『ベニスの商人』って、なぜベニスの商人なのか。
シェイクスピアの異国趣味?
『ロンドンの商人』という題名では、絶対に作品をシェイクスピアが作れなかった理由があった。
13世紀にエドワード一世がユダヤ人追放して、17世紀にクロムウェルが呼び戻すまで、英国にはユダヤ人はいなかったから。
かるいモヤモヤがすっきりした。
このことは、以下の本に書かれています。
ユダヤ人が世界史を作ってきたことが良く分かる本です。
The Jews 1922年
By Hilaire Belloc
第3章と第8章では、ロシア革命のことを、Jewish revolution in Russia(ロシアにおけるユダヤ人の革命)として解説。
第10章 The Position of The Jews in England(イングランドにおけるユダヤ人の立ち位置)では、エドワード一世がユダヤ人を完全に追放したものの、クロムウェルの時代に復帰が許され、その後はイングランドに深く浸透していく様子が描かれています。
章の初めに、England has gone to both extremes with Jew.
とあり、イングランドの歴史は、ユダヤ人の扱いに関して、左右両極端に振れてきたとあります。
そして、第10章の小項目を読んでいくと、
The exile of all English Jews under EdwardⅠ
their return under Cromwell
とあるのが見えます。