本来あってはならないことですが、まれに実際の検査時間

(黄体ホルモンを補充してから検体採取までの時間)と検査結果

レポートに書かれた検査時間が違っていることがあります。

 

申込書の段階で一日前後して書かれてしまっている場合や、

数時間間違えて記載してしまっている場合、単純な入力ミス、

確認ミスなど、人間の手で行われていることなので、

間違いが起こってしまうことは残念ながら起こり得ることです。

 

もちろん、何度も言いますが、本来は起こってはならないことです。

 

そこで問題は、残念ながらこのように【実際の検査時間と検査結果レポートの検査時間にズレ】が起こってしまった場合、その検査結果レポートに書かれた

着床の窓の時期は信用できるのでしょうか?ということです。

 

******* 例えばこのような例です ********

 

・黄体ホルモン補充を2019年2月1日、午後1時(13時)から開始。

子宮内膜の検体採取を2019年2月6日、午後1時(13時)に行った。(この場合、検査時間は120時間

検査結果は「RECEPTIVE」であった。

 

しかし、検査結果レポートをよく確認してみると、黄体ホルモン補充開始は2019年2月1日、午後1時(13時)で合っているが、検体採取日が2019年2月7日午後1時(13時)となっていて、検査時間が144時間との記載になっていた。

 

 

検査結果は「RECEPTIVE」であるが、これは

黄体ホルモン補充開始120時間でRECEPTIVEなのか?

144時間でRECEPTIVEなのか?

 

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3択にしてみました。

 

 検査結果は144時間をもとに算出しているため、実際の120時間では「PRE-RECEPTIVE」または「EARLY-RECEPTIVE」である。

 

検査時間に関わらず、検体の子宮内膜のRNA発現パターンを見ているので、「RECEPTIVE」の結果には変わりない。

 

検査時間と子宮内膜のRNA発現パターンを総合して結果

(今回でいえば「RECEPTIVE」)を出しているので、今回の結果は無効である。

 

どれだと思いますか?

 

 

 

正解は

です。

 

ERA検査では検査時間に関わらず、子宮内膜検体のRNA遺伝子発現パターンを解析し、

現在の着床の窓の状態がどのパターン

(PRE-RECEPTIVE(1day or 2day)

EARLY-RECEPTIVE

RECEPTIVE

LATE-RECEPTIVE

POST-RECEPTIVE)

を示しているのかを判定しています。

 

つまり、検査を行う段階で検査時間が何時間

なのかは見ていません。

(厳密にいうと、どれだけの時間をかけてその発現パターンになっているのか。ということも見ていますが、因子としてはわずかです)

 

 

解析の結果、提出された子宮内膜検体の検査結果(PRE-RECEPTIVE・EARLY-RECEPTIVE・RECEPTIVE・LATE-RECEPTIVE・POST-RECEPTIVE)が決定されます。

 

そして、その結果をもとに、患者様の着床の窓が開いている時期が決定されているのです。

 

 

先ほどの例でいうと、まず、提出された子宮内膜検体の状態は「RECEPTIVE」の遺伝子発現パターンを示していました。

これは間違いがありません。

 

その後、入力された検査時間を見て、この方は黄体ホルモン補充から144時間でRECEPTIVEになるのだと判断され、検査結果レポートが作成されます。

 

ここが間違っている所になります。

 

実際には検査結果レポートの検査時間に【120時間】と書かれるのが正しいのですが、検査結果レポートには【144時間】と書かれてしまっている。ということになります。

 

つまり、最終的な検査結果レポート作成時「この患者様の着床の窓が開いているのは黄体ホルモン補充から○○時間」と判断するまで検査時間は必要とならないので、検査時間に入力間違いが起こっていても、検査結果が変わること(間違っていること)はありません。

 

ですので、万が一、検査結果レポートに書かれた検査時間が違っていても、検査結果自体が変わることはありませんので、ご安心ください。

 

ただし、ERA検査では再現性がとても大事になりますので、間違っている検査結果レポート通りに黄体ホルモン補充開始から144時間後に胚移植するようなことにならないよう、黄体ホルモン補充開始日時と検体採取日時はしっかりと確認する必要があります。

