「運も実力のうち」
この言葉に出会ったことがある方は多いかと思います。
ラッキーなことや偶発的な出来事によって勝負に勝ったりするときにそう言われることがあります。
私もそのように思っていましたが、今はその逆…
「実力も運のうち」も非常に強いと思います。
※もちろん運も実力のうちである場面は多々あるかと思います。
元はハーバード白熱授業で知られるマイケル・サンデル氏が述べた言葉で、私が精神科勤務歴とカウンセラー活動で漠然と感じていたことととても当てはまり、「確かに…!」と感じました。
たとえば何かの試合に勝った時。
運が味方をしたり、それがその方の努力の結晶であることもあります。
ただ一方で、その人が努力できたこと自体、親や師、先生や仲間、経済面など多くの要素が絡んでいます。
東京大学に合格する子の家庭年収は有意に高い傾向にあります。
また、生まれ育った地域性・親の知的レベルや思想、成育歴、遺伝など、多くの要素が絡んで人は人格も人生も形成します。
「自分の努力だけでここまできた!」と、世の中で大活躍する方の口からきいたことがありません。
みなさん「自分は本当に運がよかった」「恵まれていた」など、周りへの感謝や運について語っています。
社会と馴染めなかったり、
他者と適切にかかわれない・親密になれない、
努力しろと言われてもできないなど
これらはすべてその人を取り巻くあらゆる要素が絡んでおり、その生きづらさは決して努力不足なのではない。
学歴、実績、コミュニケーション力、精神性など、あらゆる「実力」を持てることは、何世代も前からその素因も持っているかも大きいのです。
知的レベルも遺伝するといわれており、他者からの言葉を上手に解釈できず、かといって何らかの事情で他者を頼れない、支援を受けられないまま成人して孤立を深める方々もたくさんいます。
それはまさに残酷なほどに「運」としか言いようがない。。。
実力を持つことも運なのではないかと思います。
もちろん、運が強いから何もしなくて良いとか、それを免罪符にして「仕方がない」と自由にふるまうことは違います。
正直理想論からは離れた現実的な話ですが、多くの方が感覚的に、薄々は感じられていることなのではないかと思います。
親ガチャという言葉もありますが、、
自分の運命を生き切るということ、それを受け入れるということ
それによって、自分の人生を歩むという覚悟と潔さが生まれてくると思います。