NY市場サマリーのサマリー 6/10():ユーロ急落、株小幅高、利回り上昇

ダウ +69(+0.18%)、米10年債利回り 4.466%VIX 12.74

 

<為替>

ユーロが急落した。EU欧州議会選挙で極右・右派勢力が躍進する見通しとなり、フランスのマクロン大統領が国民議会(下院)の解散総選挙を発表したことを受けた。

終盤の取引で、ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.076ドル。一時は1.0733ドルと、5月9日以来の安値を付けた。

対ポンドでは0.4%安の1ユーロ=84.52ペンスと約2年ぶりの安値を付けた。

 

今週は、FOMC、米CPI発表、日銀金融政策決定会合と、イベントが目白押しとなっている。

ドル/円は0.25%高の157.08円と、1週間ぶりの高値となった。

 

<債券>

米債利回りがおおむね上昇した。市場では今週12日に発表されるCPIと1112日に開催されるFOMCが注目されている。

米10年債利回りは4.3bp上昇の4.471%。

アナリストによると、米財務省が10日に実施した3年債入札(580億ドル)は軟調だった。応札倍率が2.43倍と平均を下回った。最高落札利回りは4.659%だった。

2・10年債の利回り格差はマイナス41.88bp。

2年債利回りは1.7bp上昇の4.887%となった。

 

<株式>

主要株価3指数が軒並み小幅上昇して取引を終了。S&P500とナスダック総合は終値で過去最高値を更新した。しかし、週内に米CPIの発表とFOMCを控える中、投資家は慎重な姿勢を崩していない。10日に始まったアップルの年次開発者会議も注目されている。

半導体大手エヌビディアが0.7%上昇し、S&Pとナスダックを支援した。同社は10対1の株式分割を実施。ダウへの採用観測が浮上している。アップルは年次開発者会議初日に1.9%下落。投資家は人工知能(AI)分野での同社の取り組みに関する最新情報に注目している。

サウスウエスト航空は7%上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られる米ヘッジファンド運営会社エリオット・インベストメント・マネジメントが19億ドル相当の保有を明らかにした。

 

<金先物>

週央発表の米CPIやFRBの金融政策決定が注目される中、中国の金購入停止観測などを受けた売りが一巡し、反発した。前週末比2.00ドル(0.09%)高の2327.00ドル。

 

<米原油先物>

エネルギー需要拡大への期待を背景に買われ、反発した。WTIは前週末比2.21ドル(2.93%)高の77.74ドルだった。

 

 

 

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