こんにちは。

 

数日、なにもやる気が起こらない病にかかっていました。家にこもってウイポで最強世代決定戦をとんでもない時間をかけて開催していました。インドア派ここに極まれりですが、そういう時があってもいいですよね。ちなみに、優勝は1997年クラシック世代でした。案外面白かったので、結果共有することがあるかもです。

 

週末競馬の振り返りは今週中に簡単にやります。とりあえず今回はアニメウマ娘感想編。なにせ今晩には放送されてしまいますから、急ぎましょう。なんか1週間遅れでの感想投下となってしまっていますが、多分このペースになりそうです。前週の振り返りにでも活用してください。

 

Aパート雑感

2016年日本ダービーからスタート。ある程度想定済みとはいえ、レースを消化するペースが速い。ツウカア=マカヒキおじさんが可愛い(まだおじさんじゃない)。判定写真がターフビジョンに映されたとき、「あ、先着の判定基準って顔なのね」と思いました。まあそれもそうか。手が基準になったらタキオンとかダイヤとかものすごく有利ですし。というか、「ハナ差」とかいう表現がまかり通っているなら、基準は顔じゃないといけないか。判定写真と言えば先週のアルゼンチン共和国杯の3着同着についても触れたいのですが、ここは一旦スルーで。

 

マカヒキが泣いていたのは川田騎手の再現ですね。落鉄の描写がレース中に確認できなかったため、かなり注視してみていたところ、地下馬道を歩く時の左右の足音の違いに気が付くことができました。滑り出しは上々です。

 

 

↑改めて、装蹄って大事なんですね。

 

OP終了。ドゥラのパートを聞きながら、「今週は声が聴けるんだ」とワクワクしていたドゥラ狂なのでした。

 

「落鉄がなければ」というキタサンと「タラレバは禁物」というシュヴァル。どちらの気持ちもわかります。

 

サトノのジンクスの話は分からなくもないのですが、私自身が競馬を始めた時期も相まってクラウン・ラーゼン以前のサトノの馬をあまり知らない。そもそもGⅠに出走するような馬がどれほどいたのか、時間あったら調べてみます。そういえばノブレスってどこの世代でしたっけね。

 

ミルコってドゥラのトレーナーかと思っていましたが、阪神レース場に行きたい、ということをみるとただのファンなのかな。

 

ドゥラ喋ったあああああああああああああああああああ!

 

さらりと舘山アナも登場。

 

服部アナ、オタアナROOMまでやっておいて先を越されるとは……。まあ、藤浪選手を追っかけてアメリカ行くくらいに精力的なかたですから、一回り大きくなって競馬実況に戻ってきてくれることは間違いないでしょう。

 

中山記念とドバイシーマが少し見られたのは満足。ドバイシーマは「アクシデント」があったと述べられていましたが、惨敗してもおかしくないコンディションだったのに2着にきていることがすごいのだと声を大にして言いたい。日本と違う騒々しいパドックに精神を乱され、落鉄しても装蹄しなおすこともできなかった。

 

相手関係だって日本馬ラストインパクト、ワンアンドオンリーはもとより、キングジョージ覇者のポストポンド、後に稀代の国際派名馬となるハイランドリール(今年か来年かから「トーセン」でおなじみのエスティ―ファームで繋養されるそうです)、この年にガネー賞を勝利するダリヤンなど強力なメンバー構成です。

 

ドゥラがこうなっていれば……という戯言についてはまた後述。

 

そうか、ドゥラこんなキャラか……。「使命」系のキャラってどうにも自我が薄いのでつかみどころがなく、私はどちらかというと苦手なんです。でも、「グル姉」呼びには少しドゥラの甘えたがりな様子が現れていたので、まあ良し。

 

Nice Boat.

