アナウンサー百年百話第2週。 | 現代ファウルスロー実験室

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なんと!!武田真一アナウンサーを全力リスペクトしてたら公共放送飛び出してフリーになっちゃった!!日テレさん推しをよろしくオナシャス!!

 

アナウンサー百年百話第2週、こないだのスポニチの記事通り、ホントに小芝ちゃんとたけたさんの役割が完全に入れ替わってましたね。MC小芝ちゃんが「アナウンサーの大先輩、武田真一さんをお招きしました」回になってた…。小芝ちゃん本当に堂々と「後輩アナウンサーとして大先輩を招いた」設定でMC役やっててすげかった…。先週に続き「俳優さんてすげえ…」て度肝抜かれました。

 

序盤にたけたさんが言ってた「報道というのは『起こったこと』『出来事』を伝える、災害報道はそれに加えて『被害を起こらないようにする』『減らす』放送をする」ていう組み立て方が「あ、なるほどな」ってパッと視界が開けた感じがしました。普段ボンヤリ放送見てるとニュースなんてなんもかもごっちゃにして見聞きしがちなんだけど、災害報道て確かに普通のニュースの報道と違うわと。言われてみたら「な~んだ簡単な理屈じゃん」て思うけど(特にたけたさんなんて本当に平易な言葉で分かりやすく語るから)、その辺の区別ついてる人の方が圧倒的に少ないじゃん…?て自戒込みで感じましたね。

 

災害報道の永遠の課題「正常性バイアス」を説明するためにたけたさんが「今この場で火災報知器が鳴ったらどうしますか?」って小芝ちゃんに聞いたの、すごく分かりやすかったな~て。小芝ちゃんも言ってたけど、確かに今この場で非常ベル鳴ったとしても「え?何なに何かあったん?ちょっと様子見しよ~」って思うし、自分なんかアホだから「どうせまた誰かのいたずらでしょ~ヘーキヘーキ」まで思っちゃう。まさにこれが正常性バイアスで、たけたさんも言ってたけど「鳴ったからすぐ避難」と行動に移す人はなかなかいないワケですよね。それを打ち破って避難しようと思わせて実際の避難行動につなげる、それが災害・減災報道なんだと考えると、あらためて、めちゃくちゃ大変な課題と日々向き合ってんだな~て実感します。だってこれ人間の心理、本能みたいなものじゃないですか。ほとんど逆らえないやつとガチで取っ組み合うとか、ぶっちゃけ正気の沙汰じゃない(おいこら)

 

「被害を食い止めるための報道」の源流が伊勢湾台風報道にあるていう歴史をひもときながら、たけたさん(を筆頭にアナちゃんたち)の災害報道に向き合う思いを聞いたワケですけども、「災害報道の歴史は、苦い反省の歴史だと思っている」 「誰も命を落とす人がいなかった、ということになって初めてわたしたちの放送がなんらかの役に立ったと評価できる」「そのためにどうするか悩まなければならない」「終わりがないですよ」 って本当に本当にひとことひとことが重くて涙出そうになりましたね。11年前の打ちのめされた経験がそう考えさせるんだろうけども、ストイックを通り越して、執念に近いくらいの危機感、使命感がありありとうかがえて…。あの経験をずっと忘れずに災害報道に向き合ってくれてることは地元民として本当に嬉しいけど、どうか背負い込みすぎないで、一人で抱え込んでしまわないでと言わずにはいられないす。

 

ツイッターにも書いたけども、たけたさんは「災害で犠牲になる人がゼロになるまで悩むことをやめない、正常性バイアスをブッ壊すまでやめない」てずっと災害報道の前線に立ち続けてるし、自分は「あなたの放送で一人でも生きながらえた人間がいるんですよ、それで勝ちでいいじゃないですか」てずっと言い続けてるんですよね…せめて、たけたさんの思いが届いて、備える、避難する人が一人でも増えたらと、祈らずにはいられません。

 

百年百話の再放送、きょう夜22時台のはちょっと自分は仕事が忙しい時間帯なので聞けないかな~。みなさんぜひ時間に余裕あれば再放送も聞いてくだされ~。