こんにちは。

 

アミールトロフィーを横目に見ながらこの記事を書いています。YouTubeで公式が配信してくれていますし、なんなら来週のサウジ開催の前にグリチャが録画放送してくれるみたいです。

 

さて、今回は土曜競馬をざっくり振り返りつつ日曜競馬とフェブラリーステークスを展望していきます。いつもようにドゥラ強め。それではいってみましょう。

 

  土曜競馬振り返り

ドゥラっ子の勝ち馬は2頭。

 

東京6Rではシュネルマイスターの妹で期待馬のシュネルラウフェン(レネ・ピーヒュレク騎手)が未勝利戦をデビュー勝利。直線で進路を探して内に潜り込んでからしっかり一伸び。終いの脚もしっかりあるし、なかなか強い競馬でした。3着コンテネレッツァもドゥラの姪なのでこれからも注目していきます。

 

それにしても、横山武史騎手の落馬には肝が冷えました。命に別状はないみたいで本当に良かった。「人馬無事にの思いは永遠に」とは23日経新春杯における石田アナの前口上です。競馬を見る際に絶やしたくない思いですね。

 

東京8Rはドゥラっ子大渋滞。1着オクタヴィアヌス(クリストフ・ルメール騎手)はジャパンカップの日に私が単勝500円を突っ込んで爆死した期待馬なんですが、実力通りの完勝でした。ルメール騎手が最後の250まで最内で冷静沈着に待ち続け、空いた瞬間にすっと伸びる。なんであんな冷静でいられるんでしょうね。勝ちタイムも優秀なので3勝クラスの突破もすぐできるでしょう。

 

ラファドゥラも熾烈な2着争いを制しました。去年のローズSの本命だった馬ですが、未勝利戦の府中マイルにおけるタイムがとんでもないので、未完の大器であるといつも喧伝しています。その割に半年勝利がなく、今回もドゥラっ子に阻まれるという私にとっては何とも言えない結果に。でも次こそは。できればヴィクトリアマイルに間に合ったり……いや、無理かな……

 

2600マイスターのヴィルトブリーゼも一気の距離短縮でよく頑張りました。福島2600から東京1800とか環境変化えげつないけど、なんかそっちの方があってそう。

 

その他、京都5Rのミッキーストライクが1番人気4着。どうにも出遅れてしまうのはしょうがないとして、今回は前からの競馬を試したんでしょう。次は後ろからの競馬に戻すと思いますが、そっちの方がいいと思います。これは以前の記事で話したかもしれないんですけど、今年の3歳馬でミッキー冠のドゥラ産駒は2頭います。ミッキーラッキーミッキーストライクというんですけど……ん?並べるとなんか名前に違和感が…

 

東京9R、フリージア賞は2勝目をつかむために牡馬混合戦に乗り込んだ牝馬を注視していました。ドゥラっ子ニシノティアモは5着、内で包まれてしまいながらも最後まで走る気を失わずに差し返す気概を見せました。最後はホーエリートに寄られるなど終始厳しい競馬でしたので、次に期待です。もう一頭、注目していたのはスワ―ヴリチャード産駒のアドマイヤベル。私が理由も良く分からないままどうやら好きになりつつあるベルアリュールⅡを牝系にもっています。武史騎手の落馬負傷により三浦騎手に乗り替わっていましたが、あと一歩マーシャルポイントに及ばず。

 

京都10R、河原町ステークスはエルゲルージが2着に入ってました。3-4-3-2で着外2回も5着・5着。安定感ありすぎ。オープン入りした後もぜひこのままでいてほしい。

GⅢ京都牝馬ステークス(京都芝1400)

モズメイメイメイケイエール美しい対比からスタートした個性派勢揃いの牝馬GⅢ。ボンボヤージって牝馬だっけ?と重賞勝ちをこの目で見たはずの馬に失礼なことを思ってました。あの北九州記念、ただただ衝撃とどよめきが凄いことしか覚えていないもんで。最終直線入り口で18頭がずらっと広がる光景は圧巻で、最後方から内の馬群を差し込んだ6着ロータスランドには痺れましたし、優等生にレースを進めた5着シングザットソング4着スマートリアンも素晴らしかった。最大の驚きは大外強襲で3着に突っ込んだ16番人気コムストックロードでしょう。いきなり来てこんなことするんだから、ムルザバエフ騎手はやっぱりすごい。すごく難しいレースを実況した川島アナはいつも通り素晴らしい実況だったのですが、唯一この馬だけは直線で描写できませんでした。そりゃしょうがないよ。

 

そして上位2頭の火を噴くような叩きあい。悲願のGⅠに向け牙を研ぐ無冠の女王ナムラクレアをクビ差で下したのは4歳馬ソーダズリング(武豊騎手)。武豊騎手は38年連続重賞制覇(!?)。「あと20年続けたい」と言ってましたが、もはや冗談に聞こえなくなってきています。距離短縮○な感じはいかにもソーヴァリアントの妹といったところ。ハーツ産駒ならではの化け方と良血の暴力をもってすれば、これからが楽しみな存在です。ナムラクレアも前哨戦としては完璧な内容。高松宮記念でルガルの前に立ちはだかることは間違いないでしょう。

