NY市場サマリーのサマリー 2/3():米国株反落、ドル下落、利回り低下、金・原油反発

ダウ -166(-0.34%)、ナスダック総合 -336(-1.43%)、米10年債利回り 4.267%VIX 18.00

 

<‍為替>

ドルが円を除く大半の主要通貨に対し下落した。ケビン・ウォーシュ元FRB理事の次期FRB議長への指名を受けて続いていたドルの上昇は失速した。

 

ウォーシュ氏は低金利を支持する可能性が高いものの、さほど積極的な利下げには踏み切らないとみられている。

 

6日に発表が予定されていた1月の米雇用統計が注目されていたものの、米政府機関の一部閉鎖の影響で発表は延期される。3日発表予定だった2025年12月の米雇用動態調査(JOLTS)も延期された。ただ、下院は3日、政府機関閉鎖解除に向けた歳出法案を可決。法案はすでに先週上院を通過しており、今後、トランプ大統領が署名し成立する。

 

主要通貨に対するドル指数は0.12%安の97.42。過去2営業日は上昇していた。

 

「市場には幾分『反ドル・反米国債』といったテーマが漂い、そうしたテーマに沿った取引が行われている。市場がリスクオフに傾いているものの、ドルが安全資産として買われなかった。」と。

 

 

<債券>

国債利回りが低下した。市場は、次期FRB議長に指名されたケビン・ウォーシュ元FRB理事によるFRB政策変更の可能性を見極めようとしている。また政府機関の一部閉鎖による米経済指標の公表遅延を巡る懸念も意識された。

 

トランプ大統領は先月30日、パウエルFRB議長の後任にウォーシュ元FRB理事を指名した。ウォーシュ氏はFRB理事時代、インフレを警戒し、長年タカ派と評価されていたものの、現在は利下げを主張するなど、トランプ氏と足並みをそろえる姿勢を示している。

 

「ウォーシュ氏はFRBのバランスシートの大幅な拡大に強く反対してきた。短期金利に関する同氏の見解は、これまでのFRBの政策と極めて一致しており、むしろ若干ハト派的と言えるかもしれない」と。

 

「FRBが年内2回、各25bpの利下げを行う可能性が高いとの見方を織り込んでいる。一方、ウォーシュ氏がFRBのバランスシート縮小を目指す可能性があるとの見方から、イールドカーブはスティープ化する可能性が高い」と。

 

2年債利回りは0.2bp低下の3.568%。10年債利回りは1bp低下の4.268%となった。

 

 

<株式>

米国株式市場は反落して取引を終えた。‍人工知能(AI)がソフトウエアメーカーの競争を激化させるとの懸念から、アルファベットとアマゾンの決算発表を週内に控えて警戒感が広がった

 

エヌビディア、マイクロソフトが3%近く下落。それぞれ4日と5日に決算を発表するアルファベットとアマゾンは1.2%安、1.8%安となった。

 

AI新興企業アンソロピックが先週末に生成AI「クロード」の法務ツールを発表したことなどを受け、AIの普及によって競争激化や利益率低下に直面する可能性のあるハイテク企業を巡る懸念が強まった。

 

「AI‍の進歩によって混乱に直面する可能性のある多くのソフト企業を注視している」と。

 

セールスフォース、データドッグ、アドビは約7%、シノ‍プシスとアトラシアンは約8%、インテュイットは約11%、それぞれ急落。

 

<金先物>

金先物相場は‍、安値拾いの買いが入り、3営業日ぶりに大幅反発した。前日比282.40ドル(6.07%)高の4935.00ドル。

 

CMEグループによるマージン(証拠金)引き上げやFRBの次期議長にウォーシュ氏が指名されたことなどを受け、金相場は前日まで続落していた。この日はその反動から安値拾いの買いが優勢となった

 

また、外国為替市場では対ユーロ でドル売りが先行。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、金相場を支えた。

 

 

<米原油先物>

原油先物相場は、安値拾いの買いなどに支えられ、3営業日ぶりに反発した。WTIは前日比1.07ドル(1.72%)高の63.21ドルだった。

 

前日の相場が4%超安となった反動で、この日は安値拾いの買いが優勢となり、終日プラス圏を堅調に推移した。

 

ロイターによると、海事関係者と安全保障コンサルタント会社は3日、複数のイランの砲艦が‍オマーン北のホルムズ海峡で、米国船舶のタンカーに接近したと明かした。一 方、ロイターは米軍が3日、アラビア海で米空母「エーブラハム・リンカーン」に攻撃的に 接近してきたイランのドローン(無人機)を撃ち落としたと発表したと報じた。一連の報を受け、相場は買い進まれ、一時63.70ドル台まで上伸する場面もあった。