奇跡 | 凄い無防備なブックマーク

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気になった記事を公開でブックマークするのも図々しいとは思ったのだが

 先日、会社で英語の試験があった。実は俺、柄にもなく隠れて勉強していたのだ。ちょっと自信があった。

 しかし、俺には致命的な弱点があった。
“これから1時間、席から動けない”という強迫観念からいつも尿意をもよおしてしまうのだ。会議でも、授業でも、そして映画でも。必ずと言っていいほどトイレのために退席してしまう。これらはいいが、試験は別だ。一度退席してしまうともう戻れない。これがなおさら俺にプレッシャーをかける。

 俺の緊張は試験1時間前から始まっていた。試験に対する緊張ではない。試験の間にトイレに行きたくなったらどうしよう?の緊張だ。開始10分前にも念のためトイレに行っておく。
そして、リスニング30分、文法30分の試験が始まった。

~リスニング開始5分~
 な、なぜだ?もうトイレに行きたくなってしまった。さっき行ったのに…

~10分経過~ 
 あぅ…マジで我慢できない。
 試験に集中できず、問題も聞き逃してしまった。こりゃもうだめだ…と諦めようとしたそのとき、
 
 グゥォーー!!っという爆音と共に飛行機が建物の横を離陸していった。

「すいません、聞こえませんでした。」と一人の男が手を挙げて言った。
 試験官はすぐにCDを一つ前の問題に戻そうとする。が戻らない。

~試験中断~ 
 「あっう…こんな時に勘弁してくれ…」俺はどんどん限界に近づいていく。試験官は5分ほどCDデッキと格闘したが、一つ前の問題には戻せず、なんと戻ったのは俺が聞き逃した問題からだった。
お~、なんてラッキーなんだ!と喜んではみたが…、トイレに行きたい事に変わりはない。試験時間も中断した分延びている。試験終了までは確実にもたない。

~20分経過~
 已然、尿意に頭を支配され、集中できず、またもや問題を聞き逃してしまった。
とうとう我慢の限界がきた。あ~ぁ、 もうどうでもいいや。オワッタ… 次の試験は半年後だ。おつかれ…。
完全に諦め退室しようとしたそのとき、またも飛行機が離陸した。グゥォーー!!
 試験官はまた一つ前の問題に戻そうとするが、やはり戻らない。そして、

「ちょっとCDデッキを交換しますんで、トイレ行きたい人は行ってください。」

 うぉ~~~!!飛行機!マンモスありがとう!。奇跡だ!神が舞い降りてきた!!急いで俺は用を足す。
そしてまたも聞き逃した問題からリピート!
ウホウホッ!確実に試験合格フラグがたっている!俺的バリバリ伝説のはじまりだ。おしっこストレスからも開放された俺は、集中力も戻り、ウッハウッハのザックザクモード。
そして奇跡的に合格してしまった。

 俺は初めて神を感じた。