◆チリダニ
チリダニは、室内のほこり(ハウスダスト)の中に含まれている、ヒトの垢やフケ、カビ、
花粉、食品屑、昆虫の死骸等を食べています。ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニ
の2種類が、チリダニの主な種類として挙げられます。
チリダニは、特に寝具・カ-ペット等の、埃がたまりやすい場所で大量発生する事
があります。
チリダニの糞や、死んだチリダニの破片がアレルゲン(アレルギーの元)となって、
アレルギー性鼻炎や気管支喘息を引き起こす事があります。
アレルギーを起こしやすい人が、アレルゲンを吸入すると、アレルギー反応が起こる
事があります。
アレルギー反応による症状の例として、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、結膜炎などの
症状が挙げられます。
◆ツメダニ
ツメダニは、チリダニ・コナダニ等の他のダニの体液を吸って生きているダニです。
ツメダニの主な種類としては、フトツメダニ、ホソツメダニ、アシナガツメダニ、ミナミツメダニが挙げられます。
ツメダニは、新築してから2~3年程度経過した、コンクリ-ト造りや密閉性の高い家屋等で多く見られます。
ツメダニは室内では比較的数が少ない種類のダニですが、ツメダニのエサとなるチリダニやコナダニ等のダニが増えると、ツメダニも大発生する事があります。
ツメダニは、刺された時はなかなか気がつきませんが、ツメダニに刺されてから1~2日すると、赤く腫れてかゆくなる症状が出ます。
ツメダニに刺される部位としては、膝、股、腕のやわらかい部分、脇の下、首から胸などです。
ツメダニに刺されたかゆみは約1週間ほど続き、ツメダニに刺された跡がしばらく残ります。
◆コナダニ
コナダニでは、新しくできた団地や初秋の頃に、“動く白い粉”が部屋中に広がるという「ダニ騒動」が起こる事があります。
コナダニの主な種類としては、ケナガコナダニ、ムギコナダニ、コウノホシカダニ、サトウダニなどが挙げられます。
コナダニは台所の食品のほか、畳の芯のわらに大発生したケナガコナダニが畳の表面、食器棚の表面をおおってしまう状態になる事があります。
コナダニは人を刺すことは無く、食品と一緒に食べてしまっても害はありません。
ただコナダニが大量発生した後に、コナダニをエサとしているツメダニが増えて、ツメダニに刺される被害が起こる事があります。
◆イエダニ
イエダニは、ネズミに寄生する吸血性のダニで、ツメダニなどに比べるとかなり大きく肉眼でも確認する事ができます。
イエダニは血を吸っていない時は灰白色をしていますが、血を吸うと丸くふくらみ赤黒くなります。
イエダニは、通常ネズミに寄生してネズミの血を吸って生きていますが、ネズミが巣を捨てたり死んだりして血を吸う相手がいなくなると、人の血を吸う事があります。
イエダニは、血を吸うダニである事から、皮膚の露出部分であればどのような箇所でも刺されますが、皮膚の柔らかい腹部や太ももから吸われる事が多い様です。
イエダニに刺されると直ぐに痒くなり、イエダニに刺された箇所は赤くただれてかゆみが続く症状が出て、跡が残ります。
◆ヒゼンダニ
ヒゼンダニは体長が約0.4mm程度の円盤状の形をしているダニです。
ヒゼンダニは、老人介護施設などで発生する事がある「疥癬(かいせん)」の原因となっているダニです。
ヒゼンダニに寄生されると、疥癬(かいせん)になります。 疥癬(かいせん)は強いかゆみがでる症状が特徴で、接触により人から人へと感染するので注意が必要です。
ヒゼンダニが皮膚に掘った横穴の事を「疥癬(かいせん)トンネル」といい、疥癬(かいせん)に見られる特有な症状です。
疥癬(かいせん)と分かった場合は、疥癬(かいせん)になった本人だけではなく、家族や接触した人も含めた対処が必要となります。
◆ツツガムシ
ツツガムシは、野山や河川敷などの屋外に生息しているダニです。
ツツガムシは、幼虫期に野ネズミなどの動物に寄生して、リケッチアという病原を媒介します。
ツツガムシは、特に高知県でツツガムシ病の原因として知られているダニです。
ツツガムシに刺されると、7~10日ほど経過してから激しい頭痛、悪寒などとともに高温の発熱を伴う症状が出ます。
発熱から2~5日たつと、全身に不規則な紅斑性、丘疹性の発疹が出ます。
ツツガムシに刺されない為には、野山や河川敷などに入らない事が基本ですが、やむを得ない場合は、長袖の上着、長ズボン、長靴、手袋などをして肌の露出を避け、ツツガムシに刺されないようにしましょう。