EMMA/ALICE検査周期に、抗生物質を使われた患者様から

「検査結果がちゃんと出るのか心配」

というお問い合わせいただくことがあります。

 

回答としましては

「抗生物質を使ったことでEMMA/ALICE検査ができず結果が出ないということはありません。

ただ注意点としては抗生物質使用後なので、本来の子宮内細菌環境を正確に把握することは難しくなります。」

ということになります。

 

つまり、抗生物質を使った後となると、おそらく全体的に子宮内の細菌の量が少ない(ラクトバチルス菌もその他の細菌も少ない状態)結果となると思われます。

そのような結果の場合、プロバイオティクスのラクトバチルス菌膣剤をご使用していただくことが推奨治療となります。

 

 

通常、子宮内の細菌叢は2~3カ月で変化していくと考えられています。

そのため、もし抗生物質を使用していない子宮内細菌環境を知りたい場合、抗生物質使用後3ヶ月以上経過した時に検査することをお勧めします。

 

 

また、ERA/EMMA/ALICE(EndomeTRIO)検査を行い、子宮内膜炎が発覚して抗生物質治療を行った後に

着床の窓がズレる(変わる)のでは?というご心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、「子宮内細菌環境」と「着床の窓の時期」とは関係がないことが弊社の研究で明らかになっております。

 

ですので、抗生物質治療により着床の窓の時期が変化するということはありませんのでその点はご安心ください。

 

※ただし、検査前から明らかに強い炎症所見がみられる場合は、

内膜炎の治療後にERA検査を行うようにお願い致します。