6月9日に東京ドームで行われた日本生命セパ交流戦、ジャイアンツ×バファローズの観戦記です。
パ・リーグ3連覇中のバファローズですが、今季は主力選手の離脱が相次ぎ、苦しい戦いが続いています。しかし、ジャイアンツとの3連戦はここまで連勝中。前日は高卒2年目の齋藤がプロ初勝利をマークするなど明るい兆しも出てきています。ジャイアンツを3タテして6月反攻に転じたいところです。
<スタメン>
【先攻:バファローズ】
①センター 中川
②ライト 来田
③セカンド 太田
④レフト 西川
⑤ショート 紅林
⑥ファースト 頓宮
⑦サード 西野
⑧キャッチャー 若月
⑨ピッチャー 佐藤
【後攻:ジャイアンツ】
①ライト 丸
②センター ヘルナンデス
③セカンド 吉川(尚)
④ファースト 岡本
⑤サード 坂本
⑥レフト 長野
⑦キャッチャー 小林
⑧ショート 泉口
⑨ピッチャー 菅野
3タテを狙いたいバファローズは育成5年目で支配下登録されたばかり、プロ初登板の佐藤。前日の齋藤に続きたいところですが、そこに立ちはだかるのが今季5勝0敗と好調の菅野。若手のためにも打線が援護をしたいところです。
<試合概況>
バファローズ打線が初回から機能します。1死後2番の来田が内野安打で出塁後、3番太田が四球でつなぎチャンスを広げると4番西川が右中間を破る適時二塁打を放ち先取点を奪います。
さらにこの回5番紅林にも犠飛が出て2点のリードを奪います。
プロ初登板の佐藤は落ち着いた立ち上がりで初回、2回を無失点に抑えます。
すると打線が再び援護。3回表太田のヒットを足掛かりに、4番西川が2打席連続の適時二塁打を放ちリードを広げます。
初登板初先発の佐藤は5回を被安打1の無失点で勝利投手の権利を持ってリリーフ陣に後を託します。
ジャイアンツは6回、バファローズリリーフ陣を攻め1死満塁とすると、5番坂本の犠飛で1点を返します。
しかし7回に1点を追加したバファローズは7回以降盤石の継投でジャイアンツ打線を封じ、4-1で勝利。ジャイアンツ相手に3タテを成し遂げました。
<注目選手など雑感>
ジャイアンツを3タテしたバファローズ。この日の最大の殊勲者はプロ初登板初先発初勝利をマークした先発の佐藤。
育成枠で入団し5年間かけて支配下枠を勝ち取った苦労人。190㎝の長身から角度のあるボールと緩急をつけた投球でジャイアンツ打線をほんろう。苦しいチーム事情の中で掴んだチャンスを見事活かしました。まだまだ伸びしろがありそうでチーム浮上の救世主の役割を果たしてくれそうです。
打線では西川が2本の適時打で2打点と、初先発の佐藤を援護しました。
FA移籍1年目で不振に苦しんできましたが、勝手知ったるセ・リーグ相手の交流戦で復調の兆しを見せてきました。打撃技術は確かなものがある選手ですのでここからの巻き返しをリードしていってほしいですね。
バファローズは太田や紅林も必死に自分の役目を果たしていますが、やはり頓宮や杉本といったタイトルホルダーの復調が巻き返しには欠かせません。離脱者が戻ってくるまでに何とか踏みとどまって時を待ちたいところですね。
敗れたジャイアンツは「お家芸」の初物への弱さを露呈する結果になりました。イマイチ波に乗り切れない今シーズンですね。
明るい兆しをあげるとすれば、新外国人のヘルナンデスがバファローズ佐藤から唯一のヒットとなる二塁打を打ったことくらい。
岡本、坂本の調子が落ちているところですので、その他の選手でカバーしていきたいところです。
バファローズ201000100=4
ジャイアンツ000001000=1
(B)佐藤、鈴木、吉田、山田、本田、マチャド―若月
(G)菅野、船迫、ケラー、泉―小林、岸田
【勝利投手】佐藤
【セーブ】マチャド
【敗戦投手】菅野
【二塁打】
(B)西川、西川
(G)ヘルナンデス