鹿児島県の大隅半島、鹿屋市に2006年に合併した旧串良町エリアにある野球場です。かつてこの地には旧海軍航空隊串良基地があり、第二次世界大戦末期には特攻隊が沖縄に向け発進していきました。その基地跡地に整備された平和公園内にある野球場で、球場のそばには特攻隊員たちの慰霊塔が建立されています。

球場設備は近年再整備されたこともあり、両翼100m、中堅122mの広さのフィールドに、電光掲示のスコアボードを有しています。メンバー表示は攻撃中のチームの打順をランプで示すだけの簡易なものですが整えられたものです。

観客席もバックネット裏と、ダグアウト上の内野席のセパレート型のスタンドですが、バックネット裏には屋根もあり座布団型のセパレート座席が備えられていてこちらもよく整えられていると思います。

球場名には地元鹿屋市をホームタウンとして日本女子ソフトボールリーグに参戦している「MORI ALL WAVE KANOYA」にちなんだ愛称「MORIオールウェーブスタジアム」がつけられており2024年シーズンの順位決定戦はこの球場で11月に開催される予定です。

硬式野球でも社会人野球の強豪Hondaがキャンプを行い、2024年春の「薩摩おいどんカップ」の会場の一つとして使用されました。

鉄道が通っていない大隅半島のため、公共交通機関でのアクセスはよくありませんが、広いフィールドや立派な設備はアマチュア野球のキャンプ地としてうってつけの設備だと思います。

 

【所在地】鹿児島県鹿屋市串良町有里4831-3

【球場データ】両翼:100m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:なし 収容人員:約2,000人

【アクセス】鹿児島空港から車で70分