8月30日に東京ドームで行われた都市対抗野球大会、JR東日本×Honda鈴鹿の観戦記です。

試合開始の整列にホームプレートに現れた「黒い生物」。今年度限りでSuicaのキャラクターからの卒業が発表されている「Suicaのペンギン」さんです。

今大会はJR東日本野球部の「ダイヤモンドサポーター」として登録され、試合開始前のメンバー発表でも紹介されただけでなく、なんと試合開始前の挨拶にも整列して選手たちと一緒に礼。筆者も都市対抗の試合を長年観てきましたが、ダイヤモンドサポーターの女性が整列することはあれど、キャラクターが実際にホームプレートに整列するのは初めて観た(笑)

さて、Suicaのペンギンとの「ラストサマー」を長いものにしたいJR。今年は5月のベーブルース杯を制し久々にJABA大会を制し力のあるところを見せており、2011年以来の都市対抗制覇を狙います。しかし初戦の相手は決して侮れない東海の強豪Honda鈴鹿。どのような試合展開になるでしょうか?

 

<スタメン>

【先攻:JR東日本】

①ファースト 初谷

②センター 篠田

③サード 杉崎(成)

④レフト 菅田

⑤ライト 山内

⑥DH 杉崎(成輝)

⑦セカンド 中川【セガサミーから補強】

⑧キャッチャー 岩本

⑨ショート 海﨑

先発ピッチャー 洗平

【後攻:Honda鈴鹿】

①セカンド 藤江

②ショート 中川

③レフト 伊藤

④DH 近藤

⑤センター 岡野

⑥サード 土山(ヤマハから補強)

⑦ファースト 貞光

⑧キャッチャー 長

⑨ライト 堀内

先発ピッチャー 井村

強力打線のJRに立ちはだかるは昨年の日本選手権のJR西日本戦で大会史上2度目の完全試合の快挙を成し遂げたベテランの井村。都市対抗初登板の高卒2年目の洗平をどれだけ援護できるでしょうか?

 

<試合概況>

JR打線が初回から機能します。

先頭の初谷のライトへの二塁打を足がかりにチャンスを作ると、4番菅田が右中間への2点適時二塁打を放ち先制します。

さらに6番杉崎(成輝)にも適時打が出てこの回幸先よく3点を先制します。

JRは3回にも先頭の2番篠田の二塁打を足がかりに4番菅田の2打席連続の適時打で追加点を奪うと、さらに7番中川がセンターへ3ラン本塁打をたたき込みリードを7点に広げます。

大きくリードを奪われたHonda鈴鹿ですが、3回裏に敵失で1点を返すと続く4回にもエラーからリズムを崩したJR先発洗平から連続四球を選び満塁とすると、3番伊藤の2点適時打、4番近藤の適時打で3点を返し、洗平をマウンドから引きずり下ろします。

さらに1・3塁のチャンスが残りましたがここでリリーフしたJR2番手セガサミーからの補強選手の樫村が三振でピンチを切り抜けます。

追い上げられたJRですが6回表2番篠田の適時打が出て、1点を追加しダメ押し。

このリードを樫村が打球が当たり降板するアクシデントがあったものの、3番手山口が守り切り8-4でJRが勝利し、2回戦進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

JR打線が力を見せ、完全試合男の井村を攻略し勝利しました。

先制打の4番菅田は2本の適時打を含む3安打3打点の活躍。

都市対抗出場を決めた東京第二代表決定戦での逆転サヨナラ本塁打を放つなど今年は頼りになる4番として機能していますね。

セガサミーからの補強選手2人も大きく勝利に貢献。

3ラン本塁打の中川はまさに「助っ人」としての役目を果たし、大卒ルーキーの樫村も上背はないもののMAX153キロのストレートで3イニングを無失点に封じました。

ただJRはこの試合4つのエラーと若い先発投手の洗平の足を引っ張る形になってしまったのは課題になりそうでしたが、1日に行われた2回戦では東邦ガスに2-3で惜敗。脆さが出てしまった感じがします。既に出場権を獲得している秋の日本選手権では、この大会で露呈した課題を解消して久々のビッグタイトルをつかんでほしいです。

敗れたHonda鈴鹿は先発の井村が捕まり、一時追い上げを見せるも後手後手の展開になってしまいました。

打線では3番の伊藤が3安打2打点とシュアな打撃を見せ持ち味を発揮。

東海地区を代表する巧打者の片りんを見せました。

また投手陣では4番手で登板した高卒4年目の大型右腕川原が3イニング無失点、5つの三振を奪う好投を見せました。

大阪桐蔭高時代から逸材として注目されていましたが、今年からリリーフとして「覚醒」しつつあると聞いていましたが、聞きしに勝る投球内容でした。まだ粗削りな部分は感じられますがそれも伸びしろになりそうです。秋に向けてさらなる活躍に期待したいですね。

 

JR東日本 304001000=8

Honda鈴鹿001300000=4

(J)洗平、樫村、山口-岩本

(H)井村、加藤、佐藤(大)、川原-長、小出

【勝利投手】樫村

【敗戦投手】井村

【本塁打】

(J)中川

【二塁打】

(J)初谷、菅田、杉崎(成輝)、篠田

 

<おまけ>

試合開始前には今年で選手として10年連続出場となったJRの佐藤と西田が表彰されました。

17年連続で都市対抗出場を継続しているJRですが、プロ入りする選手が多いことや、早いタイミングで勇退する選手も多いので昨年10年表彰を受けた渡辺が久しぶりに表彰を受けたという認識でしたが今年は一気に2人が表彰。連続出場を支えてきた佐藤、西田が現役のうちに大きなタイトルを取りたいところですが…。何はともあれおめでとうございます!