6月2日に埼玉県営大宮球場で行われた都市対抗野球大会南関東予選、テイ・エステック×ハナマウイの観戦記です。

Hondaの転籍で一番の恩恵を受けそうなのはテイ・エステック。埼玉一次予選は日通に次ぐ2位通過で南関東予選に臨みます。対するは2020年に都市対抗本大会出場を果たした経験を持つハナマウイ。クラブチームとはいえ侮れない存在です。

 

<スタメン>

【先攻:ハナマウイ】

①ショート 風岡

②キャッチャー 角田

③サード 種子島

④レフト 中野

⑤ファースト 道上

⑥センター 北間

⑦DH 田中

⑧ライト 山田

⑨セカンド 伊藤

先発ピッチャー 和田

【後攻:テイ・エステック】

①セカンド 阿保

②レフト 鷲田

③DH 柄澤

④ライト 深澤

⑤キャッチャー 髙木

⑥ファースト 友田

⑦センター 荒木

⑧サード 大角

⑨ショート 三口

先発ピッチャー 三田

<試合概況>

先手を取ったのはテイ・エステック。初回2番鷲田がヒットで出塁、盗塁を決めると4番深澤の適時打で1点を先制します。

テイ・エステックは3回にも1番阿保の二塁打を足掛かりに、2番鷲田の適時打で追加点。

6回に3番柄澤の適時打で加点したテイ・エステックは7回にも9番三口のスクイズ、2番鷲田の適時打でリードを5点に広げます。

7回までテイ・エステック先発三田の前に2併殺などで無得点に抑えられていたハナマウイは8回に反撃。

1番風岡の適時二塁打でまず1点を返すと、4番中野の犠飛でもう1点を加え、政・エステック先発三田をマウンドから引きずり下ろします。

さらにリリーフの友利から6番北間の適時打でもう1点を加え、2点差に詰め寄ります。

勢いに乗るハナマウイは9回にも2つの四球でチャンスを作り、バッテリーエラーの間に1点差に詰め寄ります。

しかし最後は友利が踏ん張り、1点のリードを守り切りテイ・エステックが第1代表トーナメント準決勝に進みました。

 

<注目選手など雑感>

テイ・エステックが着実に得点を重ね、ハナマウイの猛追を振り切り勝利しました。

打線では2番の鷲田が3安打2打点1犠打と攻撃の軸として機能しました。

センターを中心に基本に忠実に打ち返すヒットメーカーは攻撃の起点としてもポイントゲッターとしても期待でき、俊足も大きな武器になりそうです。

1番の阿保も2安打2得点とチャンスメーカーの役割を果たし、中軸の適時打につなげるあたりは打線の好調さをうかがわせます。

先発のルーキー三田はサイドハンドから丁寧な投球で8回途中自責点3としっかり先発の仕事をしました。ゲームメイク力の高さは厳しい予選でも大きな戦力になりそうです。

テイ・エステックは準決勝で相性の良かったJFE東日本に大敗し、第2代表決定トーナメントに回ることになりましたが、若いチームには1試合1試合が大きな経験値になるはずで、3つの代表枠に食い込むことはまだまだ期待できそうです。

敗れたハナマウイは終盤粘りを見せ、企業チームに匹敵する実力は垣間見せました。

こちらも1番の風岡が3安打2四死球で全打席出塁に1打点と打線を牽引。

先発のルーキー和田も5回2失点と試合は作りました。

都市対抗予選はこの次の試合で企業チームのSUNホールディングスEASTに敗れ予選敗退となりましたが、今月半ばからは全国クラブ野球選手権の県予選が始まりますので、切り替えてクラブ選手権の舞台を目指してもらいたいですね。

 

ハナマウイ   000000031=4

テイ・エステック10100120X=5

(ハ)和田、木村、常世田、舟久保-角田

(テ)三田、友利ー髙木

【勝利投手】三田

【敗戦投手】和田

【二塁打】

(ハ)風岡

(テ)阿保