9月27日にさいたま市営大宮球場で行われた埼玉県高等学校野球秋季大会、西武学園文理高×市立浦和高の観戦記です。

今年の夏は叡明、昌平、山村学園、浦和実と夏の甲子園未出場校が4校、浦和実以外が春夏含めて甲子園経験がないというフレッシュな学校が揃い、結果叡明が初めての甲子園出場を果たした埼玉県。浦学、花咲徳栄などが幅を利かせてきた時代が続きましたが戦国時代に突入の様相です。

前日に開幕した秋の大会ですが、観戦に選んだのは狭山市にある私学の西武学園文理の試合。近年16強などにも顔に出すようになってきており「NEXT叡明」になりうる存在かもしれません。対するは高校野球ファン、埼玉県民には1988年夏の甲子園4強の旋風の記憶が残る市立浦和高です。

 

<スタメン>

【先攻:西武学園文理高】

①サード 粕谷

②セカンド 島津

③ライト 杉嶋

④レフト 文字山

⑤ファースト 村田

⑥センター 横道

⑦キャッチャー 田中

⑧ショート 前田

⑨ピッチャー 知久

【後攻:市立浦和高】

①センター 大谷

②キャッチャー 大塚

③ピッチャー 小林

④レフト 宮﨑

⑤ファースト 鈴木(光)

⑥セカンド 山澤

⑦ライト 伊藤

⑧ショート 菊池

⑨サード 金子

 

<試合概況>

試合は初回から動きます。西武文理は先頭の粕谷が二塁打で出塁すると、4番文字山の適時打でまずは先取点を奪います。

さらに5番村田の適時二塁打、6番横道の適時打でこの回3点を奪います。

しかし市立浦和もその裏、3番小林がヒットを放ち盗塁を決めると4番宮﨑がレフトへ適時打を放ち1点を返します。

その後両先発投手が立ち直り試合は膠着状態となりますが、5回裏市立浦和は2死1塁から3連続四球による押し出しで1点差に詰め寄ります。

しかし西武文理は6回に6番横道の三塁打を足掛かりに犠飛で追加点を奪うと、7回にも1点を追加し再び市立浦和を突き放します。

そして迎えた8回、西武文理打線が猛攻を見せます。

2つの敵失を足掛かりにチャンスを作ると途中出場柿沼の適時打で追加点を奪い、さらに満塁のチャンス。

この場面で4番文字山がレフトスタンドに満塁本塁打を放ち試合を決定づけます。

さらに代打岡田にも2ラン本塁打が出てこの回一挙7点のビッグイニングを作ります。

その裏、市立浦和に反撃の力はなく12-2の8回コールドで西武文理が勝利し、3回戦進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

西武文理が5本の長打を含む15安打の猛攻で勝利しました。

1年生で4番に座る文字山は満塁本塁打を含むマルチヒットで5打点をマーク。

また6番の横道もマルチヒットで2安打。俊足も見せ三塁打に盗塁を決めるなど攻撃陣のキーマンになりそうです。

この日16人の選手が出場した西武文理ですが途中出場した選手がすべてヒットを放つ充実ぶり。代打で本塁打を放った岡田に守備からの出場で2安打を放った柿沼と選手層が厚くチーム内の競争も激しいものになりそうです。

開設されている部のホームページを拝見すると、女子栄養大と連携を取り、いわゆる「食トレ」にも取り組んでいるとのことで強打につながっているのかもしれません。

3回戦の対戦相手は名門の浦和学院。浦学を倒して埼玉の高校野球界に新風を吹き込むことができるか注目したいです。

敗れた市立浦和は最後は突き放された形になりましたが中盤までは五分の戦いを見せました。

エースで3番の小林は再登板した8回に捕まってしまいましたが、緩急を使った投球はカーブの精度が上がれば上位校にもk十分通用すると思いますし、バッティングの方もシュアな打撃が印象的で投打の中心的存在であることは間違いありません。

毎年夏には好チームを作り上げてくる学校ですので、冬の間に鍛錬を重ねて1988年夏の旋風の再来を期待したいです。

 

西武文理高30000117=12

市立浦和高10001000=2

<8回コールド>

(西)知久、山口-田中、岡田

(浦)小林、八木、時武、小林-大塚

【勝利投手】知久

【敗戦投手】小林

【本塁打】

(西)文字山、岡田

【三塁打】

(西)横道

【二塁打】

(西)粕谷、村田