東日本大地震によって、
被害を受けられました皆様に、心からお見舞い申し上げます。
犠牲となられた方のご冥福を祈ると共に、
1日も早い復旧復興を切に願います。(今日で7年)
東京都千代田区の国立劇場で
政府主催の追悼式が行われた。
式辞で安部首相は
「7年の歳月が流れ、被災地では復興が一歩ずつ着実に
進展している。
生活再建のステージに応じた切れ目ない支援に力を注ぐ。」
と述べた。
しかし本当に、そうやろうか?
着実に進展しているのだろうか。
確かに、被災地に新たな街と言えそうなものは
出来始めてはいる。
仮設住宅等は国や自治体の支援で行われている。
だが、飽くまでも一部にしか過ぎない。
表面上は除染作業により放射線量に問題は無いと
されている地域でも、農地や海山、河川等には
国が定めている基準値以上の数値が検出されている。
このような状況で以前の様な生活は出来ない。
追悼式で秋篠宮殿下が
「大震災からの7年間、被災地において、
人々は幾多の困難を乗り越え、手を携えて
復興に向けての努力を弛みなく続けてきました。
また、原発事故により避難を余儀なくされた地域においても
帰還して生活を再開出来る地域が
少しずつ広がってきております。
多くの悲しみや困難の中にあった子供達も、
未来に向けて逞しく成長しています。
しかし、その一方では、今なお多くの被災者が、
被災地で、また、被災先で、依然として
不自由な生活を続けている厳しい現実があります。
とりわけ、帰宅可能な地域が広がる中、
未だに自らの家に帰還する見通しが立っていない人々も
多い事、基準に照らして放射線量の問題が
無い場合であっても、農林水産業等に
影響が残っている事を思うと、心が痛みます。
今なお困難を背負いながらも、
復興に向けて日々努力を続けている人々に思いを寄せ、
一日も早く安らかな日々が戻る事を皆で祈念し
御霊への追悼の言葉といたします。」
と述べられた。
このお言葉こそ本来あるべき言葉であり
心情なのではないだろうか。
私は、このお言葉を聞いて泣けてきた。
安倍首相の発言は、国や政府が今迄行ってきた事を
自己評価しているだけの様に聞こえてならない。
震災や原発被害の影響を小さくしよう、
あわよくば無かった事にしたい様にすら思えてならない。
被災者の方々は気丈にも懸命に日々を過ごされている。
震災で亡くなられた方、1万5,895名
行方不明者、2,539名、
避難生活を強いられている方、7万3,000名。