宮沢賢治記念館のお隣りにある
レストラン「山猫軒」で、ランチをいただきました
記念館と同様、小高い丘の上にあるので、
この二つはいっぺんに行った方が効率がいいです。
この日は連休中で少し混雑していましたが、
店内には15分待ちくらいで入れました。
童話のとおり、店の中に進むにつれて猫ちゃんの看板が
色々と注文をつけてきます。
▼「どなたも どうかお入りください。
決して遠慮はありません」
▼ 「壺の中のクリームを 顔や手足に すっかり塗ってください。」
「どうかからだ中に 壺の中の塩を たくさんよくもみこんでください。」
※実際に壺はありません(笑)
▼ 「お客様がた ここで髪をきちんとして、
それから はきものの泥を落としてください。」
▼ 「注文はずいぶん多いでせうが
どうか一々こらへて下さい」
▼ 入り口にこんな猫ちゃんも。
お話はちょっと怖いですが、
ポップで可愛い猫ちゃんたちだな~(笑)
・・・と思っていたのですが・・・・
店内で突然、「いやぁぁぁ!!」と3才くらいの女の子の
泣き叫ぶ声が響きわたりました
お父さんが隣りで一生懸命
「怖がらなくて大丈夫だよ~」となだめています。
あちゃ~ 小さい子には、ちょっと怖いかな~。。(^^;)
童話の世界を味わえるのが、このレストランの売りだと思うのですが、
こんな弊害があったとは(笑)
結局、女の子のお父さんはレストランに入るのを諦めて
テイクアウトできるアイスクリームだけ買ってお店を後にされました。
小さいお子さんには、ストーリーについて、
詳しくお話しない方がいいかも知れませんね
▼でも店内はこんな感じで明るくて
全然怖いことありませんのでご安心を☆
さてさて、早速オーダーしますよ~
メニューの表紙も、童話のような可愛い雰囲気です。
あれ、意外とファミレス風です(笑)
いたってポピュラーなメニュー。
「イーハトーブ花巻、ふるさとの味」など、
郷土料理も人気のようです。
私は「山猫すいとんセット」を、
旦那くんは「白金豚のカツカレー」をオーダー。
どちらも人気メニューのようです。
混雑していたせいだと思いますが、
オーダーしてからの待ち時間が長かった・・・
私達より前に入店した人たちも、
お料理が全く運ばれていませんでした。
バスの時間が迫っていたので焦ってしまいましたが
一度運ばれてきたら、次々に持ってきてくれたのでホッと一安心。
電車でお越しの方は念のため、
お時間に余裕を持って入店された方がいいかも知れません。
▼山猫すいとんセット(1100円)
すいとんの御汁が美味しかったです~~
焼きおにぎりは、もうちょっとお味噌の味が
しっかりついてたら嬉しかったな~
▼「白金豚のカツカレー(980円)」
白金豚(プラチナポーク)は岩手でよく聞くブランドポークでしたが
花巻で育っている豚さんだったんですね~
私は食べてないのでお味はわかりませんが、
まろやかで上品な甘さがあるようです。
※この「白金」というワードは、宮沢賢治「フランドン農学校の豚」に出てくるもので
自然が大地の恵みを受けて上等な食肉を生み出す様を、
自然界における「触媒だ。白金と同じことなのだ」と表現しています。
”と殺”されてしまう豚の気持ちと、
人間の業の深さを冷静な目で描写している作品です。
というわけで、賢治さんワールド尽くしの時間でした~
お店の雰囲気を楽しむということで訪れてみるのは良いと思います☆
■山猫軒
岩手県花巻市矢沢3-161-33
: ★★★☆☆
大きな地図で見る