「鬱、ですね」
何を仰っているのか、暫く理解できなかった。
ウツ?うつ?鬱?
この私だよ?
いつもケラケラ明るい私だよ?
「えぇっと、先生、鬱って言っても、更年期から来るものですよね?」と聞いてみた。
言外には、「更年期が終われば、鬱も治りますよね?ホルモンのバランスを崩している事から来る『ウツ』で、大した事ではないですよね?」と言う思いがあった。
先生は「あのね、更年期からだろうが何だろうが、鬱は鬱なの。更年期の人がみんな鬱になる訳ではないでしょう?」と仰る。
「いや、でも、あの・・・」
考えがまとまらず、会話にならない。
「あのね、人間はね、哲学者でもない限り、『死』なんて考えちゃいけないの。」
「先ずは、鬱と認める所から始めましょう」
ドラマの中に出てるくるような言葉だった。
「先ずは・・・、認める?」
いや、分かってるよ、鬱、分かってる。
でも私の事じゃないよね。
だって私だもん。
この私だもん。
全然認めていなかった(笑)
頭では理解していても、気持ちは全然追いついていなかった。