NY市場サマリーのサマリー 9/28(月):ドル横ばい、利回り上昇も高水準から戻す、株反落

 

<為替>

ドルが主要通貨に対しほぼ横ばいで推移した。米国とイランの対立が続く中、原油価格が上昇し、米債利回りが押し上げられた。また市場では、30日の米個人消費支出(PCE)価格指数、10月2日の米雇用統計の発表にも注目が集まる。

 

中東紛争の長期化を受けてホルムズ海峡を通過する石油・ガス輸送に障害が生じる中、米国債利回りは5%を上回る数十年ぶりの高水準を維持しているが、ドルの地合いは圧迫されている。

 

円は対ドルで1ドル=157.39円。 財務省の三村淳財務官は28日、都内でロイターとのイ​ンタビューに応じ、円の過小評価は問題とする意向を日米両政府が共有したメッセージは「非常にクリア」との認識を示した。「市場が素直に受け止めてくれればいい」との考‌えも述べた。

 

 

<債券>

国債利回りが上昇した。ただ、この日の最高水準からはやや上げ幅を縮小した。中東交渉再開への期待から原油先物が上げ幅を縮小したためで、根強いインフレとFRBによる利上げを懸念する投資家に一定の安堵をもたらした。

 

この日は一時、30年債利回りが2004年5月中旬以来、10年債利回りは2007年6月中旬以来、2年債利回りは2024年5月以来の高水準を記録する場面があった。

 

利回り上昇の背景には、トランプがホルムズ海峡を巡るイランの提案を拒否したとの報道があった。

 

米10年債利回りは4.88bp上昇の5.230%で、5営業日連続の上昇となる見通し。午前の取引では5.274%を付けた。

 

30年債利回りも同じく5営業日連続の上昇を視野に入れ、5.36bp上昇の5.555%。一時5.582%を付けた。

 

FRBの金利見通しに連動して動くことが多い2年債利回りは4.99bp上昇の4.914%。この日は一時4.955%まであった。

 

 

<株式>

反落。原油価格と米債利回りの上昇が相場の重しとなった。投資家は、米国とイランの和平合意を巡る不確実性や、それに伴うFRBの金利の道筋への影響を見極めようとしている。

 

S&P500の下落率は8月20日以来の大きさとなった。

 

個別銘柄ではボーイングが6.9%急落し、ダウの主な押し下げ要因の一つとなった。米連邦航空局(FAA)が、新たに判明したソフトウエアの問題が解決するまで「737MAX10」の認証を遅らせると発表したことを嫌気した。

 

一方、半導体大手エヌビディアは相場全体に逆行して1.6%上昇。自社株買い枠を1500億ドル拡大したことが材料視された。

 

テスラは3.9%安。JPモルガンが第3四半期の納車台数の低迷を理由に目標株価を引き下げた。

 

 

<金先物>

原油価格の上昇によるインフレ懸念やFRBの金融引き締め観測が強まり、金相場は7週間ぶりの安値まで下落した。3.5%安の4168ドル。スポット金は一時4110ドルまで下落し、午後1時30分時点で3.5%安の4136ドルとなった。

 

 

<米原油先物>

ホルムズ海峡再開に向けた和平合意を模索し、カタールが米国とイランとの協議を約束したものの、供給途絶の長期化への懸念が根強く、小幅上昇した。米WTI先物は、前週末比0.19ドル(0.2%)高の92.60ドルだった。北海ブレント先物は0.96ドル(0.9%)高の105.28ドルだった。