6月2日に埼玉県営大宮球場で行われた都市対抗野球大会南関東予選、SUNホールディングスEAST×JFE東日本の観戦記です。
昨年はテイ・エステックに敗れ、2年連続で本大会出場を逃しているJFE。2019年の都市対抗王者としては3年連続の予選敗退はなんとしても避けたいところ。
対するはSUNホールディングスEAST。新興チームが名門にどんな戦いを見せるか注目です。
<スタメン>
【先攻:SUNホールディングスEAST】
①レフト 加藤
②キャッチャー 宮谷
③サード 岡野
④ファースト 福浦
⑤ショート 増田
⑥DH 佐藤(旦)
⑦センター 綿引
⑧セカンド 石川
⑨ライト 鬼頭
先発ピッチャー 和田
【後攻:JFE東日本】
①ライト 中澤
②センター 大森
③サード 平山
④レフト 本間
⑤セカンド 折尾
⑥ファースト 猪田
⑦ショート 小松
⑧キャッチャー 志賀
⑨DH 岡本
先発ピッチャー 山田(啓)
<試合概況>
先制したのはJFE。2回に6番猪田がレフトスタンドに先制の本塁打を叩き込みリードを奪います。
しかしJFEは3回まではSUNHⅮ先発和田のゆったりしたフォームからの緩急をつけた投球に苦しみます。
4回裏、四球と敵失でチャンスを作ると7番小松の適時三塁打、8番志賀の適時打で3点を追加します。
JFEは5回にも四球を足掛かりに8番志賀、9番岡本の適時打などで5点を追加。
攻撃の手をゆるめないJFEは6回にも三連続四球で作った満塁のチャンスに代打宗接の走者一掃の適時打に続き、6番猪田のこの試合2本目の本塁打などでダメ押し。
守っては3投手の継投でSUNHD打線を7回1死までパーフェクト。内野安打1本を許しましたが完封リレーで大勝。14-0でJFEが7回コールド勝ちを収めました。
<注目選手など雑感>
JFEが格の違いを見せつけた形となりました。
6番の猪田は先制本塁打を含む2本の本塁打で4打点をマーク。
優勝した2019年の都市対抗では代打サヨナラ本塁打を放ち優勝に貢献したスラッガーも中堅の域に入ってきて、頼りになる存在になりそうです。
下位打線でも8番の志賀が2本の適時打で3打点をマークし勝負強さを見せました。多彩な投手陣をリードし3年ぶりの都市対抗出場につなげてほしいです。
投げては先発の山田(啓)が4イニングを完全投球。
安定感抜群のサウスポーは先発の一角として大きな戦力になりそうです。
現時点でJFEは昨年苦杯をなめたテイ・エステックに「リベンジ」を果たし、日通との第1代表決定戦に臨むことになっています。戦力的には充実していますので第1代表として東京ドームに戻りたいところですね。
敗れたSUNホールディングスEASTは力の差をまざまざと見せつけられた感じになりました。4回以降の大量失点では四死球がきっかけとなっただけに強豪相手に勝ち上がっていくためにはそのあたりをしっかり修正していきたいところです。
打線も7回1死からの内野安打でパーフェクトを逃れるのが精いっぱい。
今大会では第2代表決定トーナメントでクラブチームのハナマウイを破ったものの、かずさマジックにもコールド完封負けと企業チームとの力の差はまだまだありそうです。奈良に続き、長崎でも野球部を立ち上げるなど野球に対しての情熱はある企業だと思いますので、若い選手を中心に経験を積んで強豪に挑んでいってほしいです。
SUNHDEAST0000000=0
JFE東日本010355X=14
<7回コールド>
(S)和田、佐藤(楓)-宮谷
(J)山田(啓)、林、中村-志賀、山本
【勝利投手】山田(啓)
【敗戦投手】和田
【本塁打】
(J)猪田、猪田
【三塁打】
(J)小松
【二塁打】
(J)岡本、宗接