4月7日に皇子山球場で行われた京滋大学野球連盟春季リーグ戦、明治国際医療大×びわこ成蹊スポーツ大の観戦記です。

地方大学リーグを観戦すると、初めて名前を聞くような新興大学に出会うことがあります。今季初めて一部に昇格した明治国際医療大。2022年春に加盟して4シーズンで入替戦を制し昇格してきましたがこの試合まで3連敗と一部の洗礼を浴びています。この試合で初勝利となるでしょうか?

対するびわこ成蹊スポーツ大も2004年にリーグに加盟した歴史の浅い学校ですが、一部の先輩として貫録を見せたいところです。

<スタメン>

【先攻:びわこ成蹊スポーツ大】

①レフト 田中

②サード 辻

③センター 佐藤

④キャッチャー 菅原

⑤DH 坪井

⑥ライト 伊藤

⑦ショート 藤川

⑧ファースト 塔下

⑨セカンド 野稲

先発ピッチャー 河﨑

【後攻:明治国際医療大】

①ショート 北川

②レフト 反圃

③キャッチャー 足立

④DH 杉本

⑤ライト 谷口

⑥ファースト 髙山

⑦サード 樋口

⑧センター 池本

⑨セカンド 坂本

先発ピッチャー 小野

 

<試合概況>

先制したのは明医大。

初回2死走者なしから3番足立、4番杉本の連打でチャンスを作ると、5番谷口がライトへ適時打を放ち先取点を奪います。

明医大は2回にも四球の走者を犠打で得点圏に進め、1番北川の適時打でリードを広げ、びわこ大先発河﨑をマウンドから引きずり下ろします。

勢いに乗っていきたい明医大ですが、3回からマウンドに立ったびわこ大2番手小松に抑えられ追加点を奪えません。

明医大先発の小野は4回まで四球などで走者は出すものの、粘り強い投球でびわこ大打線に得点を許しませんでしたが、5回表2死後9番の野稲に四球を与え、盗塁を許すと1番田中に適時打を浴び1点を返されます。

さらに走者を2人置いて、3番佐藤にライトスタンドに飛び込む3ラン本塁打を浴び、逆転を許します。

試合はその後明医大が追いすがりますが、8回9回と走者を出しながら併殺でチャンスを逸し試合終了。明医大の一部初勝利はお預けとなりました。

 

<注目選手など雑感>

びわこスポーツ大が5回のワンチャンスを活かして逆転勝ちを収めました。

逆転本塁打の佐藤は本塁打含む2安打をマーク。

巧打の3番バッターとしてリーグを代表する選手になっていきそうな3年生です。

逆転勝ちを呼び込んだ好リリーフを見せたのが3回から登板した2年生右腕の小松。

龍谷大平安高出身の2年生右腕は5イニングを被安打2の無失点。体格にも恵まれこれからまだまだ伸びしろがありそうな投手だと思います。

タレントもなかなかそろっていて、元ホークスの山田秋親監督の指揮のもと、初のリーグ戦優勝を目指す戦いとなりますね。

明治国際医療大は惜しくも初勝利とはなりませんでしたが、試合内容は一部でも十分に戦えるものに感じました。

先発の4年生、主将を務める小野が9イニングを完投。5回以外は粘り強い投球をみせました。

創部からチームを引っ張ってきた選手と思われますが、下級生中心のチームの精神的柱となっていそうです。

打線は下級生中心で2番、6番、7番は名簿に不記載だったので新入生、その他はすべて2年生という布陣で経験を積んでいくことでどんなチームになっていくか楽しみです。

4番の杉本は投打二刀流のようで前日の試合では「4番ピッチャー」で出場していたようです。この試合でも1安打を放っており、今後の活躍に注目です。

 

びわこスポーツ大000040000=4

明治国際医療大 110000000=2

(び)河﨑、小松、新川―菅原

(明)小野―足立

【勝利投手】小松

【敗戦投手】小野

【本塁打】

(び)佐藤

【二塁打】

(び)辻