NY市場サマリーのサマリー 9/12():株続伸、ユーロ上昇、利回り上昇

ダウ +235(+0.58%)、米10年債利回り 3.678%VIX 17.07

 

<為替>

ユーロが対ドルで上昇。ECBは12日開いた理事会で追加利下げを実施したものの、ラガルド総裁が今後の決定は会合ごとに決定し、特定の道筋に事前にコミットしないと言明したことで、10月の利下げ観測が後退した。

ECBは12日、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利下げに踏み切った。

 

終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.37%高の1.105ドル、ユーロ/円 も約0.2%高の157.145円。ドル指数は0.41%安の101.36。ドル/円は0.2%安の142.07円。

 

<債券>

国債利回りが上昇した。この日に発表された米国の経済指標で、FRBの利下げは段階的なものになるとの観測は覆されなかった。

労働省発表の8月のPPIの伸びは市場予想を上回ったものの、インフレ鎮静化と一致する内容となった。また、週次の新規失業保険申請件数は、前週比2000件増の23万件と、エコノミスト予想と一致した。

 

ECBはこの日、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利下げを決定。ただ、ECBによる年内の利下げ観測が後退したことで、ユーロ圏国債利回りは上昇。

 

「ユーロ圏国債利回りが上昇したことも米国債利回りの上昇につながった可能性が高い」と。

 

10年債利回りは約3bp上昇の3.681%。2年債利回りは3.649%と、若干上昇した。

 

<株式>

続伸して取引を終えた。この日発表された8月のPPIが予想を上回ったことで、FRBの25bp利下げ観測が強まった。

「今週のデータで経済がハードランディングする可能性は低く、ソフトランディングしつつあることがほぼ確認された」と。

 

S&P500の主要11セクターは全て上昇。通信サービスが2%高と上げを主導した。

同セクターで最大の上昇率を記録したのはメディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーで10.4%高となった。

同社はケーブルテレビ運営会社チャーター・コミュニケーションズと共同で、ワーナーのストリーミングサービス「マックス」と「ディスカバリープラス」の広告付きプランをチャーターが顧客に提供すると発表した。チャーターは3.6%上昇した。

バイオ医薬品会社のモデルナは12.4%急落し、昨年11月以来の安値を記録。下落率はS&P500銘柄で最大だった。2025年の売上高見通しが市場予想を下回った。

 

<金先物>

米利下げ観測を背景に反発した。前日比 38.20ドル(1.50%)高の2580.60ドル。8月29日に付けた史上最高値を塗り替えた。

 

<米原油先物>

ハリケーン「フランシーヌ」による石油生産への影響に懸念がくすぶる中、対ユーロでのドル下落を受けて買い進まれ、続伸した。WTIは前日比1.66ドル(2.47%)高の68.97ドルだった。

 

 

 

 

 

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