プロ野球は今秋月曜日から戦力外通告の期間に入り、球団から来季の契約を結ばないことを告げられる選手の報道が出てきています。そんな選手の中にはアマチュア野球のころから見ていた選手も含まれていて寂しさを感じてしまいますね。戦力外通告を受けて現役引退を決める選手もいる一方で他球団での現役続行を望む選手もおり、そのような選手たちが野球を継続できる道が少しでも多くあってほしいと思います。

そんな中、本日カープから来季の契約を結ばないと発表された下記のニュースは少々毛色が違うものですね。

 

今年1月に違法薬物使用の容疑で現役選手の羽月隆太郎氏が逮捕・起訴されたことに始まった「ゾンビたばこ(エトミデート)」問題。羽月氏が公判で「周囲にカープの選手で吸っていた選手がいた」と発言し、その後羽月氏にエトミデートを譲渡した疑いで逮捕された会社役員と同席する写真が週刊誌にすっぱ抜かれた小園、矢野、田村に疑惑がかかる中、矢野と前川の自宅には広島県警の家宅捜査が入り、書類送検されるという一連の経緯。

球団としてもドラフトを控え、アマチュア球界から「カープに選手を預けるのは…」という懸念が出ているという報道もありましたが、疑惑の渦中にある選手たちを契約解除するという「大ナタ」を振るわざるを得ない状況だったのでしょうね。

 

私見になりますが、今回契約解除となる4選手については昨年首位打者のタイトルを獲得し、WBCにも出場するなど日本を代表するような内野手への階段を上っていた小園、高い身体能力を生かした守備を見せていた矢野、若手のホープだった田村、前川と今後さらなる活躍が期待できた才能を持つ選手たちがこのような形で契約解除されることは非常に残念です。

野球ファンからの、特に野球少年からの憧れの対象であるべき自分たちの行動、付き合う人間の選別をなぜ自己管理できなかったのだろうか?この時期に現役を継続したくとも球団から「戦力外」を告げられる選手がいる中でこのようなことで契約解除となったことを恥じ、猛省してほしいなと思います。

 

野球を続けたくても続けられなかった選手というと、カープの偉大な先輩の中には1993年に脳腫瘍で早逝された津田恒美さんのような方もいらっしゃるんです。そのカープの後輩であるこの4選手がこのような事態になったのは本当に残念でなりません。

あくまでも球団からの契約解除であって、ルール上は他球団が獲得に動くことは可能ではありますが、果たして獲得に動く球団があるでしょうか?NPBとして何かしらの措置をするのか?動向を注視したいですが、4選手の契約解除後の記者会見の映像を見る限りでは4選手とも自分は潔白だという自負があるのでしょうが、疑われるような行動をしてしまったこと自体がすでに重大な過失であることを理解していないような印象を受けてしまいました。

 

一方で球団側もこれで幕引きというわけにはいかないと思います。2月に羽月氏の問題が発覚してからの球団内の調査ヒアリングは本当に妥当だったのか?どうも後手後手を踏んだ印象は否めません。

球界での信用を取り戻すには何らかの抜本的な改善が必要なのではないでしょうか?4選手を契約解除することで「トカゲの尻尾切り」で終わらせてはならない問題だと考えます。

また、1968年以来、マツダが筆頭株主となりマツダ創業家の松田家が3代続けてオーナーを務めていますが、その体制に限界がきているような気がしてなりません。(じゃあ、どこの企業が経営を引き継ぐのか?本当の「市民球団」としてやっていけるかの問題はありますが…)

 

当ブログを長くお読みいただいている方はご存じかもしれませんが、筆者は2015年秋から4年間広島に赴任していました。ちょうど2016年の25年ぶりのセ・リーグ制覇からの3連覇の真っただ中であり、地上波テレビで必ずと言っていいほどカープ戦のナイター中継があったり、街中にカープのロゴがあふれ、カープが広島の地元に根付いていること、ファンの熱狂ぶりを肌で感じたものでした。

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2016年の25年ぶり優勝時に平和大通りで行われた優勝パレードも沿道で観ましたが、広島の街全体で祝福しているのは本当に印象的でした。

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それだけにカープでこのような問題が起こったことは非常に残念であり、今後チームがどうなってしまうのか心配になります。これをきっかけに長い低迷・暗黒時代に入ってしまうのか?カープがどう立ち直っていくのかにも注目していきたいですね。