で回避し、二強不在でトリプルクラウンが開幕しました。

 

勝利したのはディープフィールド産駒の5歳馬。香港マイルで11番人気2着の激走を見せた「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブル【遨遊氣泡】(ジェームズ・マクドナルド騎手)が抜群のスタートから3番手につけ、直線でスムーズに一伸びし後続を突き放す競馬でGⅠ初制覇を達成しました。去年の香港ダービー馬は、そもそも香港マイルで軽視されすぎだったことを証明するとともに、1番人気に応えましたが、個人的には、勝利を祝う気持ちもありつつ、じゃあこいつに香港マイルで完勝したゴールデンシックスティって一体……とならざるを得なかったです。

 

番手から粘るも交わされたスタースパングルドバナー産駒の6歳馬ビューティーエターナル【永遠美麗】が2着、直線で大外に進路を求めて追い込んだセブリング産駒の6歳馬ビューティージョイ【美麗同享】が3着。3戦連続で仲良くならんでゴール板を通過した仲良しなビューティーたちがなんともいえない安定感をみせつけました。

 

逃げて上手くペースを作るも、なかなか全盛期のパフォーマンスが戻らないスタースパングルドバナー産駒の6歳馬、「太陽の輝き」カリフォルニアスパングル【加州星球】が4着。惨敗続きながらも3番人気に押されており、逃げ馬+黄色と赤の鮮やかな勝負服は分かりやすくて人気になりやすいのかもしれないと適当に思ってみたり。

 

激戦の香港カップ4着、ファストネットロック産駒の6歳馬、「望夜の帝」ストレートアロン【直線力山】が6着、ガリレオ産駒の7歳馬にして12ハロンマイスターのロシアンエンペラー【將王】はさすがに適性外の舞台で能力を発揮できずブービーの7着に敗れました。なんで君は香港ヴァーズにいつも不在なんだい?

 

4月のマイルGⅠ、チャンピオンズマイルまでにもう一叩きする馬が多く、その際はスプリント路線か中距離路線かという選択が入ります。前者であればクイーンズシルバージュビリーカップへと向かうコースで、今年はビューティーエターナル、カリフォルニアスパングルが該当。後者であれば香港ゴールドカップへと向かうトリプルクラウンコースで、二冠を狙うヴォイッジバブルのほか、ストレートアロンが該当しました。

 

面白いローテを組んだのは別路線の二択をどちらも選ぶ強欲ローテを組み、香港ゴールドカップ→クイーンズシルバージュビリーカップとどちらも走ったビューティージョイ。それから去年の成功体験に導かれカタールへと再び出かけていったロシアンエンペラーでしょう。今年はメンバーレベルが上がりすぎて負けちゃいましたけど。

1/28 センテナリースプリントカップ(1200)

 

 

1週間後には香港短距離三冠も開幕しました。こちらは絶対的主役がしっかり出走していましたが、まさかの結末に終わって大混乱でした。

 

昨シーズンは香港短距離三冠を圧倒的な強さで全て制覇し、12月に香港スプリントを完勝した紛うことなき最強馬、スワイネス産駒の6歳馬、「香港短距離三冠馬」ラッキースワイネス【金鑽貴人】がまさかの6着完敗。鈍いスタートから後方で進路を失ったようにも見えましたが、行きっぷり自体も悪かった。実際、レースの翌朝に右前脚跛行の症状が見られたようで、競馬に絶対はないことを改めて思い知りました。香港の獣医検査って結構厳しいですし、レース後に馬体上の問題点がみつかるのは珍しいケースのように感じます。幸いなことに跛行がかなり軽症ではあったみたいで、すぐに戦列に復帰できました。もしかしたら軽症だったからこそ見逃されたのかもしれません。

 

怪我の参考記事↓

 

勝利したのは7番人気の伏兵、トロナード産駒の6歳馬、「必勝期す征服王」ヴィクターザウィナー【維港智能】(デレク・リョン騎手)。清々しい逃げ切り勝ちでGⅠ初制覇を遂げた新時代のスプリント王が、次に見据えるは短距離二冠ではなく何と高松宮記念への参戦でした。

 

高松宮記念に外国調教馬が出走できるようになったのは2001年。参戦した馬は何頭くらいいるのか気になったので調べてみました。抜けあったらすいません。

 

