林田学監修:薬事法違反事例集

林田学監修:薬事法違反事例集

今までにあった薬事法違反の行政指導事例などを集め検証していきます。

【2024.7.1】

♦小林製薬の「紅こうじ」問題を受け、消費者庁は6月27日「食品表示基準」の改正案を示した。

♦機能性表示食品の届出事業者に対して「健康被害の情報提供の義務化」を、2024年9月から実施する方針。

♦「機能性表示食品制度の信頼性を高めるための措置」として、サプリメントの製造管理の徹底、これに対する自主点検や立ち入り検査を行うことなどの改正案を、2026年9月から実施する見通し。

 

*リソース:Yahoo!ニュース(JIJI.com)6/27配信

【2024.6.25】

♦6月24日、アンジェス株式会社は、HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」の製造承認申請を取り下げ、販売終了することを発表した。

♦市販後調査において、最終治験で得られた結果を再現できなかったためとされている。

♦「コラテジェン」は、条件・期限付き承認を2019年3月に取得、条件解除申請を2023年に行っていたが、取り下げる予定。

♦患者の対象を軽度に広げた試験を米国で行ったところ、良好な結果が得られたため、重症度を拡大した承認申請を2024年末に行う準備が進められている。

 

*リソース:gooニュース(読売新聞オンライン)6/24配信

【2024.6.23】

♦6月18日大阪地検は、医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されていた大阪市北区の会社「WWE」元社長(39歳)を不起訴とした。

♦元社長は「大麻グミ」と呼ばれる、指定薬物「HHC」を販売目的で所持していたとして、3回逮捕されていた。

♦検察は不起訴の理由として「公訴を維持するにたえる証拠が収集できなかったため」と説明している。

♦また同日に、元従業員(38歳)と関連店舗の元店長(25歳)も不起訴処分とされた。

 

*リソース:47NEWS(共同通信)6/18配信

【2024.6.23】

♦2024年6月14日、厚生労働省によって「厚生科学審議会再生医療等評価部会」が開かれ、新規の第一種再生医療等提供計画3件が審議事項にあげられた。

♦①神戸市立神戸アイセンター病院「網膜色素上皮(RPE)不全症に対する同種 iPS 細胞由来 RPE 細胞凝集紐移植に関する先進医療」②北海道大学病院「インスリン依存性糖尿病に対する同種膵島移植」③医療法人健康みらいRD歯科クリニック「他家歯髄幹細胞による根管治療後の歯髄再生治療」

♦①の神戸市立神戸アイセンター病院の提供計画は大筋で了承され、③の医療法人健康みらいRD歯科クリニックの提供計画は継続審議となった。

 

*リソース:Googleニュース(日経バイオ)6/17配信

【2024.4.19】

♦6月13日京都区検によって略式起訴、京都簡裁によって罰金50万円の略式命令が出されたのは、千葉県柏市豊四季の歯科医師、結城康雄容疑者67歳。

♦昨年3月から9月までの期間、暴力団組長(埼玉県)など4人に医療用注射器56,230本を542万円で販売していた。

♦さらに2023年2月から1年間にわたり183,000本を暴力団に転売し、1,000万円を得ていたことが6月14日に判明。

♦暴力団は、歯科医師から購入した注射器と覚醒剤をセットで販売していたとみられている。

 

*リソース:47ニュース(京都新聞)6/14配信

【2024.6.18】

♦犬や猫などペットの遠隔診療(オンライン診療)に関する指針を、農林水産省が策定。

♦ペットの遠隔診療が初診から可能になる。

♦これまでペットの遠隔診療に関する基準は、政府によって定められていなかった。

♦2022年に日本獣医師会が制定したガイドラインに基づき遠隔診療を導入する獣医師も増えたが、東京都より獣医師法に抵触するとの指導が入っていた。

 

*リソース:gooニュース(毎日新聞)6/13配信

【2024.6.13】

♦厚生労働省は2024年6月7日、「HIFU(ハイフ)」による事故が相当数報告されていることから、「HIFU」を使用した施術は、医療提供施設で医師が医師法に基づき行うよう都道府県に通知をだした。

♦医師以外が「HIFU」を使用した施術を行うと医師法違反となるため、施術の停止勧告や必要な指導を行い、改善が見られない場合は警察との連携を図るよう示している。

♦「HIFU」は、超音波を高密度焦点式で照射し熱の力でシワやタルミを取る機器として、エステサロンなどでも利用されている。

♦「HIFU」による事故は、2015~2022年の間に135件発生し、中には急性白内障や神経麻痺などの事例もあった。

 

*リソース:Yahoo!ニュース(読売新聞)6/12配信

 

【2024.6.13】

♦2024年6月11日京都府警は、京都市でドックカフェを経営する女性(50代)を獣医師法違反の疑いで書類送検した。

♦獣医師免許がないにも関わらず、診療行為である歯石除去を専用器具「スケーラー」を用いて行った疑い。

♦女性はSNSを利用して集客をし、7~8年前から全国で出張施術をしていたと容疑を認めている。

 

*リソース:Yahoo!ニュース(毎日新聞)6/11配信

【2024.6.13】

♦更年期障害や卵巣機能低下の治療として、ロート製薬が製造した脂肪由来間葉系幹細胞を点滴投与した後、患者に一時的な視力障害が起こった。

♦ロート製薬は関係する医療機関に対し、同様の症状が起こった場合は適切な処置を行い、報告を求める注意喚起文書を配布。

♦特定認定再生医療等委員会の調べによると、細胞保存のために使われた有機溶剤「ジメチルスルホキシド(DMSO)」の血管収縮作用が視力障害を引き起こしたのではないかとしている。

 

*リソース:Yahoo!ニュース(KYODO)6/1配信

【2024.6.10】

♦6月7日消費者庁は、景品表示法に基づき医療法人 祐真会に対し措置命令を行った。

♦医療法人 祐真会が運営する「マチルノ大森内科クリニック」では、グーグルマップに高い評価を投稿すると、ワクチン接種料金550円を割り引いていた。

♦個人の感想を偽装する行為「ステルスマーケティング」は、2023年10月から規制されており、行政処分となるのは今回が初。

♦違反行為が認められたのは、2023年10月2日から7日の間、星5つの評価45件である。

 

*リソース:Yahoo!ニュース(JIJI.com)6/7配信