楠田さんは上智大学を卒業した89年に日本の大手銀行に総合職として入社。
92年に退職すると共にコロンビア大学ビジネススクールへ留学。
その2年後にMBAを取得し帰国しました。
現在はヘレナ・ルビンスタイン事業部長とジョルジオ・アルマーニ・コスメティックス事業部長を兼任し、幅広く精力的に活動なさっています。
マーケティングって?
小学生から保護者の方までの幅広い参加者に向け「マーケティング」の概要の説明いただき、
引き続き、参加者同士でチームを作り、ロレアルのマーケターになったつもりで、新商品販売促進会議を体験しました。
架空マーケティング会議のターゲット商品は「男性用ファンデーション」。
現在市場にほとんど出回っていない「男性用のファンデーション」をいかにして売り出していくか、
それぞれのチームで戦略会議が繰り広げられました。
終了後は各チームのプレゼンテーションとプロの目から見たコメントタイム。
楠田さんからの鋭い質問に苦し紛れにも懸命に応えようとする生徒さん。
反対に楠田さんが唸るような斬新な企画案が出るなど、活気に満ちたセッションとなりました。
未来のグローバルリーダーへ
大学卒業後に務めた日本の職場では「統一性こそ力」と教育され、それを正しいと信じていました。しかし、コロンビアビジネスクールで衝撃を受けました。
なぜなら、「多様性こそ我々の力」と教わったからです。
会社を変わるうちに大きな仕事を任されるようになったのですが、その中でどうしても合わない人がいました。その事に頭を抱えた時期もありましたが、そこから行き着いたのは「合わない人=自分にないものを補ってくれる人である」という考え方でした。
そして「相手から自分はどう見えているのか」を考えるように発想を変えたところ更に物事がスムースに進むようになりました。
実は最大の味方はそのような「合わない」と感じている人なのかもしれません!
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今回出席した生徒さんたちの何人がマーケティングの道に進むかはわかりません。
しかし今日のセッションから「常識を覆すことの価値」、また「自身に賛同を得る為には、相手の気持ちを理解しようとする事が大前提」である事など多くの事を学んだことでしょう。
次回リーダーとの対話は
バークレイズキャピタル証券より
坂秀文さんをお迎えいたします。