こんにちは。

 

今回は、何とか毎週恒例に出来つつある国内競馬の振り返り&展望です。当たり前のようにドゥラ要素強めです。それではスタート。

 

  土曜競馬振り返り

ドゥラっ子は10頭が出走。1着馬が1頭、3着馬が1頭でした。

 

中京2R、3歳未勝利(芝1400)を勝利したのはメリージェーン(木幡育也騎手)。大半が初出走馬の中、4戦目のキャリアを見せつける好発から番手につけて、新馬・未勝利戦4回複勝圏に入っていた圧倒的1番人気、リアルスティール産駒のシアター(藤岡康太騎手)との競り合いをハナ差制しました。新馬戦は出遅れてコスモディナーの5着でしたが、着実に競馬を覚えています。母は早熟の欧州馬トゥアーニー、母父はダンジグ産駒の欧州馬カントリーリール……正直よく分からない。馬名はつのだ☆ひろ氏のソウルミュージックでしょう。生産面で言うとタイヘイ牧場がオーナーブリーダーです。タイヘイ牧場は生産者として名障害馬ゴーカイ、日本におけるゴドルフィンアラビアン系(多分)最後のGⅠ馬サニングデール、出走レースを必ずハイペースにするシルポートと個性豊かな馬を輩出しています。

 

未勝利馬1頭を語るだけでも芋づる式に話題が出てきてグダグダ書けてしまうのが競馬の怖いところ。面白いところ、恐ろしいところ(馬場、2009エリ女)。

 

中京11R、3勝クラスの中京スポーツ杯(ダ1400)で5着に敗れてしまったのはイグザルト。正直負ける要素など何もないと思っていたのですが、直線の進路取りに大失敗して、むしろよく5着まで来れたなという競馬でした。次は必ずオープン入りを果たせるはずです。

 

GⅢ中山牝馬ステークス(中山芝1800)

タフなレースとなりましたが、緩みなく逃げたコンクシェル(岩田望来騎手)の粘り勝ち。外からククナが2着、内からシンリョクカが3着。シンリョクカも新聞を読む馬枠になりつつあります。

 

思えば去年はスルーセブンシーズが制した重賞なわけでして、去年の今頃は期待というものをまるでしていなかったな、と反省と共に思い返してみたりします。まさか宝塚で世界最強を追い詰め、日本の希望を背負って戦う馬になろうとは。

 

また大外枠に放り込まれたラヴェル、レースを途中で投げてしまったヒップホップソウルはもう一度仕切り直し。ラヴェルは府中でこそ輝く馬だと思うので、府中牝馬に出たら本命候補かも。

 

  日曜競馬展望

デビュー早かったからか、もう7戦目の未勝利馬、マックスセレナーデ(鮫島克駿騎手)、阪神1Rに出走!

 

スタートド下手なミッキーストライク(坂井瑠星騎手)、遅れてきた大物候補だと勝手に思っているブリオメンテ(武豊騎手)、阪神4Rに出走!

 

2着4回、3着2回。未勝利ながら中央の激流に揉まれ続ける不屈の闘魂、ショウナンアキドン(西村淳也騎手)、阪神7Rに出走!

 

2月にドゥラワンツーを披露した才媛ラファドゥラ(木幡巧也騎手)、ヌーヴォレコルトの妹ソバナ(横山和生騎手)、中山9Rに出走!

 

メインに出走する妹の背中を押したいお姉ちゃんは距離延長でオープン初勝利に活路を見出せるか、スコールユニバンス(富田暁騎手)、中山10R、L東風ステークスに出走!

 

ホウオウムサシ、レディズビーク、ノットファウンド、ウルトラソニック、ロードブライト、アルシオーネ、アイノセンシもみんな頑張れ!

 

GⅡ金鯱賞(中京芝2000)

菊花賞馬ドゥレッツァ(クリストフ・ルメール騎手)の今年初戦です。彼のポテンシャルは誰もが認めるところですし、今年もドゥラ色に染めたい私は牡馬の大将格として熱視線を送っています。有馬記念に出走できなかったように、決してスムーズな調整過程とは言えないでしょうし、春の大目標はこの後の春天・宝塚である以上、どこまで仕上げ切っているかは分かりません。菊花賞馬という重みをそのまま換算された初の59キロも不安要素でしょう。ルメール騎手も重賞ではいまだに冬眠中。

 

でも、それがどうしたと言わんばかりに圧勝してくれる期待しか持てません。類稀なる自在性を持ち、どんなレース展開であろうとすんなりポジションをとり、そして最後に手ごたえ楽に突き抜ける。現役最強馬候補に名乗りを上げるのはこの馬です。

 

非常に困るのがドゥラっ子が大集合していること。なんで日経新春杯にもAJCCにも京都記念にも顔を見せなかったドゥラ産駒がわざわざここに集まってくるんだか。ブレイヴロッカー(丸山元気騎手)もシーズンリッチ(吉田隼人騎手)も期待馬なので、単勝を買わない理由はないのですが……

 

 

