5月19日に大仙市大曲球場で行われた都市対抗野球大会秋田県一次予選、ゴールデンリバース×TDKの観戦記です。

東北遠征最終日は社会人野球を観戦。2006年に東北勢で唯一の都市対抗制覇を成し遂げているTDK。昨年は本大会の出場を逃しており、捲土重来を期すシーズンになります。秋田県予選は圧倒的な力を見せて二次予選に進みたいところ。

対するはクラブチームのゴールデンリバース。全国クラブ野球選手権には過去8回出場経験がある実力者です。

 

<スタメン>

【先攻:ゴールデンリバース】

①センター 伊藤(駿)

②ショート 佐々木(颯)

③キャッチャー 佐川

⓸ライト 永田

⑤レフト 吉光

⑥サード 中川

⑦セカンド 石田

⑧DH 鷹島

⑨ファースト 斎藤

先発ピッチャー 伊藤(天)

 

【後攻:TDK】

①DH 北畠

②レフト 青木

③センター 山田

④ライト 齋田

⑤ファースト 深江

⑥セカンド 太田

⑦ショート 夏井

⑧サード 植村

⑨キャッチャー 兼子

先発ピッチャー 小島

<試合概況>

先制したのはTDK。初回、先頭の北畠のヒットと盗塁を足掛かりに3番山田の犠飛で1点を先制します。

続く2回にTDKはビッグイニング。3本のヒットで満塁のチャンスを作ると、併殺崩れの間に1点を追加すると3番山田の2点適時打、5番深江の適時打などでこの回5点を奪います。

リードを許したゴールデンリバースは1番伊藤(駿)の内野安打と盗塁でチャンスを作ると、内野ゴロの間に1点を返します。

しかしTDKは勝てばダブルヘッダーとなるため、主力は早々にお役御免で交代となりますが、控え選手もしっかりとアピール。

4回には高卒ルーキーの佐藤(龍)の二塁打を足掛かりに高卒2年目の前田の適時打などで2点を追加。

5回にも押し出しなどで2点を加えると、とどめは6回裏に途中出場の関口がライトスタンドへ2ラン本塁打を放ち、合計12点を奪います。

ゴールデンリバースは7回に5番吉光の適時打で1点を返し意地を見せますが、コールドが成立。

TDKが12-2の7回コールドで勝利し、決勝戦にコマを進めました。

 

<注目選手など雑感>

TDKがクラブチーム相手に地力の違いを見せ快勝しました。

打線では3番の山田が先制打含む3打点をマーク。

富士大出身の3年目はチームの中軸として活躍が期待できそうです。弟は仙台育英から今年タイガースに入団した脩也、弟に負けずに東京ドームの舞台で暴れてほしいです。

控え野手も少ないチャンスを活かしアピール。本塁打を放った関口はスラッガーの資質を感じるバッティングを見せ、高卒2年目の前田、高卒1年目の佐藤(龍)もパンチ力をアピールしました。

若手が力をつけてレギュラー争いが激化することでチーム力の強化につなげたいですね。

投手陣では先発のベテラン小島が3回完全、6奪三振の好投を見せました。

所属していたきらやか銀行の休部で昨年移籍してきたベテランが持ち味を発揮。厳しい予選ではベテランの経験値が必ず生きるはずなので、二次予選でも出番が増えそうですね。

敗れたゴールデンリバースは企業チーム相手に力の差を見せつけられた形になりましたが、最終回に1点を返し意地を見せました。1番の伊藤(駿)は俊足を活かし内野安打と盗塁を決め、自らのプレースタイルをアピール。

高卒で入部した選手が多く非常に若い選手が多いチームですので、こういった企業チームとの対戦を糧にクラブ野球選手権の出場を目指してほしいですね。

 

G R0001001=2

TDK150222X=12

<7回コールド>

(G)伊藤(天)、阿部(日)、鶴田-佐川

(T)小島、長谷川、川原ー兼子、佐藤(哲)

【勝利投手】長谷川

【敗戦投手】伊藤(天)

【本塁打】

(T)関口

【三塁打】

(T)齋田

【二塁打】

(G)永田

(T)佐藤(龍)、前田、深江