 

 

何度も言いますが、本来はこのようなミスは

あってはならないことです。

 

しかし、万が一、このような間違いが起こったとしても、

検査結果自体は変わらないということは覚えておいてください。

 

とはいえ、間違った結果レポートのままでいいという訳ではないので、そのような場合には、御担当医様にご連絡下さい。

正しい検査結果レポートをクリニック様へお返しいたします。

(患者様個人へ弊社から直接お返しすることは出来ませんのでご了承ください)

 

  

 

検査時間が必要となる場合がもう1つあります。

検査結果が【2day PRE-RECEPTIVE】や【POST-RECEPTIVE】などの場合の再検査を行うときにはとても重要になります。

どれだけの時間をかけてその遺伝子発現パターンになっているのかというのを1回目と2回目のデータから確認して正しい着床の窓を判定するためです。

                        

 

いつも、アイジェノミクス・ジャパンのブログを

お読みいただきましてありがとうございます。

 

               

たくさんの方にアイジェノミクス社の検査を

お受けいただき、お子様を授かったという

ご報告をいただけることが、

弊社一同の何よりの幸せです。

 

皆様からいただいたご質問や、皆様のブログなどを拝見しておりますと、EMMA/ALICE 検査に関して、誤った認識をされている方がいらっしゃるようです。

 

私どものブログの書き方が悪かったのかな。。。と反省をしつつ、EMMA/ALICE 検査について誤解されがちなことについて書いていきたいと思います。

 

          

 

ALICE(感染性慢性子宮内膜炎)検査は、

慢性子宮内膜炎(CE)の原因として

特によく認められる細菌を検出する検査です。

 

ALICE検査の対象菌は10種類ですが、

10種類しか検出できないのではなく、

慢性子宮内膜炎の原因菌として

一般的に関与していると言われている

10種類を対象菌としています。

 

また、慢性子宮内膜炎の原因菌も10種類しかない訳でもありませんので、ALICE検査で陰性だからといって慢性子宮内膜炎が否定される訳でもありません。

(非細菌性の慢性子宮内膜炎の可能性も考えられますし、ALICE検査の対象菌でない細菌による慢性子宮内膜炎の可能性も考えられます)

 

ALICE検査とEMMA検査はどちらも子宮内膜検体から細菌のDNAを検出するという、基本的には同じ手法の検査です。

 

EMMA検査では網羅的にお調べいたしますので、検体中に存在した細菌について検出が可能です。

そのため、ALICE検査が陰性でもEMMA検査で

検出された細菌による慢性子宮内膜炎である可能性はゼロではありません。

 

      

 

EMMA検査は

ラクトバチルス菌が90%以上あるかどうかだけを見るための

検査ではありません。

 

子宮内の細菌環境のバランスを見ることも大切な目的です。

子宮内にいて悪い働きをする菌がいないかどうか、いたとしたらどれくらいいるのか、どのような抗生物質を使えば正常な子宮内細菌環境になるかどうかも重要な検査です。

 

EMMA検査では、ラクトバチルス菌が生存しやすい細菌環境か、

そうでない環境かを見極めた上で、EMMA検査結果ではその特定された細菌バランスに対して有効な抗生物質を推奨しています。

 

 

ALICE検査ピンポイントな菌種

に対して行われるのに対して、

EMMA検査子宮内細菌を網羅的に検出する検査であるとお考え下さい。

 

 

EMMA/ALICE検査

子宮内フローラ検査は

同じ検査ではありません。

 

子宮内フローラ検査とは他社様の検査の名称です。

 

アイジェノミクス社の検査は

EMMA検査(子宮内マイクロバイオーム検査)ALICE検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)

となっております。

混同しないようご注意ください。

 

 

アイジェノミクス社では、不妊症や不育症、着床不全などのお悩みを抱える患者様の元へ元気なお子様がやってくるようお手伝いをすることを一番の命題とし、患者様が安心して治療に臨むことが

出来るよう、アイジェノミクス社で行っている検査に対してのご質問を積極的に募集し、回答しております。

 

有難いことにアイジェノミクス社の検査をお受けいただいている

患者様が増え、最近はいただくご質問の量が増えてきております。

 