2003年

ディスタービングザピース Disturbing the Peace(アメリカ)13着

エコーエディ Echo Eddie(アメリカ)17着

2015年

エアロヴェロシティ Aerovelocity(香港)1着

2018年

ブリザード Blizzard(香港)5着

 

以上4頭ですので、5頭目の参戦となります。香港調教馬としては3頭目。先達は掲示板を外していないため、香港の短距離馬がいかにハイレベルか推して知れるというものです。

 

香港馬の海外遠征に際して、毎度の問題点として表出するのは左回りコースへの対応です。シャティンは(ついでに言うとハッピーバレーも)右回りのため、当然左回りコースでの実戦は初めてになります。ただ、シャム調教師はヴィクターザウィナーについて「左回りが得意で、海外で走る機会を以前より検討していた」という趣旨のコメントを出しているため、あまり考える必要はないかもしれません。

 

レースに話を戻すと、香港スプリント2着だったアーティーシラー産駒の7歳馬ラッキーウィズユー【幸運有您】が悔しい2戦連続の2着。前スプリント王の「偉大なる英雄」ウェリントン【福逸】が3着でした。

 

オールトゥハード産駒ウェリントンはクイーンズシルバージュビリーカップに向けての調整中に、怪我をしてしまい8歳にして引退を発表しました。名コンビとして名をはせたアレクシス・バデル騎手が感謝のコメントを寄せていました。

 

 

通算成績は27戦12勝、GⅠ4勝。特筆すべきは2021-22シーズンのGⅠクイーンシルバージュビリーカップ、GⅡスプリントカップ、GⅠチェアマンズスプリントプライズでのパフォーマンスでしょう。覚醒前のラッキースワイネスの壁として立ちはだかり、世代交代されたあとも安定感抜群の成績で古豪の意地を見せました。お疲れさまでした。

 

2/25 香港ゴールドカップ(2000)

 

 

説明不要、香港10ハロンの最強馬が今年の初陣を飾りました。

 

アキュラメーション産駒の6歳馬、「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー【浪漫勇士】(ジェームズ・マクドナルド騎手)が大外枠ものかは、好位追走からGⅠ6勝目を達成。23-24シーズンはコックスプレート、香港カップ、香港ゴールドカップとGⅠ3連勝中です。昨季は「現在進行形の伝説」ゴールデンシックスティ相手に二度地に伏しましたが、魔王が不在なら王座を明け渡すわけにはいきません。シーズン残りのローテをどうするかは不明ですが、安田記念も視野に入るとのことで、期待して待ちましょう。

 

そんな絶対王者に最後の最後まで食い下がり、火の出るような叩きあいの末にクビ差2着と健闘したのがトリプルクラウン初戦の覇者、「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブル【遨遊氣泡】。二冠達成は夢と消えましたが、二強不在で制したGⅠ制覇の価値を、自身の走りで改めて証明しました。現在のロマンチックウォリアー相手にシャティンの10ハロンであそこまで抵抗できる馬はそうはいません。次走はドバイターフ。香港総大将として、二強に次ぐ誇り高きGⅠ馬として、7か国決戦に挑みます。

 

他馬は離されており、2頭との間に実力差を感じる結果に。後方から追い込み4着を確保した「望夜の帝」ストレートアロン【直線力山】もドバイターフに出走します。この馬に関しては、去年の香港カップで差のない4着に入っていることが評価できます。1~3着は「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー、「不屈の愛国王」ルクセンブルク、「悠久の瀑布」ヒシイグアスであること、そして1/4馬身退けた5着には記憶に新しい「大成の予知」プログノーシスがいること。改めて海外競馬は魔境ですね。

 

3/10 クイーンズシルバージュビリーカップ(1400)

 

 

現スプリント王として受け入れがたい敗戦を経験した「短距離三冠馬」ラッキースワイネス【幸運有您。敗戦を喫したことのない1400メートルにて名誉挽回を狙いましたが、まさかの5着に終わり連敗を喫してしまいました。道中最後方まで下げたのがそもそも彼らしくなかったですが、外枠を引いてしまった関係もあったのでしょう。何よりも、内にいたビューティーエターナル【永遠美麗】(4着)との兼ね合いで一度後退せざるを得なかったとのこと。

