8月17日にJR東日本柏野球場で行われたアマチュア野球オープン戦、JR東日本×駒澤大の観戦記です。
7月の都市対抗野球大会では延長タイブレークの激闘の末、初戦敗退となったJRと、春のリーグ戦で最下位、入替戦でも敗れ二部降格となった駒澤大。どちらも悔しい結果に終わった両チームが秋に向けて鍛錬の夏になります。
<スタメン>
【先攻:駒澤大】
①ライト 網治
②センター 工藤
③レフト 渡邉(旭)
④DH 原
⑤サード 平井
⑥ファースト 柳野
⑦ショート 武富
⑧キャッチャー 渡邊(怜)
⑨セカンド 太田
先発ピッチャー エーアン
【後攻:JR東日本】
①ショート 海﨑
②センター 金子
③サード 佐藤
④ファースト 髙橋
⑤セカンド 杉崎
⑥ライト 栗林
⑦レフト 倉石
⑧DH 草部
⑨キャッチャー 岩本
先発ピッチャー 髙山
<試合概況>
先制したのは駒澤。初回2番工藤の二塁打を足掛かりにすると4番原の適時打で先取点を奪います。
しかしその裏、駒澤先発エーアンの制球が定まらず3連続四球で無死満塁のピンチを背負います。
ここで駒澤ベンチがたまらずリリーフに中山を投入しますが、緊急登板の影響か4番髙橋に四球を与えてしまい押し出しで同点に。
さらに5番杉崎にライトオーバーの適時二塁打を浴び、2点を加えられ、JRに逆転を許します。
反撃したい駒澤は3回表、1番網治が二塁打で出塁すると、4番原が2打席連続の適時打を放ち、1点差に詰め寄ります。
しかしJRは4回裏2死1・3塁の場面で1塁走者金子が2塁へ盗塁を仕掛ける間に、3塁走者岩本が本塁を陥れるダブルスチールで追加点を奪うと、さらに3番佐藤が適時打で突き放します。
5回には8番草部の適時二塁打で追加点を奪ったJRが5投手の継投で駒澤打線を2点に封じ、6-2で勝利しました。
<注目選手など雑感>
秋の日本選手権出場権確保のためにも戦力の底上げを図りたいJR。特に西田、西居に頼りがちの投手陣では東北学院大出身のルーキー古谷が好投を見せました。
上背はありませんが、投げっぷりがよく2イニングを無失点、3つの三振を奪いました。リリーフ陣の一角に食い込んできてくれると投手陣に厚みが出そうです。
打線では春先から起用されながら、本大会では出場機会のなかった慶大出身のスラッガー栗林がマルチヒットをマーク。
東京六大学リーグで三冠王を獲得したスラッガーが覚醒するかどうかが秋に向けてのポイントになりそうです。同期でUー23日本代表にも選ばれている髙橋がすっかり中軸に座っているのに負けずに競ってもらいたいですね。
JR打線は佐藤、杉崎らのベテラン、中堅も健在でルーキーとの歯車がかみ合えば得点力は期待できそうです。杉崎あたりが下位に置けるようだと怖い打線になりそうです。
敗れた駒澤は投手陣が7四球と踏ん張れませんでした。二部での戦いとなる秋に向けてやや心配な材料となりましたが、4番の3年生原が2本の適時打を放ち、リーグ戦での活躍に期待ができそうです。
またスタメンで出場した武富、渡邊(怜)、途中出場の知花ら1年生もヒットを放ち、経験を積んでいます。1年生を起用することで、チームに勢いをつけることにもなりそうで就任2季目となる香田監督の采配にも注目したいですね。
駒澤大101000000=2
JR東30021000X=6
(駒)エーアン、中山、西村、山川、東田-渡邊(怜)、服部、花輪
(J)髙山、西居、古谷、市川、谷-岩本
【勝利投手】古谷
【敗戦投手】エーアン
【二塁打】
(駒)工藤、網治
(J)杉崎、草部