プレドニゾロンに代表されるステロイドは適切に使用すれば極めて効果的な薬です。現在あなたがこの薬を持っているなら、それは医師・薬剤師が必要性・妥当性を認めたからです。指示された通りにご使用ください。

服用中に生じた体調の変化は、すべて担当の医師・薬剤師に伝えることが重要です。

 

プレドニゾロンはプレドニンなどの名前で販売されています。

プレドニゾロンは飲み薬・注射・塗り薬・吸入用の液体など、さまざまな形がありますが特に断らない限りこのコラムでは飲み薬・注射など全身に作用するものについて記述します。

プレドニゾロンはステロイドと呼ばれるホルモンの一種です。

実際にはステロイドとは特定の化学構造を持つ物質の総称で、とても多くの物質がこのグループに属することになります。その中でも特に副腎という臓器から分泌されるステロイドには多くの重要な生理活性があることから、これを特に副腎皮質ステロイドと呼びます 。皮質とは臓器の表面近い部分を指す言葉です。ステロイドはここから分泌されます。
プレドニゾロンも、この副腎皮質ステロイドの一種です。 簡単にまとめるとプレドニゾロンには次のような作用があります。

■抗炎症作用
■免疫抑制作用
■抗アレルギー作用
■糖質・タンパク質・脂質などの栄養素代謝に関する作用
■水・ミネラルの代謝に関する作用
このようにステロイドは身体において重要なはたらきをいくつも担っており、これがなければヒトは生きていくことができません。 副腎からはコルチゾール またはヒドロコルチゾンというステロイドが分泌されています。

非常に大まかにいえばプレドニゾロンは炎症を抑える目的で使用することが多いといえます。
炎症とは例えば腕をどこかにぶつけた後に、その部分が腫れて赤くなってくる、あれのことです。この場合ぶつけるという物理的な刺激が炎症を起こした原因ですが、これ以外にも病原体の感染、免疫機能の異常など、さまざまな原因で炎症は生じます。
プレドニゾロンをはじめとした副腎皮質ステロイドは多くの病気における炎症を鎮める効果を持ちます。その結果、例えば関節リウマチでは関節の痛みがやわらぐ、気管支喘息では気道 (空気の通り道)の腫れが引くので呼吸が楽になるといったことにつながります。

 

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ステロイドの一種「プレドニゾロン」は怖い薬か?薬剤師の常識 – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報 (kusurinomadoguchi.com)