ダウ -201(-0.51%)、米10年債利回り 4.428%、VIX 12.29
NY市場サマリーのサマリー 5/22(水):ドル・利回り上昇、株は下落
<為替>
ドルが対ユーロで上昇した。FRBが公表した4月30日─5月1日のFOMC議事要旨で、政策当局者らが直近のインフレ率に失望感を示していたことを受けた。
議事要旨は「FOMC参加者は、インフレ率が中期的に2%に回帰すると引き続き予想している」としながらも、「ディスインフレには以前考えられていたよりも時間がかかりそうだ」とした。
ユーロは0.3%安。一方、ポンドは0.1%高。英国のスナク首相は7月4日に総選挙を実施すると発表した。ドル/円は0.3%高。
<債券>
国債利回りが上昇した。FRBが公表した4月30日─5月1日のFOMC議事要旨の内容が、パウエル議長の会合後会見よりタカ派だったと受け止められた。
「議事要旨は、会合後の記者会見でのパウエル議長の発言よりも少しタカ派的だ。当局者らは明らかにインフレを懸念しているようで、必要であれば利上げにも前向きだ。これは、引き締め政策が長期化することを意味する」と。
米10年債利回りは2bp上昇の4.434%。2年債利回りは5bp上昇し4.8796%となった。2年債と10年債の利回り格差はマイナス45bpと、約3bp拡大した。
<株式>
下落して取引を終えた。引け後に米半導体大手エヌビディアの四半期決算発表を控える中、投資家は4月30日─5月1日開催のFOMC議事要旨を消化した。
取引時間の大半で方向感に欠ける展開となったが、議事要旨を受けて軟調となった。議事要旨では、米当局者が物価圧力の緩和を依然確信しているものの、インフレ統計を巡る失望感から緩和ペースは緩やかになると見込んでいることが示された。
エヌビディアは、引け後の第1四半期決算が投資家の高い期待に応えられるかが注目されている。AI(人工知能)関連株の上昇が続くかも試されることになる。
個別銘柄では、半導体メーカーのアナログ・デバイセズが10.86%高。業績見通しを好感した。
小売大手ターゲットは、 四半期決算と業績見通しが予想を下回ったため、8.03%安となった。
<金先物>
この日発表のFOMC議事要旨の発表を控えて、利益確定の売りが優勢となり、続落した。前日比33.00ドル(1.36%)安の2392.00ドル。
<米原油先物>
米金融引き締め政策の長期化観測を嫌気した売りが優勢となり、下落した。この日から中心限月に繰り上がったWTI7月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.09ドル(1.39%)安の77.57ドル。