 

宝塚記念のファン投票、キタサンは1位、ドゥラは6位。

 

1.キタサンブラック 82,121票

2.ブラーヴォデイ(ラブリーデイ) 64,269票

3.エレガンジェネラル(ショウナンパンドラ) 55,794票

4.オールハイユウ(ゴールドアクター) 51,383票

5.セブンスクイーン(ミッキークイーン) 48,744票

6.ドゥラメンテ 40,652票

 

ミッキークイーンの偽名は七王国からの連想でしょうか。

 

しかしまあ、キタサンがファン投票1位なのはなにも異論がないのですが、なんでドゥラこんなに人気なかったんでしょうね。今ほど海外遠征への興味がなかったから?そもそも宝塚出走しないと思われていたから?堀先生のメディア対応が塩だったから?

 

当日1番人気なのを見ても結構謎です。このときの投票形態ってネット投票がもうあったんですかね?今じゃ15万票だのなんだのとてつもない数字が記録されていて競馬人気が再び隆盛を極めることは嬉しい限りなのですが。(はがき投票の時代にこの数字と張り合っているオグリっていったい何なん)

 

雨の日に傘を忘れる定番のシチュエーションにて、同世代の両雄が初邂逅です。

Bパート雑感

ドゥラかっこいいなあ、でももう少し喋ってあげてや……

 

と思いながら見ていたら、使命の話になったとたんにいきなり饒舌になりました。それをインタビューでいえばよかったのでは……

 

「私の存在は凱旋門賞の勝利、そのためにある」

 

なるほど……。社台・ノーザンファームの血統史を詰め込んだ「日本近代競馬の結晶」は、裏を返せば欧州血統がトニービンくらいしかいないわけで、なにも最初から凱旋門賞をとることを目標にした存在ではなかった(はず)ですが、3歳時のパフォーマンスから凱旋門賞を意識されるようになりました。

 

「タラレバは禁物」というのは重々承知しつつ、それを語りたくなるのが競馬のみならずスポーツ全般の魅力でもあると思うのですが、殊ドゥラメンテにかけては「タラレバ」ばかり語りたくなる馬であり、それが好きな理由の一つでもあります。

 

ドゥラメンテが残した空白を子供たちが埋めていく様子がドラマチックこの上ないというのもこの沼の深さを証明しています。

 

そういった要素全てを踏まえて、保険をたくさんかけておいて、今回はタラレバの話をしたいのです。

 

ドバイで落鉄がなかったらポストボンドには勝利していたでしょう。ポストボンドはドバイシーマの後、コロネーションカップでファウンド(その年の凱旋門賞馬)を、英インターナショナルSで再びハイランドリールを倒し、欧州中距離のトップランナーとして君臨します。

 

オーナーサイドのゴタゴタで2015年に参戦できなかった凱旋門賞も1番人気で参戦。結果は5着でしたが、1着2着はファウンドとハイランドリール。これまで戦ってきた相手がまぎれもなくトップクラスであることの証明でもありました。事後的に、この馬に落鉄しながら食らいついたドゥラメンテのすごさが証明された形でもありましたが、すでにドゥラは引退していました。

 

そして、ドゥラメンテが凱旋門賞に出ていたら、というIFのポイントは、この年からロンシャン競馬場が改修工事に入っていたことで、シャンティイ競馬場での開催だったこと。そしてパンパンの良馬場のなかで行われた凱旋門賞の勝ちタイムはレコードタイム、2分23秒61であったこと。

 

シャンティイだって高低差はロンシャンと同じくらいありますが、今年のエースインパクトのフランスダービーを見てもわかるように、欧州の中では比較的スピード競馬になりやすいコース形態になっています。

 

昨今のこともあり、つくづく日本競馬と凱旋門賞とはかみ合わせが悪いなあと思わざるを得ない。スピード決着になった2016年と2023年に出走していたのは、必ずしもスピード競馬が得意なわけではないマカヒキとスルーセブンシーズ。去年の日本馬4頭参戦の時に今年の天気と馬場だったら、もっと夢は広がっていたでしょうに……タイトルホルダーが凱旋門賞をとっていたなら、最優秀脚本賞を競馬の神様にあげたって良かったのに……

 