順次回答しておりますが、お答えまでに日数がかかってしまうこともあり、申し訳なく思っております。

 

 

いただく質問が増えるに従いまして、弊社の検査に関係のない

質問、あまりにも非常識な質問、モラルに欠ける質問がたまにですが受け取ります。

そういった質問にはお答えしませんので、予めご了承ください。

 

 

アイジェノミクス社の検査に関する

ご質問お気軽にお問い合わせください。

(※コメント欄に書き込むと全員に見られてしまいますので、個人情報を含むご質問にはお気を付けください)

 

ご質問はメールでも受け付けております。

                       

ALICE検査とBCE検査

テーマ:

このところ、弊社に「BCE検査」についての

お問い合わせをいただくことが多くなりました。

 

『ALICE検査とBCE検査ではどちらが良いでしょうか』

というご質問をよくいただきます。

 

弊社ではBCE検査を取り扱っておりませんので、

この質問に対して詳細にはお答えしかねます

 

         

 

前回のブログでも触れましたが、BCE検査は組織中の形質細胞(血液細胞の一種)を免疫染色という方法により検出するのに

対し、ALICE検査は子宮内細菌のDNAを検出し、細菌の種類の特定とその割合を出す検査です。

 

この2つの検査は、見ているものがまったく違うということを、まずご理解ください。

 

どちらが良い悪い、どちらが優れている、

というものではないと考えております。

 

 

BCE検査では慢性子宮内膜炎の診断をつけることが出来ます。

ですが、それが細菌性なのか、非細菌性なのか、また、細菌性ならば病原菌は何なのかそれは分かりません。

 

ALICE検査は細菌を特定することは可能ですが、現在慢性子宮内膜炎なのかの診断にはなりません。

また、非細菌性の慢性子宮内膜炎に対する検査ではありません。

ですが、ALICE検査で陽性の場合、近い将来炎症を起こす可能性が高いということは分かります。

 

 

慢性子宮内膜炎と診断された場合、またはその疑いがあるもののEMMA/ALICE 検査などをしていない場合、一般的には広域の

抗生物質治療となります。

広域な抗生物質とは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式で、特定の菌ではなく、とりあえず効果がありそうな抗生物質を処方するというやり方です。

 

一見、このやり方でもいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、抗生物質の使いすぎはとても危険で、その内に、今まではその抗生物質で細菌Aを死滅させられていたのに、細菌Aがその抗生物質では死滅しなくなってしまう現象が起こってしまいます。(これを菌の耐性といいます)

耐性菌という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

また、2種類以上の細菌による慢性子宮内膜炎であった場合には、原因菌が分からない状態であれば、処方された抗生物質がすべての原因菌に効果があるかは分かりません。

さらに、非細菌性の慢性子宮内膜炎の場合、抗生物質を処方されても意味がありません。

 

ALICE検査では病原細菌の特定ができます。

そして、検出された細菌に対して微生物の専門家により、有効な

抗生物質を推奨しています。

原因菌の特定によって効果的な治療が可能になっているのです。

 

 

ERA/EMMA/ALICE検査を同時に出来ることは、患者様への身体的負担の軽減のみならず、着床時期の子宮内細菌環境を知ることが出来るということです。

 

BCE検査は内膜の薄い時期に検査するものですので、その時期の子宮内環境と着床時期の子宮内環境はどう異なっているかが分かりません。

 

   

 

ERA検査は全世界で5万人以上の臨床例があり、日本だけでも150施設以上で採用していただいています。

実際に多くの方の着床の窓を特定し、着床・妊娠・出産の成功へと繋がっている実績があるにも関わらず、未だにERA検査の有効性を信じていただけない先生もいらっしゃいます。

実際に菌の存在が確認されているのにも関わらず、今でも子宮内は無菌だということを信じている先生もいらっしゃいます。

 

今まで常識と思われていたことが、医療・科学の進化によって、変化していくことはこれから先もどんどんあるかと思います。

これからお父さん、お母さんになられる皆様には、どんなに有名な先生がおっしゃられていたとしても、たったひとつの意見に捕らわれず、様々な意見を取り入れ、広い視野を持っていただきたいと思っております。