ドゥラっ子以外だとヤマニンサルバム(三浦皇成騎手)はかなり目を引きます。それこそ去年の金鯱賞で本命にしたのですが、9か月後に中日新聞杯を制覇。その時には特に注目していなかったという……どこか私とはかみ合わせが悪い。いや、忘れてた私が悪いんですけど。逃げ馬天国でおなじみの金鯱賞において、今回逃げる馬を見つけるのは至難ですが、ヤマニンサルバムは候補の1頭。よしんば逃げられなかったとしても前目の有利な位置につけることが出来れば、あとは大得意コースを来るっと回ってくるだけです。

 

ドゥレッツァがどんな騎乗をするのかは正味さっぱり分かりません。さすがに中距離戦だと菊花賞みたいな逃げ(逃げと言っていいのかは分かりませんが)はしないだろうと思いますけど、だからと言って日本海ステークスのように後ろからいくかと言われると言葉に詰まる。プログノーシスと同じような位置取りをしていたらかなり心臓に悪いレースになることでしょう。ルメール騎手は馬の能力が高く操縦性も良いのであれば、無理に抑えず積極的に好位をとりにいけるので、多分好位内目追走になるとは思いますし、そうなったらまず負けないでしょう。破竹の6連勝で既に見据えるは春盾奪取。秋には夢の凱旋門まで……

GⅡフィリーズレビュー(阪神芝1400)

牝馬トライアル第2弾。3着馬までに桜花賞への優先出走権が与えられます。今年は賞金上位馬も多く参戦し、かなりハイレベルなメンバー構成となりました。

 

阪神JF3着馬「情熱の鼓動」コラソンビート(横山武史騎手)、つわぶき賞快勝の尾花栗毛バウンシーステップ(菱田裕二騎手)、激流の阪神JFで粘りの5着シカゴスティング(鮫島克駿騎手)、ファンタジーS1着の快速馬カルチャーデイ(酒井学騎手)と人気馬は魅力的ですが、チューリップ賞の荒れ方を見るに、牝馬戦はやはり怖い(弥生賞も荒れてたので牝馬がどうこうというわけではないかもですが)。

 

ということで、はっきりと穴狙いでいってみます。オアシスドール(松若風馬騎手)なんていかがでしょう。3戦目にして初の芝コースとなりますが、ダートでかなり早いペースを経験しており、キタサンブラックならばあっさり順応してもおかしくありません。調教は他馬と同水準かそれ以上で動けていた以上、能力が足りないからダートを使っていたような印象は全くない。

 

まあ、穴馬狙いというのは非常に分かりやすいもので、来ない時にはさっぱり来ない。「ああ、流石に無理かあ」と何とも言えない残念感に襲われることもしばしばです。思い返してみれば阪神JFは穴狙いのカルチャーデイスプリングノヴァで大外れ。チューリップ賞は比較的固くミラビリスマジックを狙って大外れ。24牝馬クラシックのレースを私はもう予想しない方がいいのではと思いつつあります。まあ、予想するだけならお金かかりませんし好きにしろよという感じですが。

 

Lアネモネステークス(中山芝1600)

桜花賞トライアル第3弾にして最終戦。2着以内に桜花賞の優先出走権が与えられます。これが終わると桜花賞への最短ルートはフラワーカップ経由しか残されていません。ただ、フラワーカップから桜花賞というローテはあまり連関がないので過酷な道と言って差し支えないでしょう。

 

だからといってアネモネ→桜花賞も連関はないので、トライアル戦とはいえ厳しい戦いが待ち受けていることは間違いありません。いずれにせよ、出走できないレースにはそもそも勝利しようがない。桜花賞に出て一泡吹かせたいと思う気持ちは出走馬の陣営皆同じはず。

 

結論は分かり切っています。ドゥラっ子が出るならその子しかありえない。本命はラブスコール(横山和生騎手)。24世代のドゥラっ子初勝利を飾った牝馬は紆余曲折ありながらなんとかトライアル出走にこぎつけました。全姉であるスコールユニバンスと同日に連続してレースに出るというプチドラマがありますし、連勝なんてしようものなら「お姉ちゃんが頑張ってるのを見て勇気をもらった」的な誰でも思いつくような安いストーリーが私の頭の中で出来上がります。

 

 

ニシノティアモがミモザ賞に流れた今、牝馬戦線で桜花賞出走の可能性が残されているのはラヴスコールマルコタージュ(フラワーカップ)の2頭のみ。牡馬に至ってはミスタージーティー(若葉ステークス)の1頭のみだと思われます。去年あれだけ猛威を振るったドゥラが何で今年はこんなに不作なのか分かりませんが、とにかく1頭でも多くクラシックに出てほしい。

 

まあ、不作というか有力馬が順調でなかったのも大きいんでしょうね。ドゥマイシング、ストーンズ、シャハザマーン、シュネルラウフェン、シュガークン……5月かもしくは秋以降に「主役は遅れてやってきた!」(川島、2022菊花)してくれてもいいんですけどね。

 

OUTRO 

 

全然書き終わらずに阪神1Rがすでに終わってしまいました。マックスセレナーデは4着。無念。

 

もしかしたら来週は週末競馬の記事すら投稿できないかもしれません。平日に何かしら投稿する予定ではあります。とりあえず香港競馬振り返りはやるつもりでいます。牝馬戦線の賞金ボーダーを今一度振り返るでもいいですしね。再来週には高松宮とドバイも迫ってるし……ウマ娘のライブもあるし……趣味で忙しくて死にそう。贅沢なことで。

 

それではまた。