NY市場サマリーのサマリー 5/17():ダウ終値で初の4万ドル台、ドル小幅安

ダウ +134(+0.34%)、ナスダック総合 -12(-0.07%)、米10年債利回り 4.426%VIX 11.99

  

<為替>

ドルが主要通貨に対して小幅下落した。インフレが鎮静化の兆しを見せ景気の軟化が示唆される中、市場ではFRBの利下げ時期を巡る憶測が続いている。

15日に発表された4月のCPI上昇率の鈍化を受けて株式投資家のリスク志向は強まったが、FRB当局者らは利下げ時期について慎重な発言を行っており、ドル安は限定的なものに留まっている。

ドル指数は0.04%安。

FF金利先物が織り込む利下げ幅は縮小し、12月までの利下げ幅は45bp未満、9月までは21bpとなっている。15日にはそれぞれ約50bpと約25bpだった。

ユーロ/ドルは0.06%高。

ECBのデギンドス副総裁は17日、ユーロ圏の金融政策担当者らは、物価圧力の緩和により来年インフレが目標水準まで低下するとの自信を強めていると述べた。

 

英ポンドは0.31%高の1.2705ドル。ドル/円は0.17%高の155.64円となった。

 

<債券>

米債利回りが上昇した。FRBによる年内の利下げ回数を巡り、来週発表されるFOMC議事要旨が注目されている。

今週発表された4月の米CPIの伸び鈍化を受け、FRBが9月に利下げを開始し、年内に2回利下げを実施するとの観測が広がっている。

10年債利回りは4bp上昇の4.42%。2年債利回りは3bp上昇の4.825%となった。2・10年債の利回り格差はマイナス41bp。

 

財務省は来週22日に20年債(160億ドル)、23日に10年物価連動国債(TIPS)(160億ドル)の入札を実施する。

 

<株式> ダウが終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。経済指標を受けFRBの年内利下げ観測が裏付けられる中、ナスダック総合とS&P500も今週は力強く上昇した。

 

ダウは前日、取引時間中に史上初めて4万ドル台に乗せていた。 この日は4万0003.59ドルで取引を終了。一時は4万0010.88ドルまで上げた。

週足ではナスダックとS&Pが4週間、ダウが5週間連続で上昇した。

CMEフェドウオッチによると、FRBが9月に利下げに着手する確率は68%。

個別銘柄では、半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)が1.1%高。マイクロソフトがクラウドコンピューティングの顧客に、AMDのAI半導体によるプラットフォームを提供する計画を発表した。

オンライン掲示板運営レディットは10%高。レディットは前日、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIとの提携を発表。レディットのコンテンツをチャットGPTに提供する。 一方、ミーム株のゲームストップは約20%安。第1四半期の純売上高が前年同期比で減少するとの見通しを示した。

 

<金先物>

中国の景気刺激策導入への期待を背景に、反発した。前日比31.90ドル(1.34%)高の2417.40ドルと、今年4月中旬以来約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。週間では1.79%高だった。

 

<米原油先物>

米中のエネルギー需要見通しに楽観的な見方が広がり、3日続伸した。WTIは前日比0.83ドル(1.05 %)高の80.06ドルと、4月末以来約半月ぶりに80ドルの節目に超えた。 週間では2.30%高。

 

 

 

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