沖縄まで行って武田真一アナウンサーの話を聞いてきた話。 | 現代ファウルスロー実験室

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なんと!!武田真一アナウンサーを全力リスペクトしてたら公共放送飛び出してフリーになっちゃった!!日テレさん推しをよろしくオナシャス!!

 

那覇で開催された沖縄気象台の防災気象講演会「迫り来る災害に今できること」に参加してきました。

午前中足伸ばして平和祈念公園を見学してたんですが、Googleマップ様にナビ頼んだらバスでゆいレール赤嶺駅近くで降りて、そこから自衛隊の基地に沿って1.3km歩けというエグい指示に…

 

 

しかも地元民すら驚く季節外れの暑さでジリジリ焼かれながらそれでも1.3km歩きました…しばらく25度以上の環境では歩きたくないですね。

 

 

今回の講演会は3人の講師が次々お話していくオムニバススタイルで、推しの出番はラストの3人目。会場MAXの180人が参加しました(主催者発表)。見た感じ、行政とか気象関係とか学生さんが多かったかな?

 

 

話の流れは

・能登半島地震現地取材レポート

・災害報道の原点となった阪神淡路大震災での経験

・東日本大震災での無力感と減災報道の見直し

→能登半島地震でのアナウンスについて

・沖縄で想定されている災害、備えるために

「たけたんスペシャル全部盛りよくばりセット」状態でした。

「(これタダで聞いていいんだろうか)」「(受講料お支払いしなくてもいいんでしょうか)」てビビりながら聞いてましたサンキュー沖縄気象台。

 

さすがに全部まとめると推しの営業妨害になってしまうので、「もしかしたら今回話すかも」と思ってやっぱり真っ先に話した能登半島地震の現地取材のお話について、怒られない範囲に絞ってまとめます。実際に能登半島地震について話したのはこの2倍の量だし、さらに講演全体のボリュームはこの30倍位はあるので、機会がありましたら皆様ぜひ武田真一アナウンサーの講演会参加してみてください。

 

能登半島地震の現地取材(1月6日から4日間)の様子は、本人撮影の写真スライドともに解説しました。オンエア乗ってないだけでかなりいろんなとこ取材してました、輪島の朝市の大規模火災現場も現地を見てます。写真も多分相当量撮ったんじゃないかな。

「人間の病気で言えば急性期を脱していない状況。今は寄付くらいしかできないが、このあとできること、貢献できるタイミングが来る」

 

で、阪神淡路、東日本、熊本と数々の大災害報道を通して思うことは

「災害は一つ一つが違う顔を持っている」ということ。

今回の特徴は

(1)群発地震の中の大地震

原因とみられてる「流体の動き」が分からないから、いつ終わるかが見えない。断層型の地震であれば大規模な破壊の後は少しずつ回数が減少していくが、流体がこの先どうなるか分からず、どうなれば落ち着いて来るか見通せない。

(2)過疎地域の災害

コミュニティを維持できるのかに直面している。

「多額の投資をすべきなのか」という発信があるし、その指摘もそうなんだけども、一方で日本の国土は人の手によって維持されてきた側面もある。再生をどうするのか、日本の在り方が問われる試金石では。

 

と指摘してまとめました。

これ講演会の中の導入部の話なんですよ…しかもだいぶはしょってこのくらい…。Nスペのエンディングかな?ってくらいガッツリまとめてるし。やっぱこれ後からでも受講料のお支払いを(小切手を取り出す)

 

今回の能登半島地震でのアナウンスが話題になって、推し本人もツイートはしたけど、改めて言及ありました。

「なぜこういう多少感情的なアナウンスになったのかは、長い議論と葛藤の末のもの」

「おおむね評価されていると思っている」

「ただし、実際に聞いて動くことができたかどうかは、調査してデータを取ってさらに検証が必要ではないか」

「長い議論と葛藤」についてはNHKのnote読むのが一番手っ取り早いし、ぜひたけたん講演会で直接お話をお聞きください(隙あらば推しの宣伝)(営業部長)。

 

「東日本大震災を思い出してください!」その時、ことばで命を守れるか。NHKアナウンサーたちの10年

 

 

 

そういや導入部の自己紹介で「今は日テレの『DayDay.』をやってるんですが、沖縄は日テレないんですよね〜!!」で場がドッと盛り上がってました。

なおOCNのケーブルテレビに加入すれば「テレビにらい」てとこで見れるんだそうです

 

 

で、「ずっと避難所で災害の映像を見ていると気が重くなるのも確か」なので、「DayDay.も4日から毎日トップは能登半島地震を扱っているけど、同時に『エンタメも大事にしようね』と言ってる」んだそうです。「アイドルの皆さんとか、見ててなごむ」って。何でもかんでも流せばいいってもんじゃないけども、明るいエンタメ情報も入れていこうって意識してるのは、NHK時代にはない民法ならではの役割なんでしょうね。

 

質疑応答では実際元日金沢にいて、母が今も現地にいるという参加者が意見を述べていたので、証言として記録します。

「過疎地のアナウンスはあの絶叫でいいと思う。高齢者は何を情報源にするかと言えばテレビ。テレビが信用できると思っているので、あのアナウンスを続けてほしい」

 

推しも言ってたけども、確かに今は情報と言えばネットが最速だし、情報量も多く発信できるし、どうしてもすぐ「防災アプリ見てください」「キキクル見てください」ってなりがちだけど、高齢者はスマホでキキクル使いこなせるかって言われたらそりゃ無理な話なんですよね。我々世代が高齢者になればある程度使いこなせるだろうけども。まだまだテレビの役割って大きいよねって思いました。

 

講演会自体は2023年中に開催が発表されて、どういうお話の内容になるかな〜って申し込んだけども、まさか能登半島地震の話を生で聞く最初の機会になるとは思いもしなかったです。阪神淡路大震災の話や東日本大震災の話では古巣のNHK時代の音声なども使ってて、「円満に退職できると古巣の資料もエピソードも使えてありがてえなあ」と改めて思います(なのでまだ講演会聞いたことない人はぜひ)。そしていつかは古巣にもっぺん出演を…エネチケーさんぜひよろしくお願いします(営業)。

 

古巣、ということで推しが一時(1年ちょいだって)勤務してた沖縄局にも行きました。

 

滞在初日に飛行機着いてホテルチェックインして荷物ブン投げて急いで行ったけど、それでも17時過ぎちゃって、開館時間18時まででホント助かりました。

 

 

だいぶ歩きました。

そんでこのトピック冒頭でも触れましたけども、この機会にと思って平和祈念公園にも行きました。

 

本当に朝から小雨模様、バス待ちの時間はドワーっと降ってくるタイミングもあったんですが、めちゃくちゃ晴れました。人もそんなに多くなくて静かで、海と空に向かって整然と石碑が並んでました。本当に多くの方のお名前が刻まれてました。考えることが多過ぎて、情けないことに何も言葉にできなかった。海と空の青は、この先ずっと忘れられないと思います。

推しが講演会このタイミングで開かなかったら、ここに来る機会もなかったと思います。本当に貴重な機会をありがとうございました。