5月17日にきたぎんボールパークで行われた高校野球春季岩手大会、大東高×花巻農高の観戦記です。

まずは最初にお断りを。この試合、プレー中の選手の写真は撮影していません。というのはよく他県の高校野球の場内アナウンスでも「営利目的の動画、写真撮影は禁止」というのは聞かれますが、岩手県高野連では「選手やベンチ、応援席などの写真動画をSNS等に投稿するのを禁止する」というアナウンスがされるようになったようです。

 

ということで、今回は選手の写真掲載はせずにテキストのみとさせていただきます。

観戦したカードは公立校同士の対戦。一関市にある大東高校は今大会2~3年生のみの13人で臨む小規模校。しかし昨秋はベスト8に進出した実力校です。

対するは宮沢賢治が教鞭をとっていた花巻農学校の流れをくむ花巻農高。野球の実力はいかほどか?

 

<スタメン>

【先攻:花巻農高】

①ライト 千葉

②サード 及川(蘭)

③ピッチャー 鎌田

④ファースト 伊藤(和)

⑤キャッチャー 関口

⑥ショート 照井(龍)

⑦レフト 小原

⑧センター 吉田

⑨セカンド 牛﨑

 

【後攻:大東高】

①ショート 菅原(球)

②ピッチャー 千葉

③センター 鳥畑

④サード 菊地(陽)

⑤キャッチャー 菅原(朝)

⑥セカンド 遠藤

⑦ファースト 佐藤

⑧ライト 菅原(慶)

⑨レフト 小山(拓)

 

<試合概況>

先制したのは花巻農。初回先頭の千葉のショートゴロが悪送球を誘い2塁へ進むと、2番及川(蘭)が犠打を試みると、こちらも送球エラーを誘い、2塁走者が生還。花巻農が2つのエラーで1点を先制します。

 

しかし大東もその裏、4番菊地(陽)の適時打ですかさず同点に追いつくと、さらに5番菅原(朝)がレフトオーバーの適時二塁打を放ち勝ち越し。この回もう1点を加え、リードを2点に広げます。

 

大東は4回にも2番千葉の適時打で加点。

 

5回にも敵失で2点を追加すると、6回には6番遠藤の2点適時打などで4点を加えコールド要件が成立。

 

7回表の花巻農の攻撃も三者凡退に抑え、試合終了。10-1の7回コールドで大東が勝利しました。

 

<注目選手など雑感>

大東が昨秋ベスト8の実力を発揮し、快勝しました。

先発の千葉は立ち上がりに2つのエラーで1点を失いましたが、その後は花巻農打線をノーヒットに封じ、7回を投げ見事な「ノーヒッター」達成。130キロ中盤のストレートを軸にした投球で9個の三振を奪いました。

千葉は2回戦で昨秋の王者一関学院相手にも3失点完投、6つの三振を奪う力投を見せたようで夏にも期待が持てそうです。

 

打線では4番菊地(陽)、6番遠藤らがマルチヒットをマーク。つなぐ野球でどこからでも得点ができそうな印象を受けました。

 

大東は先述の通り2回戦で秋の王者一関学院に2-3で敗れシード権は確保できませんでしたが、秋の3-8の敗戦から差は縮まってきているようです。夏の大会でのシード校撃破に期待できそうですね。

 

敗れた花巻農は打線が奮わずコールド負けに終わりました。実習などとの両立は大変かと思いますが、夏の大会で1つでも多く勝ち星をあげられるよう、最後の仕上げをしていってほしいですね。

 

花巻農高1000000=1

大東高 300124X=10

<7回コールド>

(花)鎌田、小原-関口

(大)千葉ー菅原(朝)

【勝利投手】千葉

【敗戦投手】鎌田

【二塁打】

(大)菅原(朝)、遠藤、菅原(慶)

 

<おまけ>

試合観戦後、盛岡駅に戻り宮沢賢治が通ったという花巻のそば屋「やぶ屋」の支店で「宮沢賢治セット」でランチ。

花巻農学校で教鞭をとっていたころ、注文していたのが好物の「天ぷらそば」と「サイダー」だったことから今もセットメニューになっているそうです。

花巻農高の試合を観た後に、宮沢賢治ゆかりのメニューでランチというのもなかなか趣がありますな。