5月24日にJR東日本柏野球場で行われた社会人野球オープン戦、JR東日本×JFE東日本の観戦記です。
昨年までの7月開催から8月開催に変更となった都市対抗野球大会。そのため2次予選の日程も半月から1か月後ろ倒しのスケジュールとなっていますが、南関東予選はほぼ例年通りのスケジュールでの開催になります。千葉1次予選を終えたばかりのJFEですが、2週間後の2次予選まで最後の仕上げの時期です。
対するJRが所属する東京は本来この時期が2次予選真っ盛りの時期ですが、今年は6月中旬から7月上旬までの飛び石日程。今年は打線が好調ながら投手陣にやや不安ありの状況ですが、このスケジュールを活かし投手陣の整備、新戦力の台頭につなげられるでしょうか?
<スタメン>
【先攻:JFE東日本】
①ショート 田村
②ライト 中澤
③ファースト 岡本
④サード 山城
⑤レフト 内藤
⑥DH 山本
⑦センター 本間
⑧セカンド 山田(和)
⑨キャッチャー 下地
先発ピッチャー 蒔田
【後攻:JR東日本】
①ファースト 杉崎(成)
②センター 倉石
③ライト 山内
④レフト 菅田
⑤ショート 海﨑
⑥DH 佐藤
⑦サード 草部
⑧キャッチャー 岩本
⑨セカンド 山本
先発ピッチャー 山﨑
両チーム一部主力はお休みでややお試しチックなメンバーになっています。
<試合概況>
試合は初回から点の奪い合いになります。
1回表JFEは2番中澤がヒットで出塁すると、3番岡本が左中間を破る適時二塁打で1点を先制します。
その裏JRも反撃。1番杉崎(成)の二塁打を足掛かりに、3番山内、4番菅田の連続適時打で逆転に成功します。
しかし2回表JFEは打線がつながり、2死満塁のチャンスで2番中澤が走者一掃の適時二塁打で再逆転。
さらに3番岡本、4番山城の連続適時二塁打でこの回5点のビッグイニングとします。
JFEは4回にも2つの四死球で作ったチャンスでえ4番山城の2点適時二塁打で追加点を奪い、JRを突き放します。
大きくリードを許したJRは今季好調な打線が反撃。
5回裏、5番海﨑の適時打で1点を返すと、6回には代打杉崎(成輝)がライトへ本塁打を放ち追い上げます。
さらに1番杉崎(成)(ややこしい…)もセンター後方へ大飛球を放ち、「杉崎成アベック弾」かと思われましたが、フェンスギリギリでセンター本間が掴み、4点差のままで終盤へ。
JRは8回に1番杉崎(成)の適時打で1点を返しますが、序盤の大量失点が響き及ばず。
JFEが8-5で勝利しました。
<注目選手など雑感>
両チーム打線好調で点の奪い合いとなりましたがJFEが序盤のリードを守り切りました。
上位打線に座った中澤、岡本、山城の左打者がそれぞれ機能し、中澤は2安打3打点、岡本は2本の適時二塁打で2打点、山城も2本の適時二塁打で3打点と結果を残しました。
課題をあげるとすると。5回以降打線が沈黙してしまったところとピリッとしなかった投手陣か?序盤で大量得点を奪った段階で畳みかけて、コールドを狙い投手陣の消耗を抑えるのも2次予選では大事なところですので、打線はもう一押しが欲しかったですし、投手陣もリードを守り切る踏ん張りが欲しかったですね。
敗れたJRは先発の山﨑が誤算で、序盤のビハインドが響きました。ベンチは2回5失点の段階で岩本のリードが原因と考えたのか、打順が回ってきた岩本に代打(バッティングが売りのキャッチャーには厳しい仕打ち…)を送り交代させましたが、続投した山﨑も4回に2失点とピリッとせず。正捕手に誰を据えるかがJRの予選のカギにもなりそうです。
戦力の台頭が待たれる投手陣では青学大出身ルーキー左腕児玉が3回無失点、4つの三振を奪う好投。
ブレーキの利いたカーブが効果的でJFE打線の勢いを止めました。JABA大会では結果を出せませんでしたが、それを糧にして予選での好投につなげたいですね。
打線は引き続き好調を維持しており、1番のルーキー杉崎(成)は適時打を含むマルチヒットをマーク。
長打力のある核弾頭が打線に勢いを与えそうです。
4番に座った菅田も2本の二塁打をマークし、打線の中軸として活躍してくれそう。
ある程度の得点は計算できそうですので、JRの勝利のカギは1にも2にもバッテリー陣の整備になりそう。捕手出身の浜岡監督の手腕にかかってそうですね。
JFE150200000=8
JR東200011010=5
(JF)蒔田、中村、髙根、新谷、本定、林-下地、志賀
(JR)山﨑、児玉、諸隈、谷-岩本、栗田、小藤
【勝利投手】中村
【敗戦投手】山﨑
【本塁打】
(JR)杉崎(成輝)
【二塁打】
(JF)岡本、中澤、岡本、山城、山城
(JR)杉崎(成)、菅田、海﨑、菅田