 

悔いなどあろうはずがない。

GⅢダイヤモンドステークス(東京芝3400)

バシシューの逃げということでワクワクしていましたが、普通にヒュミドールは疲れてました。走り切るだけで一苦労。あれだけ長い距離は知りながら最後クビ差なのもすごいなと思いつつ、結果は順当な感じでした。

 

一昨年の覇者テーオーロイヤルは2度目のダイヤモンドS制覇。春天でどれだけ人気するか。メイショウハリオの弟は段々長距離の番人という名物ポジションに収まりつつあります。ステイヤーズSはアイアンバローズにしてやられましたが、彼はサウジ遠征でレッドシーターフHではなくネオムターフに出るみたいなんで、長距離の番人枠を自分から捨ててる感じになってます。2着サリエラよく頑張りました。最初にダイヤモンドSに向かう時はひっくり返りましたが、長距離も能力でしっかりカバー。今後のレース選択どうするんだろう。

 

  日曜競馬展望

期待馬居すぎです。

 

京都5Rではプラダリアの妹パフュームセントがデビュー。東京5Rでは新馬戦で鮮やかに勝ちながら2戦目でずっこけたショウナンラピダスがトライアル出走のために3戦目に挑みます。東京6Rには4戦連続2着中のホウオウムサシ、小倉7Rにはジャンタルマンタルの新馬戦でボコボコに負けたPOG指名馬ウインドスピードが出走。京都8Rには門別から執念の帰還を遂げたクラシカルスカラー、京都10R斑鳩Sには9戦目でのオープン入りをかけてシャイニングフジが出走、京都12Rには1年5か月の休養明け2戦目のメイショウラナキラと障害帰り3戦目のオブデュモンド

 

まだいるんですけど、一旦この辺で。重賞二つの展望も残ってますし。

 

GⅢ小倉大賞典(小倉芝1800)

右前肢跛行でディープモンスターが出走取消。アンドロメダS完勝で期待は大きかっただけに勿体ない。早期の復帰ができるといいな。

 

本命は小倉1800実績抜群のゴールドエクリプスでいいでしょう。ドゥラメンテ産駒を何の憂いもなく大本命に指名できるときは非常に気分がいいものです。えてして荒れる小倉ですが、今回ばかりはご勘弁。彼女がすんなり先行してすんなり勝利する未来であれば文句はありません。去年の小倉記念3着もしっかり目に焼き付けました。あの悔しさを同じ地で晴らしてほしい。

 

 

対抗に素質馬エピファニー、単穴に去勢して初戦となる小回り1800得意のフェーングロッテン、連下に小倉1800で2着3回のカテドラル、2週前の小倉日経OPが記憶に新しいダンディズム、いつ走るか分からないオルフェ産駒の古豪クリノプレミアム、大穴には逃げ残りで中京記念の再現を狙うセルバーグ

 

出走馬見ると5歳以上の馬しかいないですね。ファニキこと、9歳馬マイネルファンロン自分探しの旅はいつ終わるんでしょう。ユーバーレーベンの引退が最早懐かしい。

 

GⅠフェブラリーステークス(東京ダ1600)

もうフェブラリーかあ……もうGⅠかあ……この前有馬記念やったばかりじゃん!

 

サウジアラビアのせいでメンバーレベルについては散々な言われようをされます。まあ、チャンピオンズカップ覇者レモンポップ、ドバイWC覇者にして東京大賞典連覇のウシュバテソーロ、帝王賞連覇のメイショウハリオ、BCクラシック2着のデルマソトガケ、ダートGⅠ2着3回のクラウンプライドが不在となれば、色々言われるのも致し方ない。2億と14億どっちがほしいですかって言われたらそりゃまあ……ただ、サウジカップもアメリカの有力馬が参戦するので一筋縄ではいきません。そこらへんは来週に語ることにして。

 

それでもGⅠ馬が6頭いるのすごいと思うんです。いやそりゃあ、芝GⅠだったりスプリントだったり大井2000だったりしますけど。東海S覇者ウィルソンテソーロも根岸S覇者エンペラーワケアも不在となってますます混沌と化してしまいました。もう何も分からない。

 

地方馬3頭が殴り込んできてくれて嬉しいです。園田の星にしてJBCスプリントで中央馬を蹴散らしたイグナイター。南部杯も2着でしたし、中央馬に通用する実力を有しています(1着馬なんでしたっけねえ)。ツイッターにて馬主さんがドバイ国際競争の招待を受けてひっくり返っていました。そして南関三冠形態最終年にして無敗三冠を成し遂げたミックファイア。前走では屈辱の敗戦を喫しましたが、スタートで躓いたのがかなり痛かった。最後に果敢にダートGⅠに挑み続ける浦和の牝馬スピーディキック

