先日観戦した桐蔭横浜大の2年生、古川遼投手は高校3年生時の2024年ドラフトでホークスから育成1位で指名されたものの入団を辞退し、桐蔭横浜大へ進学した選手。
観戦した試合では3安打完封勝利をマークし、着実に成長している印象を受け、2年後のドラフト候補として名前が挙がってきそうです。
そこでふと疑問に思い、ドラフト指名を辞退・拒否した選手がその後NPBドラフトで指名を受ける確率はどのくらいなんだろう?と調べてみました。
とはいえ、近年高校生・大学生の「プロ志望届」提出が義務付けられたことで、進学希望の選手の強行指名がなくなったことや、事前の「順位縛り」で球団側が指名を回避する事例も見られ、先述の古川の辞退が8年ぶりということで指名辞退・拒否自体が減っている傾向があり、1985年以降でも29人。内訳は高校生16人、大学生7人、社会人・独立6人。
大学在学中の古川を除いた28人がその後ドラフト指名を受け、NPBに進んだ事例がどれだけあるかが下記のとおりです。
高校生 :15人⇒その後再指名10人
大学生 :7人 ⇒その後再指名 3人
社会人・独立:6人 ⇒その後再指名 3人
合計 :28人⇒その後再指名16人
半数以上はその後再指名を受けNPB球団に入団していますが、そもそも拒否理由が意中の球団以外の指名を拒否した下記のビッグネームが含まれています。
1989年ホークス1位:元木大介(再指名:1990年ジャイアンツ1位)
1990年オリオンズ1位:小池秀郎(再指名:1992年バファローズ1位)
1995年バファローズ1位:福留孝介(再指名:1998年ドラゴンズ1位)
1998年バファローズ1位:新垣渚(再指名:2002年ホークス自由枠)
2000年バファローズ1位:内海哲也(再指名:2003年ジャイアンツ自由枠)
2006年ファイターズ4位:長野久義(再指名:2009年ジャイアンツ自由枠)
2008年マリーンズ2位:長野久義(再指名:2009年ジャイアンツ自由枠)
2011年ファイターズ1位:菅野智之(再指名:2012年ジャイアンツ1位)
強い意志を持って指名拒否をし(長野に至っては2回も)、本懐を成し遂げた選手が多いため、NPBでの成功した選手も目立ちますね。
一方で12人はその後再指名を受けることはありませんでした。社会人選手の場合は年齢的な問題もあり、タイミングを逃すとその後の再指名はやはり難しくなりそうです。(もちろん本人の意思で社会人でのプレーを選択する場合もありますが)
古川の前に指名辞退したケースの履正社高・山口裕次郎のケースは社会人のJR東日本に進み、最短3年後の指名を目指しましたが、高卒1年目から登板機会を得たものの、その後指名がなく勇退。
山口の場合は順位縛りでの指名拒否でしたが、ドラフト再指名を受けるパフォーマンスを維持・向上することはなかなか難しいものなのかなと感じさせられます。
古川にはケガなどをせず、順調に大学野球生活を送り支配下指名、上位指名を目指してほしいところです。
さて、このドラフト指名拒否・辞退の過去の事例からスケールが違う辞退例が発生しそうです。
昨年のドラフトでファンをあっと言わせたホークスが1位指名したアメリカ・スタンフォード大の佐々木麟太郎。全米大学体育協会(NCAA)の規約によりシーズン終了までは交渉ができませんでしたが、先日20日に大学2年生のシーズンが終了したため、ホークスの交渉が解禁となりました。
2年目のシーズンは16本の本塁打をマークし、指名対象となる7月のMLBドラフトの指名候補にもなる実力を示しています。果たして佐々木麟太郎の選択がどのようなものになるのか?今までと全く違ったスケールの大きさの「入団辞退」という形になるのでしょうか?注目したいですね。





