3月9日に明治神宮野球場で行われたJABA東京スポニチ大会、セガサミー×東海理化の観戦記です。
昨年の都市対抗野球で優勝のトヨタ自動車、準優勝のヤマハを含め、ベスト8に5チームが進出と大躍進した東海勢。筆者にとっても初見の東海理化もその一つ。ドラフト候補に挙げられる野手を擁し、昨年の8強進出がフロックではないところをみせたいところです。
対するは東京の強豪の一角、セガサミー。Hondaの参戦でさらなる激戦となる東京地区を勝ち抜く戦力がそろっているか注目です。
<スタメン>
【先攻:セガサミー】
①センター 植田
②レフト 竹谷
③ライト 高島
④ショート 中川
⑤DH 黒川
⑥サード 砂川
⑦ファースト 宮川
⑧キャッチャー 須田
⑨セカンド 北川
先発ピッチャー 舘
【後攻:東海理化】
①サード 鈴木
②センター 福本
③DH 井貝
④ライト 門叶
⑤ファースト 武藤
⑥レフト 齋藤
⑦セカンド 川上
⑧ショート 中野
⑨キャッチャー 池間
先発ピッチャー 池田(大)
<試合概況>
試合は点の奪い合いになります。
先制したのはセガサミー。初回、東海理化先発池田(大)の立ち上がりを攻め、満塁のチャンスを作ると6番砂川がしぶとくセンター前に落とす適時打を放ち2点を先制します。
しかし東海理化も3回に反撃。2死満塁のチャンスを作ると4番門叶がセンター前にはじき返し、2者が生還し同点に追いつきます。
同点に追いつかれたセガサミーは5回表6番砂川のこの試合2本目の適時打で勝ち越すと、さらに満塁の場面で8番須田が走者一掃の適時二塁打を放ち、この回一挙4点のビッグイニングを作ります。
その裏2番福本の三塁打から内野ゴロで1点を返した東海理化は、6回には6番齋藤に2ラン本塁打が飛び出て1点差に詰め寄ります。
さらに7番川上がヒットで出塁し、同点逆転を狙いますが、セガサミー2番手の武冨が後続を断ち、試合は1点差のまま9回へ。
9回表セガサミーは8番須田のこの試合2本目の適時打で大きな大きな追加点を奪い、リリーフ陣の踏ん張りもあり逃げ切り。
セガサミーが7-5で勝利しました。
<注目選手など雑感>
セガサミーがベテランの活躍で勝利しました。
先制、勝ち越し打を含む3打点の砂川、4打点の須田はともに今年32歳のベテラン。
これまでも厳しい東京予選を経験してきたベテランの存在がHondaの転籍で激戦化する東京予選でも大きなアドバンテージになりそうです。
セガサミーは新戦力も機能。2番手で登板した法政大出身のルーキー武冨は1点差に迫られた後にマウンドに立ち2回無失点の好投で東海理化の勢いを止めました。
大学時代からリリーフの経験は豊富なルーキーがこの試合でも好投した元カープの田中、2年目の荘司らがそろう強力セガサミーリリーフ陣のカードの一枚に入ってきそうです。
東海理化はドラフト候補の野手が評判通りの実力を発揮。
4番の大卒2年目門叶は同点打を含む2安打をマーク。
プロからもニーズがありそうな右打ちのスラッガータイプの外野手。ドラフト解禁イヤーにアピールを続けていってほしいですね。
高卒3年目の福本は俊足を活かした広い守備範囲と三塁打に盗塁ひとつと身体能力の高さを感じさせられるプレーを見せました。
昨年の都市対抗野球大会で若獅子賞を獲得した2人がチームを引っ張ることで激戦の東海地区を勝ち抜いてドームを目指してほしいです。
セガサミー200040001=7
東海理化 002012000=5
(セ)舘、武冨、田中、荘司-須田
(東)池田(大)、重川、茶谷―池間
【勝利投手】舘
【敗戦投手】池田(大)
【本塁打】
(東)齋藤
【三塁打】
(東)福本
【二塁打】
(セ)須田
(東)門叶