NY市場サマリーのサマリー 6/23():S&P・ナスダック1週間ぶり安値、ドル上昇161円台半ば、利回り低下

ダウ -45(-0.09%)、ナスダック総合 -579(-2.21%)、米10年債利回り 4.502%VIX 19.49

 

<為替>

FRBはタカ派姿勢を強めているとの見方を背景に、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇した。対円では161円台半ばで推移。161.96円を超えれば、1986年以来約40年ぶりのドル高・円安水準になり、政府・日銀による為替介入が引き続き警戒されている

 

ドルは対円で0.01%高の161.55円。

片山さつき財務相は23日、ベセント米財務長官と22日に会談し、世界の金融市場について協議したと明らかにした。為替介入の可能性については、日米間で「常に必要であれば断固たる措置を取るとしっかり合意しており、そこは全く揺るぎない」と述べた。

 

日本の金融当局は為替介入の可能性について明確なシグナルを出しておらず、市場は対応を見極めかねている。こうした曖昧な姿勢は、当局が市場とのコミュニケーション手法を変更している可能性を示唆している。

 

一方の米国では、FRBはウォーシュ新議長の下で初めてとなった16─17日のFOMCで予想通りに金利据え置きを決定したが、内容はタカ派的だったと受け止められており、市場では年内の利上げ観測が強まっている。

 

<債券>

国債利回りが低下した。株式市場の売りを受けて投資家が安全資産である米国債に資金を向けた。ただ、短期ゾーンの利回りは16カ月ぶりの高水準近辺で推移した。トレーダーは、FRBのタカ派姿勢が一段と強まる可能性を引き続き見極めようとしている。

 

ナスダック総合とS&P500はこの日、1週間超ぶりの安値に下落した。半導体株の急落が重しとなった。投資家がFRBのタカ派傾斜に身構えるとともに、債務を裏付けとした人工知能(AI)への投資拡大を警戒した。

 

FRBの金利見通しに連動しやすい2年債利回りは4.02bp低下の4.19%。前日に付けた4.236%は、2025年2月以来の高水準だった。

10年債利回りは1.41bp低下の4.493%。2年債と10年債の利回り差は30.3bpに拡大した。

 

<株式>

 

米国株式市場では、ナスダック総合とS&P500が約1週間ぶりの安値で取引を終えた。半導体株が大幅下落し、相場の重しとなった。投資家は債務を裏付けとした人工知能(AI)投資の拡大を警戒したほか、FRBのタカ派姿勢が一段と強まる可能性に身構えた。ダウは小幅安で引けた。

 

ィラデルフィア半導体株指数は7.9%、S&P500情報技術株指数は3.7%、それぞれ下落した。

グーグルの親会社アルファベットが1%下げたほか、半導体大手エヌビディアが4.1%安、インテル、マーベル・テクノロジー、AMDが5.89.4%安となった。

 

「AIを巡る最近の一部ニュースは、進められている全ての投資、設備投資、半導体の生産能力増強について疑問を投げかけている」と。

 

 

<金先物>

FRBの利上げ観測が強まり、米ドルが1年ぶり高値を付けたことで金相場は下落した。

スポット金は4131.24ドルと前日比1.4%安。米金先物は1.3%安の4149.40ドル。

米ドル高は海外投資家にとって金の割高感を強めた。ウォーシュFRB新議長のインフレ抑制に向けた強い姿勢を受け、12月の利上げ確率は86%に上昇した。

 

 

<米原油先物>

原油先物は1%安で取引を終えた。米国とイランの和平交渉に進展の兆しが見える中、投資家はホルムズ海峡を通る原油の流れを注視している。

 

北海ブレント先物が0.82ドル(1.1%)安の77.08ドル。米WTI先物は0.65ドル(0.9%)安の73.21ドル。両指標は取引時間中、約4カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。

 

価格は前日22日に3%安となった後も下落傾向にある。米国がイランに対し、初期段階の和平交渉を受けて60日間の制裁免除措置を認めたほか、より広範な合意の下でレバノンでの戦闘が小康状態となったことが背景にある。