4月12日に八王子市民球場で行われた春季東京都高校野球大会3回戦、豊南高×国士舘高の観戦記です。

この試合に勝てば夏の大会のシード権が得られる3回戦。昨年の秋4強の国士舘は、これまで春9回の甲子園出場に対し、夏は1回だけと春と夏の出場実績がアンバランスな学校。2度目の夏の甲子園をつかむためにもしっかりシード権は確保しておきたいところです。

対するは豊南。筆者初見の学校ですが歴史ある私学でwikipediaによると故松田優作さんや竹野内豊さんと大物俳優が卒業生に名を連ねています。野球の実力のほどはいかに?

 

<スタメン>

【先攻:国士舘高】

①セカンド 鈴木(亮)

②センター 大信田

③ショート 髙橋

④DH 時﨑

⑤レフト 石田

⑥ライト 嶋田

⑦サード 寺内

⑧ファースト 丸井

⑨キャッチャー 内藤

先発ピッチャー 新居

【後攻:豊南高】

①ファースト 長谷川

②セカンド 細井

③ライト 末木

④DH 渡邊

⑤サード 佐藤

⑥ショート 橋元

⑦キャッチャー 鹿川

⑧レフト 松下

⑨センター 小林

先発ピッチャー 常田

<試合概況>

先制したのは国士舘。2回表7番寺内の二塁打を足がかりに2つの四死球で満塁のチャンスを作ると、1番鈴木(亮)がレフトへ適時打を放ち1点を先制。さらに併殺崩れの間にもう1点を加え2点のリードを奪います。

しかし豊南も3回裏、7番鹿川の二塁打からチャンスを作ると、内野ゴロの間に1点を返します。

4回まで豊南先発の背番号20常田に2得点に抑えられてきた国士舘は5回表に常田を捉えます。2番大信田がヒットで出塁すると二盗、三盗を決めます。このチャンスで5番石田のセフティースクイズが決まり国士舘が機動力で追加点を奪います。

さらに代打大崎の2点適時打などでこの回一挙4点のビッグイニングを作ります。

試合の主導権を握った国士舘は攻撃の手を緩めず、6回には5番石田の適時三塁打、7回には1番鈴木(亮)の適時打などで加点し、コールド要件を満たします。

試合はこのまま7回コールド、9-1で国士舘が制しベスト16進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

国士舘が昨秋4強の実力をいかんなく発揮、大砲はいませんが5盗塁を決めた機動力で攻撃力の高さを見せました。

先制打を含む2本の適時打を放った鈴木(亮)は4安打をマーク。

5番の石田もセフティースクイズに外野の頭を超す三塁打と大技小技俊足を絡め2打点をマークしました。

そして2番の大信田も3安打に4盗塁と機動力野球を体現。5回の大量得点は大信田の連続盗塁が豊南の先発常田を攻略する起点になりました。

コツコツとしぶとい打撃に機動力、相手チームにとってはいやらしいチームとなりそうです。

投げては先発の背番号1、新居が力強いストレートを軸に6回1失点の好投。

西東京は早実、東海大菅生、創価などの強豪がノーシードに回る混戦になりそうですが、自分たちの野球を貫ければ2度目の夏の甲子園も見えてくるのではないでしょうか?

敗れた豊南は序盤はよく食らいつきましたが、地力の差を見せつけられる結果となりました。

こちらも機動力とコツコツしぶとい打撃のスタイルは国士舘に通じるものがあり、特に積極果敢な走塁姿勢は一つでも次の塁を奪ってやろうという意思を強く感じさせられました。

しかし積極的な走塁姿勢は相手チームにプレッシャーを与えることと紙一重ではあるものの、この試合牽制死や盗塁失敗を含め4つの走塁死があったのは痛かったです。格下の相手にはプレッシャーが通用しても、シード校などの強豪相手にはなかなか通用しないといったところでしょうか?

それでも5番の佐藤が2つの盗塁を決めるなど持ち味は発揮。

夏までにバントなどを絡めた攻撃の精度を上げ、上位進出を狙っていきたいですね。同じようなチームカラーの国士舘の攻撃は参考になったのではないかと思います。シード権は掴めなかったものの、都大会で2勝をマークしたことは自信となったと思いますので、夏の大会での活躍に期待したいです。

 

国士高0200421=9

豊南高0010000=1

<7回コールド>

(国)新居、海老澤-内藤

(豊)常田、蒔苗、吉村ー鹿川

【勝利投手】新居

【敗戦投手】常田

【三塁打】

(国)石田

【二塁打】

(国)寺内、鈴木(亮)

(豊)鹿川