 

 

私はよくXにて青嶋坂学会さんのポストを拝見しているのですが、海外競馬をニッチな所まで面白おかしく紹介してくれているので、ぜひ見てみてください。インド競馬に大量発生している偽物の名馬の情報とかどこで仕入れてくるのやら。

 

勝利したのは「太陽の輝き」カリフォルニアスパングル【加州星球】(ブレントン・アヴドゥラ騎手)。世代交代を成し遂げきれず、自身のフォームすら崩して屈辱の4連敗を喫し、鬱屈とした日々を過ごしていた6歳馬は、昨年2着の雪辱を見事に果たしました。これでGⅠは2勝目となります。初GⅠは一度見たら忘れられない2022年の香港マイル。最強馬を打ち破った彼にそのあと待ち構えていたのは倍返しの暴力と後輩の突き上げ。それでも自分の競馬を、逃げの競馬を信じ続けていた彼が再び日の目を見ることになろうとは。非常にドラマチックな逃げ切りでした。

 

思えば、22年の香港クラシック三冠(トリプルクラウンとは別の、4歳限定戦:香港クラシックマイル、香港クラシックカップ、香港ダービー。いずれも香港GⅠで国際格付けはリステッド)にて凌ぎを削ったのがカリフォルニアスパングルロマンチックウォリアーでした。香港の6歳世代は総じてレベルが高いですね。

 

そしてカリフォルニアスパングルはその勢いのままドバイ遠征を敢行するとのこと。出走するのはGⅠアルクオーツスプリント。彼と共にサイトサクセスも香港から出走します。サイトサクセスは重賞2勝、去年の同レース4着、前走センテナリースプリントカップ12着馬です。

 

OUTRO

さて、香港競馬を振り返っておきたかったのはすべて再来週のドバイに向けての下準備です。出走予定馬もドバイレーシングクラブから発表があったので、最近はもっぱらイニシャルと性別から馬番を割り出しながら出馬表づくりに勤しんでいます。ゲート番も予知能力で分かればいいのになあ。

 

 

ドバイシーマクラシックの作りかけ出馬表の一部ですが、調教国からして面白すぎる。日本、イギリス、フランス、アイルランド、ドイツ、UAE、カタール(元フランス馬ですが)の一線級が揃った最高峰の7か国レースなんてワクワクしないでどうするの。国際色豊かなレースはこれだけにとどまらず、アルクオーツスプリントは日本、イギリス、フランス、アメリカ、香港、UAE、そしてチェコの7か国戦、UAEダービーやゴドルフィンマイルにはウルグアイ調教馬がいたりと、幹から枝葉に至るまで余すところなく楽しめます。思えば一昨年も祖父ハットトリックのトルコダービー馬とかいたわけですけども。

 

出馬表の作成は、私の処理能力の低さもあいまってかなりの労力がかかるので、現状ドバイターフ、ドバイシーマクラシック、ドバイワールドカップの3レースしか作れそうにありません。レースの展望に関しては、サラブレッド競走の重賞については全レース見ていきたいと思っています。ドバイカハイラクラシック(純血アラブ種のGⅠ)については何も知識がないのでスルーさせてください。

 

ドバイワールドカップの出馬表作成して思ったのですが、ホワイトアバリオクラウンプライドが帰国してしまったせいで、勝負服に赤い彩りが不足しています。やたら寒色に寄ったダート決戦において、ピンク色の勝負服を身にまとった「破天荒な後継者」はひときわ目立つ事でしょう。結局、大方の予想通りムルザバエフ騎手が乗ってくれるみたいだし。

 

しかしまあ、この時期にトランセンドを合わせてくるウマ娘も抜かりないというか、なんというか。まだ育成ストーリーを触ってはいないのですが、例の描写が出てくることは情報として流れてきました。心してかかります。ヴィクトワールピサブエナビスタは実装待ったなしと考えてもよろしい?

 

明日は桜花賞についての話を少しできたらいいなと思っています。ミアネーロ全力応援のフラワーカップは土曜日にありますし、賞金ボーダーの最終決定前夜に大まかな整理だけしておきたい。毎回のことですが、投稿できるかどうかは分かりません。期待しないでお待ちください。

 

それではまた。