昨日の若い経営者の主張県大会と併せて読売テレビ理事・解説委員の辛坊治郎氏の講演がありました。
「ズームイン!!SUPER」や「ウェークアップ!ぷらす」などでおなじみですね。
「政治・経済・情報の裏を読む」と題して番組の裏話や永田町界隈の話、世界経済まで多岐にわたって興味深いお話が聞けました。
ちょうど前日の夜に福田首相が退陣の記者会見を開きましたが、驚くことではなく辛坊さんに言わせると予測はできていたのだとか!
なぜか???
それは福田首相の性格によるものだそうです。
国会議員同士のゴルフの話を引き合いに出し、福田首相がバンカーにつかまってどうしてもリカバーできなたかったそうです。
アウトの6番ぐらいでまだたくさんホールが残っているのに、そのときいっしょにプレーしていた国会議員にいきなり「今日はやめましょう!」と言ったそうです。
完璧主義とか、プライドが高いということを伝えたかったのでしょう。
そのいっしょにプレーしていた国会議員は、麻生太郎総裁に向けて尽力している方なのでリーク的なことをマスコミの方に流したのでしょうが、今となってはなるほどなぁというエピソードですね。
その他、番組の裏話でダブル司会をつとめる「たかじんのそこまで言って委員会」ではある出演者がテレビに映っただけでクレームの電話がなりはじめる。
「何も言っていなくて、画面に映っただけで!!!いかに視聴者が神様といってもそれはないでしょう!!!」と、、、
さて誰のことでしょう?
いつもは上段で右から2番目に座っているそうですよ!
こんな感じで、全ては書ききれませんがテレビのなかとは違って本音が炸裂でした。
辛坊さんに限らずキャスターって、いつも批判的でまともなことしか言わないので偽善的だと感じていたのですが、本音では違っていることが分かり親近感がもてました
なかでも印象に残ったのは「情報」に関してでした。
「人間は真実を信じる生き物ではなく、信じたいことを信じる生き物である」
これが情報というものの実態だそうです。
自分に都合のいいことしか信じない。聴きたい話しか頭に入らないということです。
例えば、バブル経済のときバブルがはじけるから気をつけなさいといくら有識者が警告しても、多くの人達はこんなよい景気が終わらせたくないと、そのような論調にほとんど耳を貸さなかったということがあげられるそうです。
翻って自分のまわりのことを考えてみます。
今、竹田市ではケーブル事業をめぐって議会のみならず市民の多くの方が侃々諤々の議論をしていますが、私に言わせるとそのもとになる多くの情報は正しくありません。
例えば・・・
ケーブル事業をすれば夕張市みたいになってします・・・
加入率が70%を下回れば基本料は倍になります・・・
うちの町にはケーブルに賛成している人は一人もいません・・・
などなど
何を根拠に誰がそう言ったか教えてほしいですね
まるで責任のない伝言ゲーム状態です。
辛坊さんは、面白いニュースとは人の幸せではなく、人の不幸だとも言っていました。
報道番組でも、ワイドショーでもショッキングな話題の方が視聴率が高いのはそのせいだとも言っていました。
おめでたい話は一度だけ、事件や事故など誰かが困った即ち不幸になった話は繰り返し報道される理由はこれなんですね!
話をケーブルに戻します。
竹田市が財政破綻して第2の夕張になると言えば確かにショッキングです。
35億円という数字は多くの竹田市民にとって聞いたこともないような額だと思います。
自分が聞いたことがない・分からないから否定する。
夕張市は一時期テレビにしょちゅう取り上げられ、見たことがある。
こういうバイアスがかかって、ケーブル事業のことを聞いたら、小難しい技術の話や財政の説明よりインパクトが強くなるのがよく分かりました。
今の段階でケーブル事業が必要ないと言っている方は、きちんとケーブル事業のことを理解した上で不必要といっているのではなく、バイアスのかかったまわりの意見に影響され、もしくは事業そのものの不理解からそう言っていると私は推測しています。
篤姫も言っています。
「一方聞いて沙汰するな!」 (いきなりNHKですが・・・)
ショッキングな新聞折り込みだけでなく、市報などの責任の所在のはっきりした情報もきちんと読んでいただきたいですね。
執行部の説明が足りないし、私の説明も足りていないという批判は甘んじて受けますが、竹田市民で必要としている方は確実にいますし、まわりが状況がどうなっているのかという冷静な視点、将来の竹田をどうするのかという長期的な視点でこの事業をとらえていただきたいと思います。
最後は話がとびましたが、辛坊さんの講演はたくさんの気づきを与えてくれました。
これからは日本テレビ・読売テレビのファンになります