熱戦の続く全国高等学校野球選手権大会も明日行われる日大三高×沖縄尚学高の決勝戦を残すのみとなりましたが、今年の大会は延長タイブレークを含め接戦が続き、見ごたえのある試合が続いていますね。

そんな熱戦に水を差すような残念な事件が、広陵高校の暴行問題による出場辞退(出場辞退の理由をSNSによる批判の過熱をあげたことは???ですが…)。

準決勝の熱戦が行われていた昨日に中井監督の退任を発表する間の悪さも伴い、野球ファンのひんしゅくをさらに買う事態になっています。(23日からの秋の地区予選に出場するためとはいえ、前日の休養日に発表するなどできなかったのか?)

 

さて、今週の週刊ベースボールの記事でもこの「広陵問題」は取り上げざるを得ないわけで、いくつかの記事、コラムで取り上げられていました。

まずは「球界の重鎮」H翁のコラム。翁の主張を要約するとこんな感じ。

 

・広陵の出場辞退は、伝統が壊れていく由々しき事。

・上級生が暴力行為を行うのは下級生が言うことを聞かないから。言うことを聞いていれば暴力をふるうことはない。

・ルールを守らない下級生を指導するための上級生の「善意」が「暴力」にすり替わっている。

・下級生は不適切な行為を受けたら、自分が上級生になった時にやらなければいいだけ。

・今の「1年坊主」は平気で伝統をひっくり返す。

 

う~ん、なんか「炎上」しそうな論調…。(翁は「炎上上等」なのかもしれないけど…。そもそも「炎上」がわかってないのかも…)

「昭和」で止まっているというより、「戦時中の軍隊」的な発想でさすがに読んでてドン引きした内容でした。

 

一方でスージー鈴木さんのコラムでは、福岡の飯塚高校野球部出身のバカリズムさんのインタビュー記事を取り上げてました。

バカリズムさんの記事を要約すると

 

・高校時代は当然の如く、先輩たちからしごかれ。理不尽なことも多かった。

・あまりにもひどいので「自分たちが上になったら、絶対こんなしごきをするのはやめよう」と思った。(先述の翁の主張にありますな…)

・後年、歳をとってから野球部で集まると

 先輩曰く、「俺たちは先輩から厳しくされたから、後輩には優しく接しようと決めていた」

 バカリズムさん『その先輩にはむちゃくちゃ厳しくされたんだけど…』

 一方でバカリズムさんの後輩からは「厳しくされましたよ」と言われた。(あれ!?)

・やったつもりはないが、みんな自分たちのやったことを覚えていない。

・みんな勝手に自分の記憶を「改ざん」している。

 

う~ん、何となくよくわかる気がする(笑)。翁の主張と全く真逆の記事になってますね。

 

しかし、このような「記憶の改ざん」が積み重なった問題が広陵高校の問題であり、全国の高校野球部が抱えている問題なのではないでしょうかねぇ。

 

また今週号では北海道で開催された「リーガ・サマーキャンプ2025」の記事も掲載されていました。

これは昨年から北海道で開催されている取り組みで、甲子園に出場できなかった3年生が夏休みを利用して、さらなりレベルアップを図るべく個人で参加し、現地でチームを組みリーグ戦を行うというものです。

 

甲子園を頂点とするだけではなく、こういった高校3年生夏の高校野球の在り方があってもいいのかなと興味深く記事を読みました。

参加した選手たちのコメントで「これまでは対戦相手を敵対視していたが、リーガでは他チームでもコミュニケーションを取り、ホテルで野球やゲームの話をして、一緒に野球をしながら高め合う仲間と感じるようになりました」というものが印象に残りました。

 

今回の広陵問題をどうかみ砕いて、改善して乗り越えていくか?高校野球は大きな「岐路」に立っているのではないかと感じています。

マスコミもスキャンダラスに取り上げるだけでなく、しっかりと向き合っていってほしいなと思います。

 

<余談>

さて、今週号の週べの表紙と特集は独走状態のタイガース。

しかし昨年9月に好調カープを取り上げたとたん、失速Ⅴ逸。今年7月には「広陵高校の育成力」という特集をしたら、この問題発生と、近年妙な「キラー」ぶりを発揮している週べの表紙&特集。

さすがにリーグ優勝はこのゲーム差なので問題ないとは思いますが、クライマックスシリーズへの伏線?まさかね…。