 

芝馬の扱いには非常に困ります。ガイアフォースシャンパンカラーカラテ……ドゥラエレーデが芝馬に混ぜろとうるさいのは一旦置いておくとして、ダート替わりでいきなりGⅠとなるとさすがにデータの壁が厚い。カラテは初ダートでないのがせめてもの救いでしょうか。

 

JBCスプリントの覇者イグナイターとJBCクラシックの覇者キングズソードが府中マイルで当たるという構図も楽しみだし、チャンピオンズカップと東京大賞典にて仲良く走ったウィルソンテソーロドゥラエレーデの再戦も楽しみだし。さすがGⅠ、結構見どころ満載です。

 

でも、考えること多すぎて頭がパンクしそうです。そんな時には心の声に従え。いや別に、頭で考えても結局結論は同じなんですが。

 

とりあえず単勝は抑えるとして。

 

本命はドゥラエレーデ。心の相棒ムルザバエフ騎手は今年の下半期に短期免許が下りない可能性が浮上しています。ここでGⅠを獲ればそんな憂いは払拭されるわけでして。これまで仲良くしてくれたドイツの兄ちゃんを助けるのは今しかない。これで勝てなかったらドイツGⅠ走ってドイツリーディングの面でムルザバエフ騎手を手助けしてくればいいのでは?(迷案)

 

相変わらずこの馬の適性がどこにあるかは分かりませんけれども、とりあえず走れるところ全部走ったらいいと思います。個人的には母系からして菊花賞で見たかったくらいなので。じゃあ天皇賞春走ればええか!(迷案)

 

調教でも栗東坂路4F49.1というとんでもない時計を出しつつ、最後は大減速。先生は54秒くらいでって言ったのに何でそんなことになるんですか。そもそも新馬の時から調教は走る馬ではあるのですが、大暴走ともとらえられるため良いとも言いづらく、かといって時計自体が破格なだけに悪いとも言いづらい。東京大賞典からの2か月半で身体も成長しており(そう思えないけど明け4歳だし)、体重もしっかり増量、カイバもペロリと完食。よかったね!(思考放棄)

 

正直、語ろうと思えばどこまでも語れるのでこれくらいにしておきます。こんな面白い馬をリアルタイムで見られるのは幸運としかいいようがない。

 

大穴にシャンパンカラー。すべての要素が完璧にかみ合ったNHKマイルカップで最高級の輝きを見せて以降、安田記念で古馬の壁に跳ね返され、体調が整わず下半期全休。復帰戦がよりによってここになるとは。まあ、下手に別定やハンデ戦出すと斤量重くなったりしますし、あの大雨の府中を攻略できるならダートも向いてるやろという理論も分からなくはないのですが……正直走ってみないと何も分からない。少し内枠すぎるのが嫌だなあ。ウチパクと青山オーナーが大喜びしていた光景は非常に胸が熱くなるものでしたし、もう一度見たい。

 

ウィルソンテソーロはどういう競馬するんでしょう。原騎手が負傷して乗り替わってしまったのは至極残念でならない。人馬一体のコンビに魅力があったんですけれども。東海S2着オメガギネスも光るものはありますが、キャリアが浅すぎてどうにもセラフィックコ―ルみたいなイメージが付きまといます。ドンフランキーは600キロを超えてくるのか。大外の牝馬アルファマムも気になります。1月からレイチェル・キング騎手があまりに上手い。レッドルゼルは一昨年距離がもつやろと言って印を打ったら来ず、昨年距離持たんやろと言って印を回さなかったら来た馬なので、どうすればいいのかわかりません。

 

ダメだ、2番手以下が決まりません。本当にカオスすぎる。考えるの楽しい。

 

  OUTRO

 

アミールトロフィー、先ほど拝見しました。

 

「叛徒の純愛」レベルスロマンスが先手を取って逃げ残り。ペースの落し方が絶妙で、ビュイック騎手が世界レベルの技を余すところなく見せつけていました。ノースブリッジは序盤でハナをとりましたが、譲った後に3コーナーで立ち上がる様子を見せていましたし、うまく蓋をされてしまいました。

 

2着は直線外に寄れつつも踏ん張って立て直した「騙された西風」ゼッフィーロ、3着は終始好位外目を回って勝負所を探った「金剛石の輝き」サトノグランツ、4着に厳しい競馬を強いられながら内で粘った「橋上の月見」ノースブリッジ。5着に香港の「將王」ロシアンエンペラー

 

直線は日本馬3頭をレベルスロマンスが迎え撃つ構図になり盛り上がりましたが、結果は3.4馬身引き離されての完敗。とはいえ2着~4着賞金もしっかり出るのでしっかり稼いで戻ってきてくれました。新たな世界への挑戦を見守ることが出来て、非常に楽しかったです。

 

それではまた。