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第二話
俺は小さな箱の中の耳を見て、そのまま何も言わずに信永に目をやった。
「何これ」
「…耳」
「見りゃ分かるよ。何でこんなもん持ってんだよって聞いてんだよ」
「知らねーよ!」信永は声を荒げた。
そしてすぐに目じりが垂れて情けない顔になった。
信永は170センチの俺よりも一回り大きい背丈で、細身の色男だ。
探偵物語の松田勇作に憧れて似合わないパーマをあてている。
普段は松田勇作を真似てクールに気取っているが、取り乱すと途端に情けない顔になる。
「送りつけられたんかよ」
「事務所の前に置かれてた」
信永はそう言って頭をかきむしった。
「あー!もう!何なんだよ!ったくよぉ…やべぇだろコレ。脅しだろコレ」
人に恨みを買う人生を過ごしてきた俺達は脅される事には慣れている。
ただ、いきなり体の一部が送りつけられて、いや、直接持ってこられたのは初めてだった。
しかも耳をぶった切られている人間がいる。
きっと俺達に関わりのある人間の耳だろう。
すぐに思いつく相手はいなかった。
敵は多い。
しかしこういう手口を取るよりは直接俺達に言ってくる奴が多い。
ここしばらくは何処ともモメてはいないので俺と信永はああでもないこうでもないと言い合った。
「まぁ…気にすんな。そん時はそん時だろ。来たらぶっ叩けばいいさ」
俺がそう言うと信永は不機嫌な顔になり、タバコに火をつけた。
「あのなぁ…」
信永が何か言いかけた時に、事務所の電話が鳴った。
俺達は一斉に電話に目をやった。
井口達也
※進んで、進んで、進む!
俺達は俺達の道を自分達で切り開く。
そう思っている。
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