なかなか思い通りにいかないですね。だからこそここまで感情が入ってしまうのですが。

 

でも、IF嫌いの人には本当に煩いでしょうが、私はドゥラメンテが2016年に凱旋門賞に出走していたら勝利していたと思っています。レース面にしろ、繁殖面にしろ、そうしたIFをどこか虚しさをもって語らなければいけないのが、ドゥラメンテという馬のなんともいえない魅力でもあるわけです。

 

子供たちのおかげで、菊花賞出ていればキタサンブラックに勝てたのではとか、4歳以降の成長力も十分あったのではとか、色々酒の肴が増えていく一方です。だめだ、語れることは多いけど悲しくなってきた。

 

本編に戻りましょう。

 

「君は誰だ?」

 

これだから使命系キャラは。周りのことが一切見えなくなるんだから。いやそりゃ、ダービーで記憶に残ってないのはまだいいとして、菊花賞は見に来ていたのに。凱旋門賞への過程なので、「菊花賞ウマ娘」という記号として覚えていたのでしょうね。とんでもないエリート様です。まあ、まぎれもなくエリートなんですが。

 

クラウンとシュヴァルも宝塚出走ということでワンシーンずつ差しはさまれました。クラウンは来年の宝塚をどう描くのかが今から楽しみ。シュヴァルは「ヴィブロス」っていいましたね。多分ツインテの方がヴィブロスでしょうね。

 

宝塚記念

ドゥラメンテ歩きした!かわいい!かわいい!(うるさい)

 

1番人気はドゥラ、2番人気は絶好の内枠引き当てたキタサン、3番人気に中山記念でドゥラに肉薄し産経大阪杯でキタサンを捉えた未完の大器アンビシャス。以下、前年の覇者ラブリーデイ、春天3着シュヴァルグラン、奇跡の菊花賞馬トーホウジャッカルと続きます。

 

宝塚のウマ娘オリジナルファンファーレ久々に聞いたけど、結構いいですね。1年に1回しか聞けないものってやっぱり特別感が半端ない。本家ファンファーレも大好きです。

 

スタート出負け気味のドゥラメンテ。明坂実況がかなり吉原実況リスペクトで笑ってしまいました。

 

特に「ドゥラメンテ↑」という特徴的な馬読み。「対照的な競馬」というフレーズもそのままでした。ツーアンドロンリー=ワンアンドオンリー、カノンミルフィーユ=カレンミロティック、ナンポウフォックス=トーホウジャッカルですね。Two and Lonelyってなんか冷え切った熟年夫婦みたいな馬名してて面白い。

 

馬場状態は回復しきらずの稍重。ペースは若干早め。「ダービーの時と違う」というキタサンですが、成長分により早めのペースを刻んでも最後に垂れない勝負根性が身についています。

 

「ドゥラメンテはまだ馬群の中だ」というのが4コーナーから直線に入るあたりのシンクロ実況ですが、アニメではあまりピンチであることを描写せず。これは実際の映像を見てほしいのですが、結構絶望的な位置にいます。アニメでは直線を向いたシーンで既に前が開けていますが、残り250でようやく前が開くというのは結構な緊急事態。ここからでも届くという自信は皐月賞でつかんだものなのかどうなのか。

 

「苦しくなったかドゥラメンテ」から故障の描写。故障がはっきりと判明したのはレース後に馬場の内側で脚を滑らせてからなので、どう描くのか興味深く見ていましたが、レース中に織り込む形にしましたか。まあ、史実もどこで決定的な怪我が起きたかは分かりません。

 

負傷する瞬間に歯を食いしばるシーンは、シングレのトニビアンカに通じるものがありますね。ひいおじいちゃんだし。

 

ドゥラメンテが再加速しようと歯を食いしばるシーンがカッコよすぎてじーっと見てしまいます。

 

そして、問題のシーン。

 

「誰ぇ~⁉」

 

