こんにちは。だんだん気温が下がってきましたね。体調など崩されていないでしょうか。
さて、先日は、アイジェノミクスという会社をもっと身近に感じていただこうということで、アイジェノミクスの代表のアンディこと張博文に登場してもらいました。
「ご自身の奥さんの流産についてのところを読んで、自分たち夫婦の気持ちを理解してもらえるんじゃないかと思った」「検査の現場にいる人の話も聞いてみたいと思った」などなど、さまざまなご感想をいただきました。ありがとうございます。
今回は東京ラボの精度管理で管理責任者を務めている石井清子さんに話を聞いてみることにしました。前回同様、インタビュー形式で進めます。
まずは自己紹介からお願いできますか?
アイジェノミクス・ジャパンの東京ラボにいる石井清子です。私は臨床検査技師で精度管理を担当しています。入社1日目で、いきなり妊活ラジオに登場することになり、あの時はあまりに突然だったので、よく分からず、どう進めたらいいの?そんな感じでした。その時の模様や2回目に出演した際の様子はアーカイブから聞くことができるので、よかったら聞いてみてください。
〇 2018年7月1日放送分「アイジェノミクス・ジャパンへようこそ!」
〇 2019年8月18日放送分「EMMA検査・ALICE検査 JISART臨床研究で得られた知見」
石井さんがアイジェノミクスでされているお仕事について教えてください
アイジェノミクスのオフィスは人形町にあります。この人形町のオフィスには「東京ラボ」が併設されています。ここ、アイジェノミクス東京ラボで行われている検査は、体外受精によって得られた胚の染色体数を調べる検査でPGT-Aとも呼ばれている受精卵着床前検査、そして流産の原因が胚の染色体異数性だったかどうかを次世代シーケンサーで調べるPOC、残留受胎生成物検査です。
わたしたちの所属するアイジェノミクス東京ラボでは、皆さまからお預かりした検体を使って検査を行なっているほか、アイジェノミクスのスペイン本社で実施した検査結果に対するレポートの確認・作成などを行なっています。
着床の窓を特定するための子宮内膜着床能検査、つまりERA検査、子宮内フローラの状態を調べるEMMA/ALICE検査は、日本で検体を受領した後、スペインで検査を行います。
石井さんが担当しているアイジェノミクスの検査についてもう少し詳しくうかがえますか?
PGT-A、POC検査はクリニックから受領した検体を分析装置に入れて、染色体の状態を見るという検査になります。検体の取り扱いには細心の注意が必要です。失敗は許されないからです。
ERA、EMMA/ALICE検査の場合、検査・分析結果はアイジェノミクスのスペインから送られてきます。これらのデータは着床不全、反復流産などに対する不妊治療を行うために重要な数値となります。クリニックの先生方が患者の皆さんに的確な治療を行えるよう、この数値分析結果などをレポートにまとめ報告しています。皆さんがご覧になっている、ご覧になったことのあるレポートは、わたしたちが作成しています。
また、わたしはアイジェノミクスの東京ラボで「精度管理責任者」を担っています。検査結果の質を確保するためには日々の定期的な品質管理が重要です。患者の皆さまに安心した検査結果をお送りし続けられるように、検査品質の管理を行っています。
不妊治療を受けている患者さんに対して、石井さんが思っていることなどをお聞かせいただけますか?
わたし自身が不妊治療を受けていらっしゃる皆さんと同じ女性です。同じ女性として、子を授かり育てたい、またそのために不妊治療を受けることがどれだけ大変なのか、ということに共感できます。
特に検体採取の痛みについて、感じ方には個人差があるとはいえ、不安や心の準備が必要です。それだけ苦労していただき、検体を採取されたということを理解していますので、わたしどもも患者のみなさんのその思いに応えたいと思い、業務に取り組んでいます。
石井さんがアイジェノミクスでお仕事をしている上で大切にしていることをお聞かせください
赤ちゃんが欲しいと願っている方々のお話をうかがうたび、またそういった方々と接している医療関係者の方々からお話をうかがうたび、少しでも患者のみなさんの妊娠・出産に結び付けるよう、役に立ちたいと思っています。
ですから、検査を行うことによって、何か治療をサポートできるアドバイスや、妊娠率向上のためのデータの集計・研究、また新しい検査方法があるのではないか、と常に情報収集を行なっています。
石井さんはこれからアイジェノミクスでどんなことをしていきたいと考えていますか?
アイジェノミクスはスペインで設立され、全世界に展開しているグローバルカンパニーです。検査メニューは海外で開発されたものが中心です。しかし、私たちの検査が妊娠率向上に導き、患者さまのニーズに答えていくために、将来的には日本で開発、アジアで開発といった検査が世界に広がっていくようなことを考えなければいけないと思います。
そのためにアイジェノミクス・ジャパンのわたしたちも臨床研究や検査の質の向上に積極的に関わっていき、現場の意見を出していきたいと思っています。
石井さんがアイジェノミクス・ジャパンの技術者として読者の皆さんにお伝えしたいことは?
不妊治療に取り組んでいらっしゃる方々の希望が叶うよう、少しでもわたし達アイジェノミクスの検査を受けてよかったと思えるような機会を増やしていきたいと願っているんです。
そのために、日々質のよい検査結果をお出しできるよう努め、また患者さまに対しては親身になってアドバイスを行ったり、的確な判断ができるよう、スタッフみんなで取り組んでいきたいと思っています。
アイジェノミクスのスタッフに聞いてみた第2弾、いかがでしたか。
アイジェノミクスは女性の多い職場です。今回インタビューに答えてくれた石井清子さんも精度管理の責任者として責任ある業務を任されています。
わたしたちアイジェノミクス・ジャパンのスタッフは、みなさんのお気持ちを出来るだけ理解したうえで、日々の業務に取り組んでいけるよう努力をしています。
少しでも、わたしたちのことを身近な存在に感じていただければ幸いです。
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