4月6日にわかさスタジアム京都で行われた関西学生野球連盟春季リーグ戦、関西学院大×近畿大の観戦記です。
リーグの盟主である近畿大。リーグ優勝には関大金丸の攻略は不可避となりますが打線の仕上がりはいかほどか?対するは関西学院大。ここ3シーズンは5位が定位置となってしまっていますが、カープ黒原を擁して出場した2021年春以来の優勝を狙います。
<スタメン>
【先攻:近畿大】
①レフト 野間
②セカンド 勝田
③センター 白石(晃)
④ファースト 三木
⑤ライト 阪上
⑥サード 菅
⑦キャッチャー 伊藤(愛)
⑧ショート 多田
⑨ピッチャー 北見
【後攻:関西学院大】
①ライト 両井
②センター 中川(将)
③ショート 福谷(宇)
④レフト 山本(晃)
⑤セカンド 小川
⑥サード 坂口(航)
⑦ファースト 馬場
⑧キャッチャー 永谷
⑨ピッチャー 中西
<試合概況>
両先発投手の好投でスコアレスのまま試合が進みます。
3回まで近大先発北見に完全に抑えられていた関学大ですが、4回表先頭打者がエラーで出塁すると犠打で得点圏へ。このチャンスに4番山本(晃)がライト前にはじき返しますが、近大ライト阪上の好返球で3塁にストップ、後続も倒れ得点を奪えません。
近大も8回に関学大3番手溝口を攻め、連打でチャンスを作りますが1番野間が三振に倒れ無得点に終わります。
延長に入るかと思われた9回裏、関学大は1死後6番坂口(航)、7番馬場の連打でチャンスを作ると、8番永谷が三塁線を破る二塁打を放ち、サヨナラ。
関学大が接戦をものにして先勝しました。
<注目選手など雑感>
両校の投手陣の踏ん張りで接戦となった試合を決めたのは、投手陣をリードした関学大4年生の捕手、永谷でした。
広陵高出身で同期には明大宗山、大商大渡部らドラフト候補がいる中で、永谷自身は大学で野球に一区切りをつけることを決めているとのことですが、ラストシーズンの開幕を飾る見事な活躍でした。この後のリーグ戦もロースコアの試合が続くことが予想され、守備のかなめとしての役割も大きくなりそうです。
関学大は投手陣も先発の中西、3番手の溝口らが持ち味を発揮し、近大打線に3塁を踏ませない完封リレー。
最後3イニングを締めた4年生の溝口は4つの三振を奪い、サヨナラ勝ちを呼び込みました。
上背はありませんが投げっぷりがよく、リリーバーとして活躍の場が多くなりそうです。
敗れた近大は打線が奮わず黒星スタート。2回戦以降は何とか連勝し勝ち点は奪取したものの不安が残る開幕となりました。
先発の3年生北見はがっしりした体型から力強いボールを投げ込み8回途中を無失点。四死球も1つだけと制球も安定しており、エースとしてチームを牽引しそうです。
野手でも3年生の5番阪上が2安打に、守ってもライトからの好返球を見せる活躍で気を吐きました。
1年生時から経験を積んでいる選手なので、打線の起爆剤としての活躍を期待したいです。
近畿大000000000=0
関学大000000001X=1
<9回サヨナラ>
(近)北見、野口―伊藤(愛)
(関)中西、林(晃)、溝口-永谷
【勝利投手】溝口
【敗戦投手】野口
【二塁打】
(関)永谷