正直、マリアライトも思い入れのある馬なので、もう少しうまく描くことはできなかったのか、と思わなくはないです。GⅠ馬に対して失礼だ、キタサンのキャラクター性からして言わせる必要のあるセリフだったのか、という否定的意見もわかります。モブだからしょうがない、人気薄だったから当然の反応だ、交わされたのがドゥラメンテじゃなかったからびっくりした結果の反応だ、という擁護もなるほど、頷けるだと思います。

 

ウマ娘というコンテンツの魅力の一つに、全員が主役である、という要素があるため、それを否定するよう(に見えるよう)なシーンに拒否反応が起きた人もいると思います。その理解は、ある意味現実の競馬をスポーツとして見る上でも大事な認識ですし、たかがアニメだという認識で終わらせたくないという人たちの意見はとても素晴らしいものだと思います。

 

まあ、肯定的な反応に越したことはないのですが、いくらか議論が巻き起こるのはコンテンツにとってプラスになることですし、そういう論争が見られただけでも面白かったかな、と思います。

 

ただ、私の雑感を言うと、やはりモブウマ娘が多い点と展開が早すぎる点が気になる。それが3期の特色と言えなくはないのですが、やはりゴールドアクター、ラブリーデイ、マリアライトあたりが偽名になったことで面白さが減っているなあと感じる場面は少なからずありますし、今回の件だったマリアライトが実名で登場したなら描き方も変わったでしょうし。クイーンズリング、スワ―ヴリチャード、シャケトラ、ヤマカツエース、レインボーライン、レイデオロあたりはどうなるか注目です。キービジュアルに隙間がまだあるとか言われてるけど、そこんところはどうなんでしょうね?みんな実装してくれ(強欲)

 

キタサンのキャリアの濃密さに端を発する詰め込み感も、2クール26話構成にするとかで解消できたのに。いや、労力がかかるのは分かります。けれど、そのくらい大ボリュームにしても、消費者はそちらの方が喜ぶと思うんですけど。お金はたくさんあるでしょうが!(下世話)

 

1期2期でさえ大レースのカット(99春天や92ジャパンカップ)がありました。それなのに同じ尺間でキタサンのキャリアを描いていたらそりゃ駆け足にもなる。4話の春天はダイジェストでしたが……それにしたって13話じゃ足りないよ!

 

まあ、まだ完結していない作品に対しての感想なんて、後からしてみれば「別に気にするほどでもなかったなあ」となることも多いですし、これ以上は言わないようにしておきます。ライブ感もって楽しめているだけでもありがたいですしね。

 

ゲームのメインストーリーとかで補填してくるウルトラCだってあるし、あまり気にせずに楽しみたい。でも気になるのは人間の悲しい性。

 

まあ、喜びまくっているリバーライトが可愛いし、いっか。

 

故障したドゥラメンテが力を借りずに立ち上がるシーンなんかはもう、胸が締め付けられる思いでした。

 

「ドゥラ、ちゃん?」←かわいい

 

感情のジェットコースターを誰か止めてください。

 

主人公といい感じに関係が築けたのはいいけど、ここでドゥラメンテは退場という……まあ、キタサンブラックがこれまでの道のりを、託された思いを糧にする機会はあるでしょうし、そういうキタサンブラックの背中を押す存在として再登場するかもしれませんし、期待はしておきましょう。

 

初台詞回で引退レースなんてあんまりだよ!と思わなくもないのですが、この消化不良感はいかにもドゥラメンテなので、甘んじるしかない。

 

 

カッコよかったよ、ドゥラ。

 

今夜第6話ですか。溜めの回が恐らく一つもないであろう今季ですので、菊花賞はやるんだろうな……。

 

7話:ジャパンカップ

8話:有馬記念

9話:大阪杯・阪神大賞典

10話:天皇賞春

11話:宝塚

12話:凱旋門賞・秋天

13話:ジャパンカップ

14話:有馬記念

 

あれ、はみ出た。だから足りないって(ry

 

作劇にも少し注目しつつ、これからも楽しんでいこうと思います。

 

それではまた。